カイブツにヴィランにと、オリエントシティを今日もまた多くのヒーローが駆け抜ける。その中でも教育関係者のヒーローの多いヒロイック・エデュケーターズに所属する狸人型の宇宙人であるショウエンもまた、その日はヴィランの捕獲の要請を受け、青い袴のヒーロースーツを纏い大きい筆のパラレルウェポンを構えていた。
遠隔操作のオペレーターの指示を聞き、でっぷりと大きな腹を揺らしながら街中を駆けるショウエンの目線が遠くに捉えたのは、ショウエンを上回るほどの丸まるとした体躯の兎人の姿をした宇宙人のヴィランであった。その兎人ヴィランはラテックスのような光沢を持つ黒い露出の多いバニースーツを身に纏い、それでいて体型に見合わないほどの機敏な動きでヒーローの追跡から逃亡を続けているのだという。道中でオペレーターから伝えられた内容としては、街中に突如として出現した兎人ヴィランは自らをマスタースレイバニーと名乗り、道行く中から太ましい雄を見かけては襲いかかり、その身をまさぐり唇を奪うなどの蛮行を立て続けに行ったのだという。
それだけにとどまらず、駆けつけたヒーローを見てすぐに逃亡を始めたマスタースレイバニーは、その逃亡の道中でもめぼしい雄を見かけるごとに通り魔的にキスをしては逃亡に戻るという行為までしていた。
『ショウエンさん!もうすぐ逃亡中のヴィラン、マスタースレイバニーに追いつきます!』
「うむ、視認した」
遠隔オペレーターの言葉に返事をしたショウエンは交差点の中央分離帯で立ち止まると、自身のパラレルウェポンである大きな毛筆を構えた。空中にしたためるのは『捉』という字、『とらえる』という意味を与えられたその文字は、逃亡を続けるマスタースレイバニーへと真っ直ぐ向かい、マスタースレイバニーの胴体へと絡みつきショウエンの方へと強く引き寄せる。
「ぶひゅっ?!何なのであーる……!」
突然死角から行われた拘束にようやく動きを止めるマスタースレイバニーであったが、その出所であるショウエンの姿を見て。
「……ぶひゅひゅっ」
気色の悪い笑みを浮かべたと同時に、拘束に抵抗するように力んでいた両足を強く踏み抜き、『捉』の字の勢いに乗るようにショウエンへと一直線に飛び込んできた。予想外なマスタースレイバニーの行動にショウエンは目を丸くし、一瞬の隙が生まれてしまった。
砲弾かと思うような圧のマスタースレイバニーの突撃を体ごと受け止めることになってしまったショウエンは、勢いを殺しきれずにマスタースレイバニーと共に地面を二度三度と転げ回る。
土煙にまかれて周囲に駆けつけたヒーローたちからは見えなかった中身が晴れると、もみくちゃになった勢いで仰向けに倒れたショウエンの上に多い被さるようにのしかかるマスタースレイバニーの姿があった。頭の方から突っ込んできたマスタースレイバニーとショウエンの口が重なり、唇を奪われている現場付きでだが。
「~~っ!!」
唇が重なっていることに動転するショウエンに対して、マスタースレイバニーの方はコレ幸いとばかりにショウエンの口の感触を堪能し、唾液を吸い上げ舌をねじ込もうとまでしていた。ショウエンの動揺のせいか、はたまたマスタースレイバニーを引き寄せたことで役目を果たしたのか自由になっていた腕でショウエンの肉付きまでチェックを始めるのだから、コレが事故ではない事は明らかだ。マスタースレイバニーに一目見たときから目を付けられ、一番のチャンスとばかりに味見されたのだろう。
元々マスタースレイバニーを追っていたヒーローたちが追いついてきたことをすぐさま感じ取ったマスタースレイバニーは、ショウエンを置いて再び逃亡を続ける。あとに残されたショウエンは、気の毒そうに口直しのミネラルウォーターを手渡すむっちりとした体格のヒーローに礼を言い、唇の感触を洗い流そうとする。どこか甘みを感じるようなこの水を手渡したヒーローの笑みと、スーツの下にうっすら浮かぶ異様なシルエットに気付かないまま、ショウエンは口を付けた。
『マスタースレイバニーの追跡、失敗しました。申し訳ありません……』
オペレーターから入ったマスタースレイバニーを追跡のヒーローが見失ってしまったという通信を聞いて、ショウエンもこれ以上の追跡は難しいだろうと返答する。オペレーターが今後も情報を追うと報告してショウエンの変身を解除し、この場ではすぐにはどうにも出来ないとそのままの帰投を告げる。
書道教室としても運用している自宅まで帰ってきたショウエンは、帰路の途中から襲ってきていた眠気をなんとか堪えながらなんとか自身の布団を敷くことが出来た。そこまでやって力尽きるように、ショウエンはその上に倒れ込みすぐさま寝息を立て始める。
『ぶひゅひゅ……』
耳の奥で、つい最近聞いたような笑い声が木霊し、ショウエンは深い夢へと墜ちていった。
ピンクの照明に彩られた室内の中央に半円型のステージがあり、ステージを囲むように暗やみに包まれたボックス席が人影で埋まっている。ショウエンには縁遠く訪れたこともないようなショーパブを備えた性風俗店のステージに、ショウエンはなぜかヒーロースーツ姿で立ち尽くしていた。
どういう訳かショウエン自身はこの場にいることに何の疑問を持つこともなく、顔もない人影から送られる欲情に満ちた視線を一身に受けている。
「ぶひゅっ、そのように棒立ちでは観客を楽しませられないのであーる」
センター最前列に座っていた唯一人影ではなかった肉塊が立ち上がり、ショウエンの立つステージに上ってくる。その相手は今日ショウエンが取り逃がしたヴィラン、マスタースレイバニーであった。ショウエン以上に弛みのある体躯の兎人はショウエンのヒーロー姿を無遠慮にお触りし始め、それに対しショウエンは一切抵抗しようとしない。不快感すら覚えずにマスタースレイバニーにされるがままに受け入れてしまっていた。
「一目見たときから大層気に入っていたのであーる。むちむちとした胸も、まん丸なお腹も、ふっくらとした頬も我好みなのであーる」
マスタースレイバニーの手がヒーロースーツの襟合わせの間に滑り込み胸を揉まれても、袴をたくし上げられ中を覗かれてもショウエンは抵抗の意志をすっかり持つこともなく、それどころかどこか喜びすら感じてマスタースレイバニーに弄ばれ続ける。
「ぶひゅひゅ、コレは我の夢であるからして、全ては我の望む通りになるのであーる。ほれほれ、もっと我に触ってほしいであろう?」
「ぬ、むぅ……」
マスタースレイバニーに促されるまま、ショウエンはぎこちなくその言葉を肯定した。実際に、ショウエンはマスタースレイバニーの言うように全身を揉まれ、その感触を堪能されることに心地よさを感じてしまっているのであった。
「何が望みであーる?例えばそう、この場で我に犯してほしいとおねだりしてもよいのであるよ?」
「ぬぅ、そ、それは……」
言い淀むショウエンであったが、その表情は朱く染まり、袴を押し上げる形を見れば一目瞭然である。尤も、その情動すらもマスタースレイバニーの掌の上であるのだが。
「安心するのである、コレは我の夢。我との口付けで呼び出された客演なのであーる。夢から覚めれば綺麗サッパリ、何にも覚えてないのであーる。だから……」
マスタースレイバニーにショウエンは頭を抱き込まれ、ねっとりと耳を舐られる。ゾクリと快感が背筋を貫いた瞬間に、ショウエンは全てを曝け出した。
「某の処女をマスタースレイバニー様に捧げさせていただく……!」
マスタースレイバニーによって書き換えられた欲望を、自分の本心だと思い込んでショウエンは宣言する。そして自ら袴を破り、むちむちとして柔らかそうな臀部を見せつけながら、白い褌の奥にある窄みをその場にいる全てへと曝す。
マスタースレイバニーの思い通りに動いて思考するようショウエンを操り、さも自分の意志で処女を捧げようとするショウエンという姿を心底楽しんでいた。マスタースレイバニー自身もバニースーツの股間を大きく盛り上げながら、ショウエンの尻肉へと股間を擦り付ける。
「処女ケツマンコを味わうのに、優しく慣らしてやるのと、手荒く扱ってやるのとどちらが好みであーる?」
「是非マスタースレイバニー様の随意に」
本来の用途以外に使ったことなどないアナルをキュンキュンと疼かせながら、擦り付けられる動きに合わせてショウエンも尻を揺らす。その行動だけを見るならばどうしようもないほどの淫売にしか感じられず、本来のショウエンとは欠片も結びつかない。
マスタースレイバニーのバニースーツの股間部にあるファスナーを引き下ろし、その中身を、ふてぶてしく長大な肉杭をショウエンへと見せつける。ショウエンの慎ましく皮に被ったモノとは段違いの、雄としての格を主張するマスタースレイバニーの肉杭にショウエンは褌の前袋どころか袴まで染みるほどのカウパーを溢れさせていた。
「ぶっひゅひゅ……!ヒーローのおマンコを使ってやるのであーる」
「か、感謝を……!この処女ケツマンコを存分にお使いくだされ……!」
ショウエンの褌をズラして、双子山の谷で窄まった穴を暴力的なまでの肉杭が蹂躙する。限界一杯にまで広げられてもまだ物足りないとばかりに拡張するマスタースレイバニーの肉杭に、ショウエンは全身を痙攣させながら痛みと快感、そして何よりもそれらを上回る多幸感に身を任せる。
「おぉっ!んほぉぉっ!?某の臀部がマスタースレイバニー様専用のおマンコになってゆくぅぅっ!!」
「ぶーっひゅっひゅっ!初物とは思えないくらい気持ちいいおマンコであーる!」
マスタースレイバニーの肉杭の全てを受け入れるにはまだ不出来なケツマンコを暴力的に拡張され、内蔵ごと押しつぶされる感触にすらショウエンは乱れるように喘ぎ散らして絶頂を繰り返す。しかし、ショウエンが迎えたのは射精は伴わずに床にまで広がっていく潮を吹きだすメスイキだ。
マスタースレイバニーのピストンの度に最奥を更新し、ショウエンのアナルをマンコへと作り替えていく腰使いで突き上げられ、衝撃を受ける度にマスタースレイバニーへの愛情がショウエンの中で爆発する。
「ぶふーっ!ぶふーっ……!もうすぐ我の子種を注いでやるのであーる。よーく理解して受け止めるのであーる!」
「お゛ほっ……!某も嬉ションイキさせていただきま……?」
ショウエンのケツマンコを突き上げる勢いがピークを迎え、ショウエン自身もあまりの悦びに失禁まで迎える瞬間、ショウエンはこれまでの状況を正確に理解した。理解してしまった。一切の違和感も覚えずに淫売のようにヴィランへと媚びへつらい、犯されることに悦びまで感じてしまっている自身を。そして、理解してなお嬉ション絶頂を今更堪えることなど出来ないということを。
「ひぐうぅぅっ?!某に一体な、にんほぉぉぉっ?!イグ、イグゥゥッ!」
「ぶーっひゅひゅひゅっ!中出しされてアヘ顔イキするヒーローなんてヒーロー失格であーる」
夢の中でなければこのまま腹上死を迎えていたであろう絶頂の快感に、ショウエンは白目を剥いたままピクンピクンと体を震わせる。ズルリ、とマスタースレイバニーの肉杭が引き抜かれれば、締まる余力もないガバマンアナルと化した肉壷からドロリと中出し汁が溢れてきた。
夢の中で意識をトばしたショウエンへと囁きかける声に包まれ、全ては闇へと沈んでいった。
『夢の中でだけしか経験したことは思い出せないのであーる。次の夢までせいぜいヒーローごっこを楽しむのであーる』
布団の上に倒れ込んだままの状態で目を覚ましたショウエンは、布団に潜りもせずにそのまま眠りこけていたことに渋い顔をした。意識していなくても疲れが溜まっているのだろうか、そんなことを思いながらいつもよりも堅く持続もする朝特有の生理現象を気にも留めず一日を始めるのであった。
それからというもの、ショウエンは日中こそ書道教室や大学の客員教授としての職務、そして何よりもヒーローとしての活動に励み、夜には早い時間から倒れ込むように眠りこける生活が続いた。
毎夜眠りへ墜ちる度にマスタースレイバニーの夢へと導かれ、その身を貶められ続ける。夢の中では正装としてマスタースレイバニーとお揃いのバニースーツを身につけ、より深みへと調教により堕とされていく。
初めてバニースーツを身につけさせられた夢では、その格好のまま逢瀬を楽しんだ。白昼の繁華街をバニースーツのまま散策し、ショウエンがマスタースレイバニーのメスだと見せつけるようにセクハラされ、さらには公衆の面前でパイズリ奉仕を強要されれば、ショウエンの中で羞恥心など崩れ去ってしまった。
書道教室の児童たちの面前で皮被りチンポ筆を用いてお手本書きをした夢では、子供の前で犯されながら、高学年の少年にも負けるおちんちんで卑猥な図解をはじめとして淫語の書取りで、インモラルな快感への抵抗感を取り払われてしまった。
「ぶひゅひゅ、すっかり従順な我のメスとなったであーるな?」
「んふっ、ちゅぱ、んむぅ……」
バニースーツ姿にすっかり馴染みきってしまったショウエンにフェラチオさせながら、マスタースレイバニーはその姿に愉悦を浮かべ、足先でショウエンの股間を弄ぶ。マスタースレイバニーの支配する夢の中で、ショウエンに許された絶頂はメスとしての絶頂のみで、射精を伴う絶頂は一度も迎えていなかった。しかし、ショウエンに不満など一切ない。それほどまでにマスタースレイバニーのメスとしての自分が定着してしまっていたのだ。
マスタースレイバニーの望みをすぐに感じ取って奉仕に励むショウエンに、ヒーローとしての面影は一切残っていない。だからこそ、マスタースレイバニーはこの夢で仕上げをしようと決めていた。
「そんなに我のチンポがおいしいであーるか?自分の胸まで揉みながらケツマンコをキュンキュン鳴らしているのであーる」
「んはぁ……、マスタースレイバニーさまのおチンポぉ……」
「愛い仕草であーるなぁ。だがおねだりする前にコレを着るのであーる」
ショウエンの拳にも引けを取らない亀頭にキスをして愛情を示すショウエンからチンポを取り上げて、代わりに押しつけたのは青い袴と大きな毛筆、間違えようもないショウエンのヒーロースーツであった。しかし、当のショウエンは今更なぜそんな格好をするのかも理解できず首を傾げる。
しかし、マスタースレイバニーの言葉である以上、ショウエンに逆らう気持ちなど一切なく、何も言われていないのにも拘わらずバニースーツの上からヒーロースーツを着込む。
「本当の姿がどちらか、よーく考えるのであーる。現実で、待っているのであるよ」
バニースーツの上からヒーロースーツを着たショウエンだけを残し、周囲が闇へと溶けていく。マスタースレイバニーの姿すら朧になり、後にはぽつんと立ち尽くすショウエンだけが残された。
形容しようのない莫大な喪失感に襲われ、マスタースレイバニーを呼び叫んでも返事する者は無く………
「っ、はぁっ……!」
寝苦しさに目を覚ましたショウエンは、布団をぐっしょりと濡らすほどの夥しい寝汗と頬を伝う涙に困惑する。そして、それと対照的に痛いほど勃起している陰茎に疲れが溜まっているのかと処理をしようと試みるも、普段と同じように握ろうとしたところで不思議とその手が止まってしまう。
性欲がないというのでは決してない、それどころか若かりし頃の一番精力旺盛な時期の比にならないほどの性欲が渦巻いているのを感じる。それなのにオナニーのために陰茎を握ろうとすると、忌避感が大きくなってしまうのだ。
一度性欲を自覚してしまうと中々寝付けず、処理をしようとしてもこすることにどうしようもない嫌悪を覚えてしまう。悶々としながらそのまま夜を明かしたショウエンに飛び込んできたのは、依然遭遇したマスタースレイバニーと名乗るヴィランが人質を取り立てこもっているという通報であった。
すぐさま現場へと駆けつけるショウエンに、オペレーターはヴィランがショウエンを名指しで呼んでいること、それ以外のヒーローでは交渉の余地もないと伝える。事故的に唇を奪われた程度しか会ったことのないはずの相手に、どうしてそのような要求をされているのかも分からなかったが、それと同時に普段では感じ得ないような高揚感にショウエンは戸惑っていた。
『現場までもう少しです……!なっ……、すみませんジャミ、ン……グg……』
「むっ……」
通信妨害を受けながらも現場まで辿り着いたショウエンであったが、現場を見て動きを止める。歓楽街の雑居ビル、廃ビルでも何でもない建物ではあるが、そのテナントは軒並みピンクなどキツいネオンの明かりを放ついかがわしい店であったのだ。
途切れ途切れながらもマスタースレイバニーの立てこもっている階層を最後に聞き出していたショウエンは警戒しながら階段を昇る。目的の階に辿り着けばテナントの看板は悪趣味なまでのピンクのショーパブを示すモノであった。
扉にはカギも何もかけられておらず、ショウエンを待ちかまえていたかのように奥へと誘い込むようだ。暗く細い通路を抜けると、半円型のステージを囲むようにボックス席の並ぶ光景が広がっており、その景色に言いようのない既視感に襲われる。
不安定ながらもか細く繋がっている通信のおかげで変身こそ解除されないが戦闘で無理もできそうにない状況に、意識を張りつめながら奥へと進んでいく。
「ぶーっ、ふひゅっ!待ちくたびれていたのであーる。ようやくやってきたのであるな」
ステージに当てられたスポットライトに照らされて兎人のヴィランが、マスタースレイバニーが姿を見せる。その傍らに転がされているのは人質であろうふくよかな体躯の上等な身なりをした熊人だ。
「人質など卑劣な……!」
「ぶひゅっ、そういうのであれば我はコレに何もしないのであーる」
「なに……?」
人質の確保と戦闘の両立に気を張りつめていたショウエンに対して、マスタースレイバニーはあっさりと熊人から伸びるロープを手放してしまった。四肢は結ばれているため立ち上がることこそできないが、マスタースレイバニーもすぐには手出しできなくなる状況に、ショウエンは困惑を隠せない。
「やれるものなら我を捕まえてみるのであーる」
マスタースレイバニーの挑発とも取れる言葉に、ショウエンはパラレルウェポンを構えてなけなしのViewパワーを注ぎ込む。その間もマスタースレイバニーは余裕を全く崩すことはなくショウエンのことをニヤニヤと眺めるばかりであった。
ショウエンが書き上げた『打』の文字は、マスタースレイバニーへといつものように打撃を……
「ぶっふふ、どうしたんであーる?何もしないのであるか?」
「な、んだ……?」
与えることはなかった。それどころか何も効果を発揮することなく跡形もなく消え去る光景にショウエンは激しい動揺に襲われる。Viewパワーが足りないというのとは違う、もっと根本的に効果を失っているという衝撃に揺れるショウエンを、近づいてきたマスタースレイバニーは慈しむように抱き留めた。
「我を攻撃などしたくないのであろう?何せ汝は我を愛しているのであーる」
「むぅぅ~~っ?!」
マスタースレイバニーはその言葉とともにショウエンへと熱い口付けを落とす。抵抗をする間もなく口内を蹂躙され、心の奥底からマスタースレイバニーへの愛情が氾濫していく。何も考えられなくなるほど甘い快感と目の前にいる相手への愛情に、身につけていたヒーロースーツは融け落ちて平行世界の彼方へと消え去っていってしまう。
あとに残されたのは何も身につけていない、裸に剥かれたショウエンと奥底に封じ込められていた夢の記憶。マスタースレイバニーに弄ばれ続け淫乱メスバニーへと堕ちていった連日の記憶の全てであった。
「うぁ……某は、メス……ちが、ヒー、ろ……」
本来のショウエンが夢の中のショウエンに塗り潰されていくのを、必死に抵抗しようと、本当の自分を思い出そうと試みる。しかし、思い出されるのはバニースーツでマスタースレイバニーへと奉仕し、幸せそうにメスイキする淫乱バニーの姿ばかりだ。
子供へと書道を教えている姿を思い描こうとしても、その中身は淫語をチンポ筆で書いてみせる光景で。
大学で教鞭を執っている姿を思い描いても、その格好はバニースーツで淫らに見える奉仕の仕方を実技で教えている光景で。
ヒーローと活躍する姿を思い起こそうとしても、マスタースレイバニーのバニー戦闘員としてヒーローを洗脳する光景で。
それらの記憶は夢の中でのモノのはずが、ショウエンの中で実際の出来事だとすり替わっていく。記憶の一片でも、ヒーローとしての本当のショウエンを思い出せばきっと立ち向かえると、消え果てそうな希望にすがり自分の記憶を掘り起こす。
「そう、某は……」
ようやくショウエンの記憶の一番奥深く、青い袴姿をした狸人の姿を思いだした。泰然自若に立つ自身は、次の瞬間ヒーロースーツを脱ぎ捨てて、その下に着込んでいた光沢のあるバニースーツで蹲踞しながら幸せそうに絶頂を迎える。
それが、ショウエンのヒーローとしての最期だった。
「マスタースレイバニー様のバニー戦闘員、ショウエンと申す!」
記憶と同じように蹲踞をしながら潮吹き宣誓をするショウエンに、人質の熊人はこの世の終わりを迎えたかのような表情で飛び散ったショウエンの潮を浴びることしかできなかった。
「ぶっひゅひゅ、バニースーツも着ないで何が我のバニー戦闘員であるか」
「っ!も、申し訳ございません……!」
宣誓をしながらも未だに自身が全裸のままであったことを思い出したショウエンは今にも泣き出しそうな顔でマスタースレイバニーへとすがりつき地に頭を付け詫び始める。
「よいであーる。汝の現実の処女マンコをいただいて本当にすれば良いだけのこと」
「あ、ありがとうございますぅ!!」
今すぐにでも受け入れようと四つん這いになるショウエンに、夢での初夜と同じようにマスタースレイバニーは慣らしもせずにケツマンコへと肉杭をあてがった。逃げることもできない人質の前でショウエンを犯し始める。夢に全てが呑み込まれたショウエンの肉体は夢の中での調教全てを受けたマスタースレイバニー用のマンコとして完成しており、現実で処女であってもその肉壷は極上の一品であった。
「汝は我の妻として召し抱えてやるのであーる!」
「お゛ぉっ、あ゛ひぃぃっ!あ、ありがたきお言葉ぁ……!」
マスタースレイバニーの妻となれたことへの悦びに失禁までして絶頂を示すショウエンに真っ黒な粘体が迫り、ショウエンの肉感ある体躯を覆い始めた。ラテックスのような光沢を持ち、ショウエンをバニースーツとして淫らに飾りたて、今度こそショウエンはバニー戦闘員へとなり果てたのだった。
「マスタースレイバニー様ぁ……!某を妻として娶っていただき誉れの限り。これからはお役に立てるよう励ませていただく」
「ぶひゅひゅ、殊勝であるな。まずはそこにいる者にバニーの素晴らしさを教えてやるのであーる!」
「ひ、ひぃぃぃっ?!」
バニー戦闘員としてのショウエンの初仕事に命じられた先には、人質として縛られたままの熊人がいた。目の前で行われた所行に心底恐怖し、怯えている本来守るべきはず市民を見て、ショウエンは淫蕩に満ちた笑みでにじり寄っていく。マスタースレイバニーは自身の言ったとおりに人質へは何もしない。ショウエン自身が熊人を犯し、その身にバニー戦闘員としての悦びを刻み込むのだから。
それからのショウエンの生活はヒーローとして活動していた頃とは比べ物にならないほど充実したもの、と本人は感じるものへと様変わりした。日中は表向きは書道教室や大学の客員教授としての仕事をカモフラージュにマスタースレイバニーの好みに沿う雄を漁り、教室に通う児童の父兄や、教員などにも魔の手を伸ばしていった。
バニー戦闘員の素晴らしさをその身に刻み込み、マスタースレイバニーのメスとしての悦びを分かち合う。そうして着実に数を増やしていったバニー戦闘員たちは、夜にはマスタースレイバニーの風俗店で、正確には熊人である本来のオーナーもバニー戦闘員となったことでマスタースレイバニーへと献上されたショーパブで、主の懐と肉杭を潤すためにその身を売って奉仕していた。
豊満な雄バニーが奉仕し、その快感に溺れるほど自らもバニー戦闘員として刷り込まれていく。獲物をハメる罠として昼に夜に暗躍するのであった。
しかし、親しい者の中にはヒーローとしてではなくバニー戦闘員として暗躍し始めたショウエンを疑う者もいた。特に同じくヒロイック・エデュケーターズとして活動していた獅子人の宇宙人、トウシュウにはその正体が露呈するのも時間の問題であった。
「ぶっふふ、それならば先手を打てばいいだけであーる」
妖しく笑うマスタースレイバニーの前に転がるトウシュウをバニースーツのショウエンは押さえつけ、これから行うことに期待だけでバニースーツの下をヌラヌラと濡らしていた。
トウシュウの体格はマスタースレイバニーの好みとは異なるものだが、多くの配下を得て力と知識を蓄えたマスタースレイバニーには造作もないことだ。
「ぐぅ……!ショウエン殿、なぜこのようなヴィランに与するのだ……!」
「トウシュウ殿、ヌシもすぐに分かるであろう。マスタースレイバニー様のメスバニーとして仕える悦びが」
かつての知己を組み敷き、入念に尻を解すショウエンに必死に呼びかけるトウシュウの声は届くことはない。
「ぐっぅぅっ!おの、れぇぇ……!んひっ?!」
最初の異常はショウエンのチンポは慎ましいとはいえ、犯されても痛みを感じなかったことだろうか。次に異常を理解したのは腰を打ち付けられる度にトウシュウの中に広がっていく快感だろう。己の身から溢れるほどの快感とマスタースレイバニーへの慕情が、マスタースレイバニーをいかに喜ばせようかとトウシュウを塗り潰していく。
溢れていく欲情をその身で蓄えるように、筋肉質な肉体にみるみる肉が載り始める。快感を堪えようと食いしばるトウシュウの緊張を解すように弛んでいく肉体を揉みしだいていった。
「ショウ、エン……殿……ヒーローとし……」
「某の願いは、マスタースレイバニー様の妻として、バニー戦闘員として、マスタースレイバニー様の望むことを叶えるまで」
「なっ……ひぐぅぅっ?!」
ショウエンにとって大切なものであったはずの筆を手に取り、トウシュウの鈴口を擽る姿に、在りし日のショウエンはどこにも感じられない。そしてもう自身に助かる術も残されていないことを感じてしまったトウシュウもまた、マスタースレイバニーの妻として召し上げられることとなった。
「ぶっひゅっひゅ……ヒーローすらも我の前にはメスに変わりないのであーる。たっぷりと可愛がってやるのであーる」
かつてヒーローでありながら、今では見る影もないほどむちむちとした肉を蓄えるバニースーツ姿の狸人と獅子人を侍らせ、自らの城で高らかに笑うマスタースレイバニーに、ショウエンとトウシュウはうっとりと奉仕する。両側から咥えても余りある肉杭を二人で舐りながら、二人は幸福に蕩けていた。
「マスタースレイバニー様」
「某らバニー戦闘員一同は」
「「マスタースレイバニー様に絶対の忠誠を誓います」」
「そして某とトウシュウ殿は」
「マスタースレイバニー様の妻として」
「「生涯の愛を捧げます……!」」
ヒーローとなるほどの夢すらも塗り潰すマスタースレイバニーの力が、世界を揺るがす敵と立ちはだかるまで彼らはその魔の手を伸ばし続ける。