「ったく、面倒くせぇな……」
刺すような熱線と吹き込んでくる蒸した熱風に辟易しながら、白い熊の転光生が電車を待つ。軽装に白衣を羽織りサンダルをつっかけた白熊、レイヴ・オルマイは待ち合わせをしているサモナーを迎えに行くために電車を待っていた。
本来ならばいつものようにレイヴが寮長を務める飢野獣人荘へ呼び付けていたのだが、どうもサモナーの通う神宿学園でトラブルがありレイヴに迎えに来てほしいと連絡があったのだ。
アスファルトの照り返しに数度気温も上げられており、道行く人も少なく、その姿も覇気のないゾンビのようだ。
申し訳程度の冷房の点いた待合室は鮨詰め状態で、その中に飛び込むことを早々に諦め、もう数分後には来るであろう電車を待つ。
サモナーへ送ったメッセージも向こうの用事が終わる時間を告げた内容以降は既読も付かず、シャツに滲んでくる汗に、気怠さを覚えながら時間を潰していた。
『間もなく〜〜、〜〜お待ち下さい』
ホームのスピーカーから電車の到着を告げるアナウンスが流れ、それを聞いた待合室から人の波が雪崩出る。僅かに揺らめく景色の向こうから電車がやってきて、レイヴの前で停車し扉が開いた。
冷房のよく効いた心地よい空気が扉が開くとともに流れ、レイヴは誘われるように中へと入る。元々座る席がない程度には埋まっていた車内に人がぞろぞろ流れ込み、車内はすぐ軽い混雑をみせる。
レイヴは反対側のドア際に寄り、壁に背を預けてようやく一息ついた。
それなりに立ったままの乗客も多いが、人同士が密着するほどではないためレイヴは腕を組み、目を閉じて動き始めた電車の振動に身を預ける。最初の頃はまだ快適な車内だったのだが、他の路線との中継駅に差し掛かった所で事態は動く。
それなりの人数が降りていった後に、それ以上の人数が雪崩込んできて車内は満員状態になってしまったのだ。
(ぐぅ、動くのも一苦労だな……)
この東京にいる様々な種族の転光生の中でも大柄な方のレイヴは頭が人混みから抜けているためまだ呼吸も出来ているが、密着するほどの不特定多数な人々の息遣いを胸や腕などに感じ、居心地の悪さを覚える。
次の駅まで少し期間が空き、長く電車に揺られながら、ふと、人混みの向こうに見える隣の車両は、ここまで混んでいないことに気付く。
立っている人はいるようだが、人同士の間隔も取れているのを遠目に、そちらに少しは流れてくれと、そんな事を思う。
だが、連結部近くの人はまるで動く様子もなく、この車両の混雑度が改善される気配はない。
(ったく、少しは向こうに行けっての……それなら……)
この状況で行くのも一苦労だろうが、とは思いながらも、肉付きの良いレイヴの肢体に人が埋もれて、息遣いを服越しに感じるような環境にも辟易し、レイヴはのそりと壁際から離れ、人混みの中を割って進み始めた。
密集した車内の中で何とか隙間に身体を捩じ込みながら進むレイヴの身体は、人混みに押し返され揉まれながらも少しずつ車内中央まで進んでいく。
電車が揺れる度にバランスを崩した客がレイヴの肉に埋もれ、反射的に胸や腹、尻など肉付きの良い部位を掴まれる。
こんな車内で動いている自身にも非があるだろうと、レイヴは一々構わずに連結部へと歩みを進めていくが、とうとう分け入る隙もない程の密集地帯へと入り込んでしまった。振り向いて戻る事もできないくらい鮨詰めになり、四方八方からレイヴの全身を人の質量が襲う。
(こうなったら次の駅で一度降りて隣の車両に移るか……ん?)
身動きが取れなくなったレイヴの尻に、誰かの手がぶつかったのかと最初は思った。しかし、ぶつかった手は離れることなく、レイヴの大きな尻を撫で、揉み、叩いて、その肉厚な尻圧を無遠慮に堪能していた。
(おいおい、まさか、痴漢だってのか?こんな身体を狙うなんてモノ好きだな……)
自らの尻を弄ぶ手を捕らえようにも後ろに手を回すことも出来ず、この場を離れることも叶わない。レイヴが抵抗できないことを良いことに、尻だけではなくその他の部位にまで魔の手は及ぶ。
背中に興奮の息遣いを感じ、レイヴの豊満な体躯を手が這い回るのを、気色の悪さを覚えながらもされるがまま電車に揺られる。
いつしか、胸を揉まれながら尻を撫でられる、腹に手を押し付けられながら内腿を指先が滑るなど、二つの手では済まない愛撫がレイヴを襲っていた。
周囲から伸びてくる手がレイヴを弄び、ただの密集とは違うねっとりとした熱気がレイヴの周囲を取り巻き始める。
(おいおい、一人じゃないのかよ……)
太い脚に、大きな腹に、押し付けられるのは電車の揺れなどではなく、興奮に熱を持った身体の部位をレイヴへと伝えようとしているのだろう。
(面倒くせぇ、声を出すか……?だが俺を囲んでいるようだしな……)
騒いだところでこの不特定多数の痴漢を一網打尽になど出来る訳はなく、結局は次の駅で脱出することを選ぶ。
際どい所を触っていた手たちも、エスカレートしていき、とうとうレイヴの股間や胸、脇下にまで手を差し込まれる。
(身動き取れないからって好き勝手しやがって……おい、脇の下に鼻突っ込んでやがるか?)
暑さや人の密度に汗の滲んだシャツに顔が押し付けられた直後、深く息を吸い込む空気の流れを感じた。汗ばんで臭いが蒸れているだろうに、レイヴの臭いを嗅いだ相手が押し付けている股間はビクンビクン震えながらレイヴの太腿に擦り付けられる。
「すぅぅ……はぁぁ……あ゛ぁ、クッセ……!」
(ちっ、勝手に吸ってきやがってソレかよ……くぅ……?)
興奮した雄たちの臭いにあてられたレイヴもまた、ズボンの中で股間に芯が入り始めてしまう。すぐに痴漢たちにもバレたレイヴの股間は、格好の餌食として我先にといくつもの手によって弄ばれる。
「んっ……くっ」
(マズい、研究室に籠もって数日ヌいてなかったからこんなに揉まれちまうと……)
声を漏らしてしまったレイヴに、周囲の吐息が激しくなり、全身を弄ぶ手が俄然艶かしい責めとなっていく。
その時、次の駅への到着を告げるアナウンスが流れ、自動ドアが開く。人の流れによってレイヴを取り囲んでいた人壁にも綻びが生じる。
(今なら抜けられる……!)
そう思い自動ドアの方へと向かおうとしたレイヴは、股間に群がる手を振り払い自動ドアの方へと向かおうとした。しかし、一歩を踏み出す前にブレーキがかかる。
今のレイヴはすっかり反応してしまった股間を大きく膨らませた状態で、それが人混みから抜けてしまえばたちまち勃起していることが痴漢以外の周囲にも知られてしまうことだろう。
普段のレイヴならばそれくらい気にしないが、今は尤もらしいその理由に、足は動かなくなってしまっていた。その奥に隠れるこの状況に興奮しているという事実に目を向けようとはしないまま。
(くっ、こんな状態で出て行けば俺が変態だとか言われちまう……か?)
小さな迷いは、少しの間だけでもレイヴを足止めし、乗車の波が再び痴漢たちの人檻の中へとレイヴを押し込んでしまうのだった。
逃げられるタイミングで逃げなかったレイヴを、痴漢たちは再び弄び始める。逃げなかったのだからこの標的もそれを望んでいる、などと痴漢たちは考えてより大胆にレイヴを責めた。
ジーッ、という音が微かに聞こえ、窮屈だった股間が解放される。人混みの中で見えないが、レイヴのズボンのチャックが開けられ、股間の膨らみが引っ張り出されたのだろう。
さらにカチャカチャという金属音と腰回りを触る手の動きに、ベルトまでもが危機にあると判断する。
「くっ、おい待て、それは洒落になら……!」
レイヴの小声の静止は誰にも届かず、とうとうベルトが緩められてしまう。ズボンとパンツを刷り下げられて、満員電車の中で股間を露出させられてしまったのだ。
生で触られたレイヴの竿は、普段の皮オナで伸び気味の包皮を剥かれ、大きな亀頭と雁首のくびれに溜まったカスを、ねっとりとした手つきで弄ばれる。
ふっくらと大玉な睾丸は下から支えられるように手で受けられて、軽く握り込まれてはその中で作られる雄の証をより多く生み出すのを求めてマッサージされてしまう。
「ふっ、くぅ……!くそ、ソレ、はぁ……!」
シャツの裾から手を差し込まれ、直接乳首を摘まれ、指で圧し潰される。
痴漢されているというのに、まして周囲を取り囲まれ何人にも身体を弄ばれているというのに、一度火がついた身体は快感を求めてしまっていた。
興奮を辛抱できなくなった痴漢が、自らのズボンの前を開きチンポを引っ張り出しては、ガマン汁を垂らす竿をレイヴの身体へと擦り付け始める。
盛りだした雄の臭いが周囲を包み、もはや関係のない者にまで淫行が行われていると分かってしまいそうだ。
痴漢被害者でありながら、傍から見れば一番アウトな姿をしているレイヴは、どうかバレていないようにと周囲を見渡せば、ようやく車両の異常さを正確に理解する。
レイヴ以外にも、この車両のあちこちで、見るからに痴漢し合っているだろうという光景が広がっていたのだ。
不可抗力を装いながらも濃密なキスを交わす者。ハイカットのタンクトップに相手の手を引き入れて乳繰り合う者。この車両に痴漢を全て寄せ集めたように、車内全体を淫らな空気が支配していた。
とあるアプリのコミュニティ内で痴漢プレイの愛好者たちが集まり、特定の時間、線路、そして車両を取り決めて定期的に盛り合う。そんな会合の車両にレイヴは知らずに乗り合わせてしまっていたのだ。
インモラルな快楽に耽り合う痴漢たちに、何も知らないレイヴが放り込まれ、図らずもその中心地へと進んで来てしまったのが、現状に繋がっていた。
レイヴのチンポからもガマン汁が溢れ出し、痴漢の手や服を濡らし、床へと垂れて足元にたごまったズボンを汚してしまう。
正面にいる狼人の転光生には胸に顔を埋められて服越しに乳首を吸われ、誰かに握られた手首はそのまま誰かの股間でイキり勃つ竿を撫でさせられる。尻をヒンヤリとしてヌルヌルした手つきが撫で、ローションまで持ち出されていることに気付く。
滑りの良くなった尻肉の谷間を擦り付けられる勃起した誰かのチンポが、淫らに水音を立ててレイヴの身体を辱める。
「クスクス……」
「痴漢されてギンギンじゃん……」
「自分から中心に来るくらいだしド変態だな……」
小声で周囲から溢される言葉がレイヴに突き刺さる。痴漢されてすっかり発情してしまった身体は、こんな所で急に止められてしまっては昂ぶりを持て余してしまうことになる。
しかし、このままでは何人にも痴漢されて興奮する変態でしかないというレイヴの葛藤も、全身を弄ばれる快感にボヤケていってしまう。
チンポを求めて緩み始めたアナルにチンポがあてがわれ、コンドームも付いていない生チンポの熱にレイヴは艷やかに息を漏らす。
レイヴの降りる駅が近付いたアナウンスも己の昂る心音で聴き取れず、緩く揺れる身体は腰を相手へと擦り付けているためだ。
「んっ、おぉ……生チンポハメられちまったぁ……!」
とうとう、レイヴのアナルは侵入を許してしまい、ローションで滑りの良いチンポは抵抗なくレイヴのアナルを広げていく。
舌を垂らし、快感に顔を蕩けさせていたレイヴの口を獅子人の転光生が塞ぎ、舌を味わうようにザリザリとした舌がレイヴの口内を這い回る。
呼吸も出来ない熱烈なキスがようやく終わると、酸欠気味の脳は全てを素通しで感受してしまう。あまりの快感にドロリとザーメンを溢れさせ、相手の手の中で力ない射精を迎えてしまったのだ。
身体の力が抜けそうなレイヴを周囲の人壁が支えながらも、好き勝手に全身を弄ぶ。
「ぐぅ、んっ、お゛、んぐっ」
「なぁおい、めっちゃスケベだな……」
「んっ、ぐぅぅ……!」
はじめの射精でタガの外れてしまったレイヴは、快感への耐性が著しく低下しながら、全身を犯されるまま喘ぎイッてしまう。
犯されている間に本来降りる駅のドアが閉じ、次の駅へとレイヴを乗せたまま発進する。電車に乗った目的も犯される快感に頭から抜け落ちてしまっていた。
パンパン音が鳴りながら何度もレイヴの尻に、穴を犯しているチンポの持ち主の腰がぶつかる。太い脚にザーメンがぶっかけられ、白い体毛に絡みつく。
誰かのザーメン塗れの手が顔へと伸びてくれば、レイヴは何も言わずザーメンの絡んだ指を舐め取った。
もはや電車の中だということも頭から抜け落ちたレイヴは、周囲に弄ばれるままに犯され、何度もザーメンをチンポから吐き出していく。誰とも知れないザーメンを顔に塗りたくられ、汚れを舐め取れば、口に広がる雄のエグみが美味しいと思ってしまう。
「んっ、はぁ……チンポ汁うめぇ……」
顔を蕩けさせたまま痴漢の手を舐り尽くし、また次の痴漢の手を舐めて綺麗にしてみせる。今レイヴのアナルを犯すチンポは中々の遅漏で、一度中出しされるまでにレイヴを繰り返し絶頂へと導いていた。
中出ししたチンポが抜かれれば次のチンポが入り込む。今度のチンポはレイヴの前立腺を的確に連続で抉った。
「お゛っ、スゲっ、ケツマン掘られてチンポイッちまう……!」
痴漢たちの中心で何度も射精し、何人にもぶっかけられ、人に埋もれたレイヴの身体は精液塗れで青臭さが染み付いてしまっていた。
シャツも胸元までたくし上げられ、ズボンも足首にかかっているだけ。電車内で裸体をほぼ晒されてしまいながら、不特定多数の性欲の捌け口にされてしまう。
そんなインモラルな快楽にすっかり呑まれたレイヴは、押し付けられたチンポを扱いて自らへとザーメンをぶっかけさせ始めた。
痴漢の人壁を越えた周囲からもレイヴたちを伺う視線が刺さり、おこぼれを与ろうと輪に入ってくる者まで出始める。
「チンポぉ、ザーメンたっぷりぶっかけてくれぇ……!」
「ド変態がよ……!」
「うっ、イクっ……!」
「おら、お望み通りぶっかけてやるよ……!」
何人ものザーメンで汚され、塗り拡げられたレイヴの身体は全身からザーメン臭を放ち、それでもなおザーメンを求めて喘ぐ。
何人にも種付けされたトロマンアナルは、次のチンポに犯され、サイボーグの無機質で太いチンポユニットから微弱な電流で責められていた。
「お゛っ゛、イク!イクの止まらん……!?」
「生体スキャン開始……前立腺判定、重点モード開始します」
腰を打ち付けられる度に前立腺を電流が貫き、レイヴのチンポは壊れたようにザーメンや潮を噴き上げる。
的確に何度も電流で犯される前立腺がバカになり、痺れて痙攣する前立腺は抜かれた後もチンポをハメられゴン突きされているような錯覚を訴えてくる。
「あひ、スゲ……イ、イク……チンポバカになっちまったぁ……」
レイヴのスマホが足元のズボン内で震えているのにも気付かず、チンポから汁という汁を垂れ流しながら蕩けた顔を浮かべる。
「電車ん中で犯されんのたまんねぇ……!もっと、もっとチンポくれぇ……!」
まだレイヴを犯していないチンポを求めて、痴漢へと中出しザーメンが垂れる尻を押し付ける。もはやどちらが痴漢の被害者か分かったものではない。
痴漢の一人がレイヴのスマホの振動に気付き手にとってみれば、サモナーからの着信を知らせていた。ザーメンが画面にもベッタリかかってしまっているスマホをレイヴへと見せつけ、目の前で通話を押される。
『あ、レイヴ先輩?オレの方やっと終わったんですけどまだこっち着かないんですか?』
耳に当てられ頬にザーメンが広がる感触に、レイヴの脳が痺れ快感に濁る。返事をせず呻くように喘ぎを抑えたレイヴの声に怪訝な声色が返ってくる。
「わ、悪い、今電車の中なんでな……後で、んぅっ、後でかけ直すか、んぉ……!」
『いや何してんすか先輩、ホントに電車の中か?』
何とか返答を絞り出そうとする間にも痴漢のイタズラは収まることなく、突然の挿入に声が上擦りサモナーに訝しがられてしまう。
何でもないと誤魔化しにもならないボカシ方で通話を切り上げたレイヴは、痴漢からスマホを奪い返し電話を切る。
「おいおい恋人か?」
「お相手がいるのに痴漢に犯されてチンポおねだりしてんのかよ」
「んぉ?!や、止め……!ソコ、はぁ……!それに、そんなん、じゃぁ……ねぇって……!」
下世話なヤジを否定しながらも、言葉責めに明らかに興奮したレイヴの感度がより鋭敏になっていた。
再びスマホを奪われカメラ機能でレイヴの痴態まで撮影し始める痴漢に、レイヴのチンポからは何度目かのザーメンが放たれる。
画像データのレイヴは快感に破顔しきり、精液塗れになっている全身の画像は画面からザーメン臭が漂ってきそうだ。事実画面にぶっかけられたザーメンのせいで臭いはしているのだが。
もう少しで終点を告げる電車アナウンスが流れ、この淫行も終わりを迎える。痴漢たちによってたくし上げられていたシャツを降ろされ、パンツとズボンも引き上げられる。ただし、全身のザーメンはそのままに。
すぐにザーメンが滲んできたシャツやズボンを布地の上から揉み込まれ、しっかり繊維にザーメンが絡むよう浸透させられてしまう。
ズボンの上から尻を揉まれ、抱き着かれた腹をジワジワと圧迫されれば、腹の中出しザーメンが溢れ出てきてしまい、ズボンに漏らしたような染みを作った。
別れの挨拶代わりに服の上からもザーメンをかけられては、周りの痴漢は終着駅に到着し開いた自動ドアからあっという間に捌けて行ってしまう。
残されたレイヴも何とかホームのベンチまで辿り着くと、疲労の強い身体を休ませる。座面に座れば、レイヴの体重にズボンからザーメンが絞り出され滲んで座面を濡らす。
全身にこびりついたザーメン臭は外の熱気と混ざり合い、クラクラと頭の奥を痺れさせる。
「はぁクソ、ヒデェ目に遭った……」
そう言いながらも白衣のポケットに戻されていたスマホの画像欄を開いて、先程までの己の痴態を確認してしまっていた。
その顔に嫌悪感は全く浮かんでいない。ムッツリとスケベを伺う色事好きの表情そのものだ。
その時、スマホに一つの通知が入り、見慣れない番号からのSMSに怪訝な顔を浮かべる。URLのみが書かれたメッセージに、変態白熊と詰る言葉のみで、開いてしまったURLにはとある掲示板のサイトがあった。
痴漢体験談や武勇伝、更には今日の日付で集まりがあると指定されているのはレイヴが乗っていた車両のことで。
『さっきまでの痴漢イベにいた白熊が本当にド変態でスケベだった』
『途中からノリノリでぶっかけてくれって強請ってたよな』
『ケツも中出しされまくってトロトロだったぞ』
連続で投稿される痴漢の感想に、あんなに絞られたというのにレイヴのズボン内で股間が堅くなっていく。
レイヴは少しの間スマホを操作し、投稿ボタンを押してホーム画面へ逃げ込んだ。掲示板に投げ込んだ自らのスマホで撮られた写真の一つ、顔は写っていないもののほぼ全裸のような状態でザーメン塗れになって犯されぶっかけられている自分の姿。それを次の機会を求めるメッセージとともに放出したのだ。
(あぁやっちまった……俺のスケベな姿投稿しちまった……!)
レイヴの身体が火照り、欲情を持て余しながら、メッセージアプリでサモナーへと連絡を入れる。
『急に用事が出来ちまったんでまた今度な』
簡素な内容を投げ、今度は通話アプリを開く。番号を打ち、呼び出し中と表示された文字の下には、先程のSMSの電話番号が記されていた。
「おぅもしもし、さっきの……」
―完―