トウシュウを妖しいオイルでマッサージする観測者の話
「んー……っ!ホンっと人使い荒い!!」
とある日の昼下がり、オリエントシティの往来に混ざり、一人のスーツ姿の男が歩く。
パラレルフライト社へと舞い込んだ観測者の斡旋依頼に対して打ち合わせとして出向いたはずの犬顔の観測者は、その場で打ち合わせに留まらない踏み込んだ案件まで対応する羽目になったのだ。
社長であるハックルや先輩社員のモクダイがいれば、まだここまで頼まれることも無かっただろうが、今日に限って出向いていたのは観測者一人のみであった。
「ま、その分料金の方も色を付けさせてもらったけど?」
会社には報告の連絡を入れたときにそのまま昼休憩に入ってから戻ると告げており、観測者はとりあえず昼餉を取れる店を探して周辺を散策していたのであった。
気になる店が無ければプロキーの所にでも顔を出そうかと考えながら歩いてる観測者に、ふと、声をかける者がいた。
「貴様は……一人でいるとは珍しい、仕事中ではないのか?」
「はい……?」
振り返った観測者が見つけたのは、上は紫に黒い袴を身に着けた獅子人、ヒノワ体育大学で教鞭を取りながらヒーローとして活躍しているトウシュウであった。
剣道着姿で走り込みをしていたらしいトウシュウは、肩にかけた白いタオルで額を拭いながら観測者へと歩み寄る。
タオルが揺れるのに合わせてムワッと汗の匂いを薫らせるトウシュウに、観測者はゴクリ、と生唾を呑み込んだ。
「うわっ、すっごいエロいですねトウシュウさん」
思わず口から吐いた言葉にトウシュウは顔を真っ赤に沸かして激しく動揺をみせる。
「な、何を言うかこの莫迦者が……!」
欲情駄々漏れな観測者を見るのも初めてではないトウシュウは、狼狽えながらも観測者のマズルを両手で抑え込み口封じをはかった。
とはいえ、こと欲情において猛者すぎる観測者はランニングでじっとりと汗の滲んだ手に包まれた口元で、フガフガとその匂いに興奮し始めてしまう。
本人としては興奮材料としても、身体的な限界はあるもので口も鼻もと塞がれて酸欠に陥り始めた観測者は、バシバシと己へと伸びる逞しい上腕を数度叩く。
慌ただしく解放された口で荒く息を吸い込む観測者は、苦しそうにしながらもスラックスの一部を固くさせてしまっていた。
「ぜぇ……はぁ……トウシュウさん、本気で掴みすぎです……!」
「貴様も拙者の手をベロベロと甜めおって、全く懲りておらんだろうに」
そんなことを言い返しながら観測者の唾液に濡れた手を不快そうに拭う。
その目がチラリと自身の股間へと向いたことに目敏く気付くと、観測者はすかさずトウシュウへと抱き着いて自らの期間を逞しい体躯へと擦り付ける。
「そんなこと言ってぇ、トウシュウさんもオレのチンポ気になるんでしょ?」
「や、止めんか貴様ぁ……!」
一度や二度ではない観測者のセクハラに、それでもお堅いトウシュウはおぼこのように狼狽えるため、反応を楽しむように観測者はトウシュウの袴を弄ろうと手を伸ばし始める始末で。
それを今日一番の狼狽している怒声とともに突き放されると、トウシュウは逃げるように観測者から離れランニングの続きに戻るのであった。
とはいえ、その姿勢はやや前傾気味で、不自然に盛り上がった袴を誤魔化すように過剰なまでにはためかせているのだが。
「うーん、あとちょっとだったのに……!」
観測者はチラリと見えた袴を押し上げる柱の影に触れなかったことに悔しがると、連絡用の端末を取り出しトウシュウのアドレスへとメッセージを打ち込むのであった。
はしゃいだことへの謝罪とお詫びに食事でもという誘い文句に、ややあってから了承の返事が、飾り気もない短く堅い文面というトウシュウらしい返答が届くのであった。
「さーて、せめてもう少しアプローチを……っと」
どうやってトウシュウと、あわよくばを狙うか考えている観測者は、ふと、通りがかった路地裏に視線を向ける。
通りの雑踏から身を隠すようにひっそりと広げられた露店に、ゆったりとしたローブを目深に被った店主、そして広げられているのはラベルも貼られていない何かのボトルと、何から何まで怪しい相手がそこにいた。
しかし、その店主に既視感を覚え足を止めた観測者は、伺うように露店へと恐る恐る近付いていく。
「おやコレは観測者サンじゃないですカ?」
「やっぱりテオレオールさんだよね、何してんですかこんな所で?」
怪しい店主がまさかの知り合いであったことに驚きながら、観測者は露店の前にしゃがみこんだ。
フードの下の独特なマスクと、その隙間からちらりと覗く黄色いスライムのような肉体を持つテオレオールは、露店を切り上げるつもりか手近な商品を仕舞い込みながら経緯を語り始めた。
「いやハヤ、この星に着いて早々ニ、知らない御仁かラ薬がほしいと声をかけられましテ……」
「うーん、そこはかとなく怪しいですね……!」
だからといってそんな簡単に売らないでくださいと言いながら、観測者は片付けを手伝い始めた。
「ところで、一体どんな薬を……?」
手に取ったボトルに興味を持った観測者を見て、マスクから覗く目元を嬉しそうに緩ませながらテオレオールは薄く緑がかった液色でもったりとボトルの側面を滑る中身を説明し始める。
曰く、マッサージに使うようなアロマオイルだと言うのだが、様々な組成を組み合わせ劇的なまでに効能を高めているのだと熱弁すると、お試しくださいとボトルと同じアロマを用いたキャンドルを押し付けてきた。
「あ、いや、もらっても……」
「いえイエ、そう言わず二持っていってくださイ、いくらでも作れますのデ!」
そのまま何処かへ行ってしまうテオレオールを見送って、観測者は持ったままのボトルへと視線を落とす。
試しに蓋を開けてみれば、香りは良い方でそこまで怪しい物が入っていないのかと思うも、ふと鼻の奥をくすぐる匂いに違和感を覚える。
それは、ずっと嗅いでいたくなるような、不自然なまでに心が凪いでいく感覚に、パチンと慌てて蓋を閉じる。
「いや、ホント何を入れたんだテオレオールさん……」
とはいえ、たしかに落ち着くだろうなと思いながら、カバンにボトルを入れる。
このまま放置するのも何かあった場合にマズいだろうと思いながら、どう処理しようかと考えながら事務所へと戻るため大通りへと戻っていくのであった。
その後、仕事を終えて帰宅した観測者はボトルから少量取り出したオイルを手に馴染ませて広げてみれば、ほんのりと熱を帯びるような感覚と、蕩けるような心地よさを覚えひとしきり夢中になって自身を揉みほぐしてしまうほどであった。
ウットリとしてしまっていたのを自覚すると、尚の事迂闊に使える代物でないことを理解して、観測者は眉を寄せ考え込んでしまう。
「……あ、そうだ」
ポン、と手を叩いて、使い道を思いつく。
観測者の脳内には今日会った黒獅子が、トウシュウの姿が浮かんでおり、今日は阻止されてしまったトウシュウへの接触の方法を、練り上げていた。
そうと決まればと、オイルを拭った手で、自らの端末を手に取り、トウシュウへのメッセージを打ち込み始めるのであった。
後日、トウシュウの私邸にお呼ばれした観測者は、問題のオイルとキャンドルを持って和造りの門戸を叩く。
剣道道場の併設された平屋造りのトウシュウ宅に来たのは初めてだが、今回の目的で言えば、トウシュウ宅というのはこれ以上ないほど好都合だ。
「こんにちはー、いらっしゃいますか?」
観測者の声かけにガラガラと引き戸を開けられ、トウシュウが迎え入れる。
セクハラ魔の観測者のことを思えば受け入れられるかも怪しかったマッサージの提案も、日頃世話になっているライキへ行うための練習に付き合ってくれというオブラートに包めば、トウシュウの警戒も緩められてしまっていた。
「来たのか、早く入るといい」
「はーい、お邪魔しますね」
道場で鍛錬でもしていたのか、またしても剣道着姿で雄としての匂いを強く香らせているトウシュウに、観測者はドキドキと興奮を催してしまう。
そんな観測者の様子には気付かないで自宅へと招き入れたトウシュウは、事前に頼まれ布団を敷いていた客間へと観測者を案内するのであった。
「ライキ殿のためにマッサージの鍛錬をしたいと励むのは感心だ。このトウシュウ、鍛錬に付き合おうぞ」
ライキのように鍛えており、同じネコ科の獣人型宇宙人であるトウシュウに練習台になってくださいと頼み込んだ観測者の言葉を鵜呑みにして、トウシュウは布団に寝転がる。
「あ、すみません……オイルマッサージを試してみたいので出来ればパンツとかだけになってもらえると……」
「貴様、よもや不埒な目的のためにマッサージの練習などという訳ではあるまいな」
「ま、まさかぁそんなわけナイジャナイデスカー……!」
ぎこちなさの滲む観測者の言葉に訝しむ目を向けながらも、トウシュウは一応信じることにしたのか、再び立ち上がると剣道着の結び目を解く。
観測者に背を向けながら道着の上を脱いでいくトウシュウの露わになっていく毛並みの上からも分かるほどに逞しい筋肉に、観測者はゴクリと生唾を飲み込んだ。
道着の上を軽く折りたたみ布団横に置くと、次は袴を留めている結び目へと手をかけ解いていく。
緩み自重から下へズレると、隙間から白く捻れた布地が覗いた。
「うっ……!」
白い六尺褌が食い込む尻肉も筋肉質で、肉厚なままプリッと持ち上がっており、その魅力に観測者のズボンの中が窮屈さを主張し始める。
「どうした、脱いだぞ?」
「あ、いえ……ありがとうございます!それじゃ、布団にうつ伏せに寝そべってください」
トウシュウの言葉に何とか気を取り直した観測者は、自身の股間を気取られないように鞄で隠しながらトウシュウへとうつ伏せになるよう頼む。
トウシュウの視線が及ばない位置へと陣取りながら、観測者は鞄の中からいくつかの物を用意していき、自身もまた施術着として用意した入院着のような簡素な衣服に着替えた。
そして鞄から取り出した、キャンドル台に使用する浅い皿、トウシュウの体躯に合わせて大きめのタオルをいくつかに、そして何よりもテオレオールから受け取ったオイルとキャンドルを並べていく。
「リラックス出来るようにアロマキャンドルを焚かせてもらいますね」
「うむ、火種は必要か?」
「ライターも持ってきてるので大丈夫です」
身を起こそうとするトウシュウを制止し、観測者は何とか持ってきたものを見せないよう終止する。
見られた所で問題は無いだろうとは思いつつも、持っている自身の後ろ暗さを見抜かれるかもしれないと恐々としていた。
火を灯したキャンドルはオイルとして嗅いでいたモノと同種の香りではあるが、甘さのある匂いはより深くまで脳を痺れ、蕩かして行くように感じる。
「ふぅ……これは、何の匂いだ……?」
観測者よりも匂いを強く感受しているのか、早くもトロリと眼力が緩み始めているトウシュウの腰元へとタオルをかけながら、観測者はボトルから垂らしたアロマオイルを手で受けながらトウシュウの背筋に沿わせるように垂らしていく。
「貰い物で詳細までは知らないんですが、いい匂いですよね……どうしました、トウシュウさん?」
「ふっ……くぅぅ、んぁっ……い、いや、気にするな……」
少しひんやりとするオイルが地肌を滑る感触に、トウシュウの口から漏れ出てしまいそうになる声を堪える。
オイルに触れた肌は最初こそ冷たさに驚いていたものの、じんわりと熱を感じ始めると、身動ぎに毛並みが揺れる感触すらも甘く擽られるような程に身体の感覚が鋭敏になっていくのを感じていた。
「それじゃ失礼しますね……トウシュウさん大きくて横からだとどうしても力が入らなそうですし」
「んぉ……?!いや……!な、なんでもないぞ……」
観測者がトウシュウを跨いで膝立ちになり、腰の上に座るように尻を着ける。
トウシュウになるべく体重がかからないようにとトウシュウの腰と観測者の尻が触れる程度の軽い接触ではあるが、その感触をトウシュウは背筋を鋭い電流が貫いたように感じていた。
ドクンと強く胸が内側から打ち付けられたように暴れ、前褌の中でトウシュウの刀が首を擡げ始めてしまう。
観測者を止めようかと逡巡する間に、既に観測者の手は背中のオイルをより広範囲へと塗り拡げるためゴツゴツと巌のような背中へと触れようとしていた。
「うわ、スゴイ筋肉です……トウシュウさん、よく鍛えてらっしゃいますもんね……」
「ふぅぅっ……?!む、無論、だ、ぁぁ……んっ、ぁ……」
うっとりと囁くような観測者の吐息の湿度が耳元に感じるような錯覚すら感じてしまい、トウシュウの褌の中で暴れ出し透明な汁を褌の布地へと染み込ませ始めてしまう。
観測者とトウシュウのどちらも、部屋中に充満する甘いアロマの香りに理性を蕩かされ、止めようとする者なく、観測者はトウシュウの背筋をねっとりと揉み解していった。
トウシュウの背中全体へとオイルが行き渡り、毛並みがオイルに艷やかに塗れた光景に、観測者は自身の股間も膨らんで来ているのを無自覚に尻尾の根本へと擦り付けてしまっていた。
「んっ……トウシュウ、さぁん……今度、はぁ……前をやりますね……」
「んっ、むぅ……?前も、かぁ……?」
今にも寝入ってしまいそうなトウシュウの力の抜け切った返事が返ってくると、トウシュウはそのまま寝返りを打とうとモゾモゾ蠢きだしてしまう。
まだ観測者が載っているというのにだ。
「うぉ、っとと……!」
何とか巻き込まれる前に腰を浮かすことは出来たものの、観測者は視界に入ったモノに動きを止めてしまい、中腰のままただ一点へと視線を注ぐ。
トウシュウが仰向けになった拍子にブルンと揺れた前褌に、布の重なりをも貫通して白い布を濡らす液跡に、そして、邪魔な布地に押さえられながらも自由を求めて跳ねているのが見えてしまう陰茎の根本に観測者は釘付けとなってしまっていた。
体躯に見合った太く逞しいブツがビクンと震えるのに合わせて、前褌の濡れ跡は今この時も広がっており、オイルの甘い匂いに混じってムワッとトウシュウの雄臭が観測者の鼻腔を痺れさせる。
「前も行うのであろう……?さっさとせぬかぁ……」
酩酊しきっているように目尻を蕩かせ、毛並みの上からも分かるほどに紅潮させたトウシュウが観測者を見上げる姿に、観測者は思わず自らの股間を押さえてしまう。
自身の陰茎もギン勃ちして施術着にテントを張ってしまっているのを隠そうとしての行動だったのだが、ヌラヌラとオイルまみれの手で触れた布の摩擦が弱まり自らの陰茎をゾクゾクと快感を与える事になってしまっていた。
「そ、それじゃ失礼します……あの、マッサージの邪魔なので褌取らせていただきますね……?」
「む?うぅむ……」
観測者の言葉をちゃんと聞いているのかも怪しいトウシュウは、己の褌にかけられた手を制止する様子も無く、腰下に潜り込んでくる観測者の手が褌の端を解いていくのをそのまま受け入れている。
衣擦れの感触に、観測者の手の熱に、甘い吐息を漏らすトウシュウは、されるがままに褌を奪われてしまうのであった。
「はぁ、はぁ……!トウシュウさんの褌……じっとりガマン汁染みてる……!」
観測者の手に収まったトウシュウの湿った褌から香る雄の匂いに、今すぐ顔を埋めて深く息を吸い込みたい欲情を何とか呑み込み、観測者はトウシュウの褌を己の鞄にしまう。
観測者もアロマの香りに呑まれており、理性の弱った状態でそのまま捨て置くなど出来るはずもないのだ。
再びオイルをたっぷり馴染ませながら、両手を自身の頭の横に置いてモッサリと毛の生え揃った腋も曝すトウシュウへと覆い被さるように観測者は四つん這いになる。
観測者の両手はトウシュウの逞しい胸筋の上に置かれ、軽く体重のかかっている指の隙間にトウシュウの乳肉が吸い付くようだ。
「ふっ、んぅ……」
「しっかり解させていただきますね……すっげ、乳首もビン勃ちしてる」
トウシュウの乳を揉み解し、遊びを知らないだろうにピンと反応して慎ましくも存在を主張する乳首をコリコリと摘み弄ぶ。
観測者の指先が丁寧に、しかし執拗にトウシュウの乳首を摘み弾き捏ね回す度に、トウシュウの口から喘ぎ声が漏れ、股間にそそり立つ砲塔がガマン汁を垂らす。
ひとしきりトウシュウの胸が弄ばれきった頃には、トウシュウも観測者も熱く濡れた吐息を乱れさせ、体感の暑さに観測者は施術着を脱ぎ捨て部屋の隅へと放り投げる。
ピッチリと股間を覆うボクサーブリーフを押し上げフォルムを歪にさせる中身がビクンッと震えた。
「トウシュウさん、こっちもカチカチなのでマッサージしますね……!」
「んぉぉ……!む、むぅ……?!」
トウシュウの太腿に座り込み、オイルをふてぶてしく勃起する股間へと垂らしながら、観測者は優しく握る。
触れただけでビクビクと熱く脈打つトウシュウの陰茎が、観測者の手に収まるとヌラヌラとオイルを塗りたくられていく。
オイルにヌラつき、キャンドルの灯りに妖しくテカる太い幹が、観測者の手つきに反応して跳ね踊り、怒張した血管のバキバキに浮き出た陰茎へと変貌する。
「ふぅぅ……!むふぅぅ……!!」
「おぉ……!両手で握っても余りますね……測ってみていいですか……?」
マッサージという体裁も忘れ去った観測者は、拳を重ねても余るトウシュウの陰茎に周辺の様々なモノを押し当てて長さ比べし始める。
その間にも萎えることがないようにクチュクチュと手コキされ、比較のため添えられたボトルの背を超す陰茎を画像にまで収められてしまう。
カシャリ、という無機質な音にトウシュウ理性がほんの僅か擽られるも、雄としての本能に腰が揺れ観測者の手に擦り付けることを優先してしまい、観測者に勃起チンポを撮影されていることもちゃんとは理解できていないだろう。
「ビクビクなってますねぇ……トウシュウさんココ使ったことはあるんですか?」
「ん、むぅぅ……?!」
観測者の指先が裏筋を撫で、反応するのに合わせてパックリ開いた鈴口からガマン汁を噴き上げる。
観測者の指が鈴口の縁を一周なぞり、二つの指で濡れている口を押し広げ、クパクパと開閉させて弄ぶ。
「それで、どうなんですか?」
「ま、まだだ……!拙者の珍宝は相手を知らぬ……!んぉっ……!!」
自ら腰を揺らし観測者の指で出来た輪へと擦り付ける亀頭は確かに未使用を白状するように淡いピンクを晒していた。
「へぇ、童貞なんですねぇ、トウシュウさん」
「ぐっ、ぬぅぅ、ん……!」
嘲笑の色が混ざった観測者の感想にトウシュウのチンポが一際激しくのたうつ。
もはや普段の厳格な様子など見る影もなく、観測者の手つきに喘ぎ鳴くばかりになってしまっていた。
「童貞チンポのトウシュウさんには、とっておきのマッサージをしてあげましょうかねぇ、どうします?」
「ん、おぉぉっ……?!はぁ、はぁ……!あぁ、そ、そのとっておきとやらを頼む、ぅぅ……!」
絶頂を迎えそうになった瞬間に観測者の手が離れ、あと一押しを求めて陰茎をしゃくり揺らすトウシュウは、観測者の甘言に乗ってしまうのであった。
トウシュウの了承を得た観測者は喜々としてボトルから追加のオイルをたっぷり垂らし、自身の手やトウシュウの体躯へと塗り拡げていく。
「ぬぅ……!ぅお……!が、ぁぁ……!!」
オイル塗れの指がトウシュウの菊座へと伸び、キツく窄まりシワの寄っているその仔細を確かめるようにねっとりと滑る。
ゆっくりとオイルを潤滑に観測者の人差し指がトウシュウの菊座へと侵入していくと、異物感とともにオイルに触れた粘膜が熱く蕩けていく感覚にトウシュウの体躯が何度も大きく跳ねる。
トウシュウの菊座へと観測者の人差し指の根本まで納まるのは早く、包み込む腸壁は柔らかくそれでいてキュウキュウと締め付けてきていた。
静かに指を動かしトウシュウを傷つけないよう菊座を慣らし広げていくと、ある一点を押し上げた瞬間、
「んほぉっ?!な、なん、にゃぁ……?!」
「あー、ココが前立腺ですね。随分凝ってるんで丹念に解していきますよー」
適当なことを言いながら前立腺をグリグリと押し上げ、中指まで入れて二本指でトウシュウの菊座を弄ぶ観測者に、トウシュウは気持ちよさのあまり呂律も回らない喘ぎ声と、陰茎から水鉄砲のように何度もガマン汁を蒔き散らす。
濃厚な精液が今にも発射を待つ大ぶりな睾丸がキュッと持ち上がり、ビュクビュクと陰茎が揺れる。
「ぐぅぅ……!イッてしまう……!拙者の珍宝から種汁ビュービュー噴き上げてしま、うぅぅ……!」
絶頂を迎えそうになった寸前で、観測者の動きが止まり、陰茎の根本を強く握られてしまい不発に終わってしまう。
「まだマッサージは始まったばかりなんですから、イくのは早いですよ」
「お゛っ、ま、待て、ソレ、はぁぁ……!」
トウシュウの射精を阻止した観測者は細長い金属製の棒を見せつけ、射精をしたそうに開いている鈴口へ押し当てる。
オイル塗れの陰茎へと擦り付け金属棒、尿道ブジーも全体をオイルに塗れさせると、トウシュウはその棒を何に使おうとしているのかを想像し、観測者を止めようと声を上げた。
しかし、トウシュウの慌てようと裏腹に、期待からトウシュウの陰茎はヒクヒクと跳ね上がっている。
「それじゃ暴れたら傷ついちゃうんで我慢してくださいね」
「ん゛ぅっ、ぐぉ、ぉぉ……!」
ヌプリ、とモノを挿し込んだことなどない鈴口が押し広げられ、ブジーの見た目が短くなっていく。
鍛えることなど出来るはずもない部位の刺激に低く呻きながら、同時に齎される前立腺を責められる快感に身体を震わせる。
立派なブツであるトウシュウの陰茎の根本へと逆進してくる尿道ブジーが全て納まるまで、観測者はジワジワと押し込んでいく。
持ち手を残して尿道ブジーを挿しきれば、ブジーの先端がトウシュウの前立腺を前から押し潰し、そうと思えば今度は観測者の指が後ろから突き上げた。
前後から激しく前立腺を責められ、トウシュウはあっという間に絶頂を迎えるのだが、しかし尿道を塞ぐブジーにより煮え滾る精液は逃げ道無く射精を迎えることは出来ずにいる。
「イ゛、ギィ……!イ゛っ゛て゛る゛……!拙者の゛珍宝壊れ゛る゛うぅ……!!」
「そんなコト言いながらチンポはギン勃ちのままじゃないですか、ほらほら」
「お゛ぉ゛っ?!ソコぉ゛ぉ゛……?!」
ゴリゴリと抉られる尿道も、拳も入りそうな勢いで殴られる腸壁も、どこをどう感じているのか全く判別出来ない程の圧倒的な快感に、トウシュウの目が瞼の裏を見ながら痙攣し、口からダラリと厚みのある舌を垂らす。
観測者の手がようやくトウシュウの菊座から抜かれると、初めて使われたはず穴は早くも閉まる事を忘れ始めたのか、クパクパと埋める物を求めて疼かせている。
「トウシュウさん、オレのチンポもこんなになってんですよ……コレでトウシュウさんのイイところ突きまくってトロトロにしてあげますね」
「お゛、あ゛……おぉ……!」
アロマオイルに妖しくテカる観測者のチンポを見せつけられ、トウシュウは下腹部をキュンキュン疼かせる。
あまりの快感にもはや意味のある言葉を話せなくなっていても、観測者のチンポに興奮しハメられることを求めているのは見て分かるほどであった。
トウシュウの両足を自らの肩に乗せ、観測者はトウシュウの股ぐらに身体を押し付ける。
一般的なサイズより多少大きい程度の観測者のチンポがトウシュウの菊座の縁を捉えると、観測者の亀頭をトウシュウの柔肉が包み込む。
「うっ、くぅぅ……!ヌルヌルでキュウキュウ締め付けてきます……!」
観測者のチンポがトウシュウに呑み込まれていく中で、観測者は穴の具合を事細かにトウシュウへと囁きかける。
トウシュウが反応し、興奮にハメられたチンポを締め付けてくるのがたまらなく気持ちよく、根本まで咥え込んだ菊座が観測者の陰毛に擽られまたビクンッと快楽に身体を震わせた。
「ふぅ……ふぅ……!イイですか、動いて?」
「ま、てぇ……!今動かれて、はぁ……?!はぁぁ゛ん゛っ?!」
観測者のチンポの熱さと気持ちよさに息の上がりきった制止を遮り、パンッと肉同士のぶつかる音が響いた。
観測者の股間がトウシュウの尻肉へと打ち付けられ、前立腺を抉ったのだ。
一度動き始めてしまった観測者の腰はトウシュウの声で止まることなどなく、段々と激しく何度も穿つ。
「お゛ぉ゛っ゛……!ん゛ほぉ゛ぉ゛……?!イ゛ぐぅ゛ぅ゛!!珍宝壊れ、ぁ゛ぁ?!」
「ん、くぅぅ……!卜、トウシュウさん……!そんなに締め付けたら……!も、もう……!」
トウシュウの菊座が咥え込んだ観測者のチンポを搾り上げ、卑猥な水音と肉弾音を響かせる。
奥深くまで貫かれた尿道ブジーを引き抜かれては穿たれ、前後から前立腺を嬲り尽くされるトウシュウはもはやまともな意識も残っておらず、絶頂を繰り返すも精液を塞がれたままで発散されない快感に溺れ喘ぎ散らす。
観測者の口数が減り、トロトロになって柔らかく締め付けるトウシュウの穴へと夢中になって腰を振る。
そして、とうとう一番奥深くまで打ち付けた状態で観測者は全身を震わせた。
イく寸前にトウシュウの尿道ブジーを引き抜き投げ捨てると、太い陰茎を鷲掴む。
「ひぎゃぁぁ……?!イ゛く゛っ゛!!うっ、ぐぉぉぉ!!」
「んっ、くぅぅ……!!あ、あぁぁん……!」
腹の中で観測者のチンポが噴火し、ドプドプと熱い精液がナカへと注ぎ込まれるのを感じながら、トウシュウは何度もお預けを食らっていた射精を勢いよく噴き上げた。
溜まりに溜まり、煮え滾るトウシュウの精液は自身の顔をベッタリと汚すほどに飛び、二度、三度としゃくり上げてなお勢いが収まることはない。
立派な鬣をドロドロに汚し、観測者をも精液塗れにして、部屋に充満していたアロマの香りをトウシュウの雄の匂いで塗り潰していく。
「お゛ぉ゛……あ゛……」
今度こそ完全に意識を飛ばしたトウシュウは、絶頂の余韻に身体を時折震わせるばかりで、カクン、と首を横倒しにしたのを最後に全身を弛緩させた。
すると、金玉の中身を全て打ち出すかのような長い射精を終えた陰茎の、尿道ブジーに蹂躙され緩んだ鈴口から、ジョボジョボと匂い立つ汁が湧き出てくる。
焦らしにジらされた射精の快感に気を失い、失禁までして全身をあらゆる汁まみれにしたトウシュウの姿に、ようやくやらかしたコトの大きさに観測者が青ざめる。
「あー、トウシュウ、さん……?」
恐る恐る呼びかける観測者の声に一切反応することなく、トウシュウは静かに寝息を立てる。
とりあえずこのままに出来ないとトウシュウからチンポを引き抜いた観測者は、遅れて菊座から垂れ出る自らの中出し汁を見て欲情を再び煽られてしまう。
しかし、そこは気を取り直し撮影だけに留めると、精液やオイル塗れの周囲の後片付けへと乗り出すのであった。
翌朝、最近でも中々に無いほどスッキリとトウシュウは目を覚ます。
溜まりに溜まっていた全てから一気に解放されたような身体の軽さと精神の穏やかさを感じるが、傍らへと目を向けた途端、目に飛び込んできた光景にギョッとする。
平身低頭土下座している観測者がそこにいたのだ。
「な、何をしている貴様……!」
「すみませんでしたぁ!!」
「何を言っておる、マッサージをした相手を土下座させるなど……」
想像していたトウシュウの本能とは別のものが返ってきて観測者は恐る恐る顔を上げると、そこには本気で当惑している様子のトウシュウの姿があった。
「え、あれ、トウシュウさん、昨日のことは……」
「む?拙者のマッサージをしてもらってすぐ眠くなったように思うが、拙者が詫びこそすれ、なぜ貴様が謝るのだ」
トウシュウの記憶をすり合わせていけば、アロマの香りにすぐ眠くなりもう記憶が残っていないのだと言う。
昨日の激しすぎる快感に記憶ごとトんでしまったのだと理解すると、観測者はすぐさま事態を有耶無耶にしようと知恵を働かせるのであった。
「貴様さえ良ければ、またやってくれ。今朝の目覚めは随分と軽かったのでな」
「あは、ハハハ……」
気分が良さそうにしているトウシュウに、観測者はなんとも言えない曖昧な笑みを返す。
「その……また、オイルが手に入ったら連絡しますね」
とりあえずテオレオールにオイルを流通させないことと融通してほしいことを連絡入れようかと考えながら。
―終―