「触臭」─ 地球外の生命体に寄生され異形へと堕ちていく少女のお話

  第2話「[[rb:触臭 > しょくしゅ]]」

  ─── 翌日

  昨日の夜、私は2体目の寄生体を吸収しそのまま朝を迎えた。

  全身を真っ赤な血で染め、生臭い匂いを放つ粘液まみれの体で。

  途中何人もの人にすれ違ったが、誰も私のことを気にかけている様子はなかった。

  私に寄生した情報体による認識改ざんのお陰らしい。

  私は自宅に戻ると着替えを済ませ、その足で学校へと向かった。

  この体は睡眠を取る必要がない。

  夜も活動できるように遺伝子を書き換えた、と情報体に言われた。

  随分と都合の良い体に改造してくれたもんだ。

  教室に入ると自分の席へ向かいながら室内を見渡す。

  いつも通りの教室。

  クラスメイト達が談笑し、楽しげな雰囲気に包まれていた。

  私は自分の机に鞄を置くと、椅子に腰掛け窓の外を眺めた。

  「おはよう美保」

  後ろから声をかけられ振り向くと、クラスメイトの佳奈が心配そうな顔をしながら立っていた。

  「ねえ、昨日大丈夫だった?」

  「…なにが?」

  私は彼女の言葉に首を傾げた。

  佳奈は私の反応を見て困ったような表情をしている。

  「動物に襲われたって聞いたけど」

  ああ、そういう事か。

  私は納得すると、彼女に笑顔を向ける。

  「うん、大丈夫だよ。 ほら、この通り元気だし」

  私は両腕を回して元気いっぱいをアピールした。

  しかし、それでも不安なのか彼女は中々去ろうとしない。

  「聡美も今朝自宅に戻ったみたいなんだけど、今日は休むって……」

  「そうなんだ」

  私は適当に相槌を打つと再び窓の外を眺めた。

  「それでね、お見舞いに行こうかと思ってるんだけど一緒にどう?」

  「う~ん。 部活に顔出さないといけないし、終わったら一人で行くよ」

  「そっか…… 分かった。 何かあったら連絡してね」

  「うん」

  彼女は私の返事を聞くと、安心したのか去っていった。

  (ねぇ、聡美にどんな記憶の改ざんをしたの?)

  私は頭の中に住まう、寄生した情報体に話しかけた。

  『改ざんはしていない。 あの時の情報を全て消しただけだ』

  (ふ~ん……)

  私は興味なさげに答えると、窓の外から視線を外した。

  そして、自分の手のひらを眺める。

  人間の手。

  いや……

  皮下で触手がモゾモゾと蠢いた。

  試しに自分の意思で腹部を動かしてみる。

  ビクビクと無数の触手が私の体内で子宮を収縮させる。

  「んっ♪」

  思わず声が漏れてしまう。

  その刺激で昨日の快感が蘇ってくる。

  『お前が望むなら、変身してこの教室の生徒全員を喰らっても良いぞ』

  私はその声で我に返り触手の動きを止め、手を握った。

  (ダメ、まだ我慢する)

  『そうか』

  我慢って何よ……

  私、この姿の時でも心が人外に近づいてる気がする。

  そんな自分の体の変化に少しだけ恐怖を覚えた。

  [newpage]

  普段と同じ、退屈な授業が終了し私は部活へと向かった。

  私は剣道部に所属している。

  剣士に憧れたとか、道着や袴姿が格好良かったとかそんな理由ではない。

  [[rb:淫女 > いんにょ]]先生のマンガ “[[rb:触臭 > しょくしゅ]] ~その臭いは奴らを狂せる~” に出てくる主人公の女の子が剣道部だったから。

  あれは凄かった。

  最高傑作だ。

  臭いに敏感な触手に寄生された主人公が部員達を次々と犯していくお話。

  触手は襲った部員の道着と防具に染み込んだ汗を吸い淫薬に変える能力を持っている。

  そして、その淫薬を主人公の体に流し込んで発情させるのだ。

  凄い発想だ。

  さすが淫女先生。

  そして、その淫薬の快感に虜となった主人公は、より熟成した臭いを求めながら次々と部員達を犯していく。

  男に跨がり腰を振り乱し、小手に染み込んだ汗を狂ったように吸い上げて絶頂に達するシーンは最高に興奮した。

  絵から臭いが伝わってくるほどの力作。

  今でも私のお気に入り。

  『知っている。 説明などしなくても良い』

  あ、そうですか。

  でも凄いよねぇ。

  触手すら狂わせる臭いってどんなだろう。

  別に私は臭いフェチではないけれど、主人公の気持ちを片鱗でも味わってみたかった。

  それが私が剣道を始めたきっかけ。

  すごく最低な動機だ。

  ごめんね、真面目に剣道をやってる人達。

  まぁ実際剣道を始めて感じたことは…… 確かに臭いね。

  ちょっと想像していたものと違った。

  すぐに慣れちゃったけど。

  『それを臭いフェチというのではないか? 』

  え~ 違うよ。

  確かに私の体はマンガと同じように触手を身に纏うけど、私の体は臭くないモン。

  『いや、お前の変身後は思っている以上に凄いぞ』

  え?

  それって姿の方だよね?

  もしかして臭い!?

  『どちらもだ』

  マジで!?

  私って変身後はそんなに臭いの?

  『あれだけの粘度の高い愛液を拭き出しておいて匂わないわけないだろ。 人間を喰らった後などは特に酷い』

  うそ!

  『それにお前は触手を身に纏っているわけではない。 あれはお前の体そのものだ。つまり変身後のお前は凄まじい淫臭を自ら放っていると思っておけ』

  ショック……

  そんな最低なやり取りを頭の中でしていると剣道場の前に到着した。

  今日は顧問が出張で居ないため自主練習と聞いている。

  私は更衣室で道着に着替えると防具を抱えて道場へ入った。

  「あれ? 今日は一人か」

  聞き慣れた声で私は振り返る。

  そこには剣道部の主将である真白先輩が立っていた。

  「……」

  私は黙ったまま彼を見つめる。

  「ん、どうかしたか?」

  「いえ、なんでもありません」

  私は目を逸らし床に座ると防具の紐を解きながら続けた。

  「聡美は体調不良みたいで、今日は学校を休んでいます」

  「そうか。 心配だな」

  先輩はそう言い残して去って行った。

  「……」

  私は彼の後ろ姿を目で追いながら体内を透視する。

  『入ってるな』

  頭の中で声が響く。

  (でも先輩は凶暴化してない。 どうして?)

  情報素子の破片が体内に入り込むとその体を乗っ取り、自己増殖のために性欲剥き出し大魔神になる。

  私…… いや、昨日の人達のように。

  でも先輩はその片鱗どころか、どうみても普通の人間だ。

  『あれは、まだ生きているからだ』

  (どういう事?)

  『昨日の者達は死後に寄生が発現した。 だからすぐに凶暴化へ進んだんだろう』

  なるほど。

  つまり生者に寄生した場合は凶暴化まで時間がかかるということか……

  『覚醒する前に喰らっておいた方が楽だな』

  (殺さずに情報素子だけ取り出すことは?)

  『無理だ。 お前にも見えただろ、アイツの中に入った破片は脳に入り込んでいる。 時期に乗っ取られるだろう』

  (……)

  先輩はとても優しい。

  頭も良く、確か学年でも成績は上位だったはず。

  スポーツも万能、剣道は県内トップ3に入る程の腕前だ。

  周りから頼りにされ、皆から好かれ、誰もが憧れる存在。

  欠点などない絵に描いたような優等生。

  そんな人が……

  (じゃ、仕方ないね)

  私は手ぬぐいを被り防具を身に着けると、竹刀を持って立ち上がる。

  先輩が助かる方法があるならそうするけど、ないなら仕方ない。

  私は私のするべき定めに従うだけ。

  クンクンッ……

  私は鼻をヒクつかせ防具を身に纏った自分の匂いを取り敢えず嗅いでみる。

  う~ん、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ臭うけど、まぁ…… 普通かな。

  ね?

  『……』

  何故か情報体が黙っているのが気になるが、私はいつも通り素振りを始めた。

  (あれ? 竹刀が凄く軽い。 それに全然疲れを感じない)

  私は不思議に思いながらも、ひたすらに竹刀を振り続ける。

  『昨日言っただろ、お前はもう人ではない。 全速力で素振りをしながら地球を一周しても汗すらかかないぞ』

  そうだった。

  私は人間じゃないんだった。

  この体でいると、つい自分を人間だと勘違いしてしまう。

  「おい美保、今日は凄いじゃないか」

  先輩が私に声をかけてきた。

  私の動きを見ていたのだろう。

  「私、こう見えてやる時はやる子なんです。 私の本気は凄いんですよ?」

  「ははっ、そうか。 今度手合わせ願いたいな」

  先輩が笑みを浮かべながら言う。

  「いいですよ。 今からでもやりましょうか」

  「流石に顧問がいなくても今は部活中だぞ。 男子と女子の対戦は禁止だ」

  「だったら部活が終わった後、今日の放課後とかどうですか? 私も先輩と交えたいと思っていたので」

  「そうか。 うん、今日のお前の素振りを見て興味が湧いた。 じゃ、放課後にまた」

  私は小さくお辞儀をすると、先輩はその場から去った。

  『上手い誘いだな』

  (でしょ。 こう見えても恋い焦がれる女の子ですから)

  『雌型の戦闘生物の間違いだろ』

  (確かに。 あはっ♪)

  私は放課後に行われるであろう激しい交戦に胸躍らせ、面の下でニヤリと不敵な笑みを浮かべると再び素振りを始めた。

  ふふっ、楽しみだなぁ……

  素振りの動きに合わせ袴の下から透明な液体がポタポタと垂れ落ちてくる。

  汗などかくはずのない私の体から流れ出たそれは、粘つく糸を引きながら床を塗らしていった。

  [newpage]

  放課後。

  道場には私と先輩の二人だけとなった。

  「さて、まずは軽くお前の腕を見せてくれ」

  先輩はそう言いながらに竹刀を手にする。

  「あの、その前に先輩にお話があるのですが良いですか?」

  「何だ?」

  私はゆっくりと歩み寄ると先輩の目の前で止まった。

  二人の面が触れそうな距離。

  「実はですね、私は人じゃないんです」

  「はあ?」

  先輩の顔に困惑の色が浮かぶ。

  当然の反応だ。

  いきなりこんなことを言われれば誰だって戸惑うだろう。

  そんなことは私でも分かる。

  だから証拠を見せないといけない。

  私は先輩の持つ竹刀を小手をはめた手で掴むと一気に握りつぶした。

  「え?」

  驚く先輩の顔を見ながら、私は顔を更に近づける。

  ガンッ

  先輩と私の面がぶつかり金属音が響き渡る。

  「先輩、凄く汗臭いですね。 でもこの臭い、私嫌いじゃないです」

  私は小手をはめたままの手で先輩の面の両側を挟み頭を押さえつけた。

  「お前、何しているんだ。 離れ── え!?」

  先輩が私から離れようと足を一歩後ろに下げるが、頭が固定されたように動かない。

  「急に動いたら危ないですよ。 足も固定しましょう、ふふっ」

  ヌチャ ニュルッ

  足下から聞こえた音に先輩の視線が下がる。

  床に赤黒い紐のようなものが這い、先輩の足を絡め取る。

  「なんだこれ…… ひっ!」

  それを見た先輩が短い悲鳴を上げる。

  「触手って知ってますか?」

  ヌメヌメと動くその紐を先輩の目線が追うとそれは私の袴の下へと繋がっている。

  私は先輩に微笑む。

  「この触手、私の体の一部なんです。 私のオマンコから出ているんですよ。 こ~んな風に」

  ドバッ! ビチャビチャ!

  私の袴の下から一気に大量の触手が噴き出し、先輩の体を巻き付けるとさらに私の方へと引き寄せた。

  ガツンッ!

  先程よりも強く二人の面がぶつかり合う。

  「お、お前…… 何なんだよ!!」

  恐怖に震える先輩の表情を見て思わず私は口元が緩んだ。

  あぁ、なんて素敵な表情なんだろう……

  もっと近くで見たい。

  その気持ちに私の体が反応する。

  ズルッ ズリュッ

  私の首が伸び、顔面が自分の被る面の面金に当たりゆっくりと食い込んでいく。

  グチュグチョ……

  面金の隙間から私の顔が押し出されながらはみ出した。

  「!?」

  先輩の驚く表情を見ながら私の顔が、ところ天の付き器で押し出されたかのように面金を通り越す。

  「あ…… うわぁああ!」

  先輩の顔から血の気が引き、目から涙が零れ落ちる。

  私の首はそのまま伸び続け、今度は先輩の面金に私の顔が食い込む。

  グチュグチョ……

  ついに私の顔は先輩の面の中に入り込み、彼の顔に鼻先が触れ合うまで近づいた。

  「あはっ♪」

  「うわー! あぁああ!!」

  先輩が気が狂ったように叫び声を上げる。

  私は口から触手と化した舌を出して先輩の顔面を舐め上げると、ネットリとした粘液で塗れていく。

  「先輩の汗、とっても美味しいです。 それと面の中、凄い臭い。 想像以上ですよ、あははっ♪」

  「助けて!! 誰か! うわー!!」

  先輩が助けを求めるが、誰も来る気配はない。

  私は、触手の1本を先輩の袴の中へと入れ込んだ。

  クチャッ!

  先輩のペニスを触手で巻き付ける。

  ビクンッと先輩の腰が跳ね上がった。

  「な、何をしてるんだ……」

  「男と女が密室で二人きりなんですよ? する事は一つしかないと思いませんか?」

  私は触手を激しく動かした。

  ジュプジュプと淫靡な水音と共に、先輩が悶える。

  しかし、いくら動かしても、強制的に私の体液を流し込んでも、先輩のペニスが大きくならない。

  『これが人間のサイズの限界だ。 これ以上は大きくならないぞ』

  うそ!

  こんなに小さいの!?

  あっ、そうか。

  昨日の人たちは情報体に寄生されていたからあのサイズだったんだ。

  こんなサイズじゃ私の体、満足できないよ。

  寄生体の力を発現させれば大きくなるかな?

  『たぶんな』

  だったら……

  「先輩、一回死んでください♪」

  私は先輩の眼前でそう言いながら微笑んで、口を大きく開く。

  「い、嫌だ! 死にたくな───」

  グエーッ!

  私は悲鳴を最後まで聞く間もなく、中から触手を吐き出した。

  触手が先輩の顔面を貫く。

  後頭部から先端が尖った触手が飛び出し大量の血が噴き出した。

  『このまま殺して喰らった方が早くないか?』

  「ダメだよ。 それじゃ私が楽しめないじゃん。 私はこの体でたっぷりと先輩を感じたいんだもん」

  『そうか…… まあ好きにしろ』

  私は顔面から触手を引き抜き、先輩の面の中から自分の顔を抜く。

  「ぷはぁ~」

  『たっぷりと臭いを堪能できて良かったな。 臭いフェチめ』

  「フェチじゃないモン! 先輩を感じただけだし!」

  ドサッと後ろに倒れ込んだ先輩は顔から血を噴きだして微動だにしない。

  当然だ。

  頭に穴を開けられ脳みそを吹き飛ばされても生きている人間などいない。

  「来るかなぁ~」

  私はそわそわしながら先輩を覗き込む。

  自分の面から顔が突き出しているのが変な感じだ。

  『始まるぞ』

  直後、先輩の体が痙攣を始め股間が膨らみをましてくる。

  凄まじい痙攣を起こしながら、垂れと袴が大きく浮き上がって山を作る。

  「あはっ! 来た来た♪」

  私は触手を使って先輩の防具を剥ぎ取って袴をずらすと、中に潜んでいた巨大なペニスが露になる。

  長さは30センチ以上、太さも10センチはあるだろうか。

  血管が浮き上がり、ドクンドクンと脈打っている。

  「凄い大きい! それに臭いも凄い! あんなの入るかなぁ♪」

  激しく痙攣を起こしていた先輩の体がピクリと止まると、白目を剥いてゆらりと起き上がる。

  「あぁー…… 美保。 雌の臭いだぁ」

  「私が分かるんですね先輩。 そうですよ私は美保。 雌ですよ。 子宮を持った雌ですよ♪」

  あ~ たまんない。

  もう待ちきれない!

  先輩のいきり立つ巨大なペニスと、漂ってくる強烈な臭いに私の子宮が疼く。

  [newpage]

  「あはっ♪」

  私は全身から一気に触手を突き出し、身につけている防具や道着を吹き飛ばすと触手との融合を始めた。

  ゴキゴキッと骨が折れるような音が鳴り、体が急激に変化していく。

  「変身が… ぐぉぼっ! 気持ぢいい゛ぃ~ … ぐぉぼぼぼっ!! グギャッ!」

  口から吹き出す触手の勢いで私の顔面が吹き飛ぶ。

  それでも気が狂いそうなほどの絶頂を全身で感じ、聞いたこともないような肉体の変化する音を上げて、私は人間からかけ離れた異形へと変貌を遂げた。

  私の体が昨日よりも進化している。

  腕や足、触手の区別はなくなり、体から生えた無数の触手の先端には鋭い爪や口が生えている。

  至る所に出現した無数の小さい目が人外の視界を与えてくる。

  首が極太の触手のように長く伸び、その先端は口のような丸い形状をした大きな穴と、左右に電球のように光った感覚器官が2つ付いている。

  強烈な絶頂が絶えず全身を貫く。

  口からすさまじい淫臭を放つ粘液が糸を引いてドロッと溢れ出し噴き出した。

  それは巨大なペニスを受け入れる為に作られた新たな器官。

  首の先端に付いた口は秘所としての役割も兼ねているようだ。

  つまり、この長く伸びた首は膣。

  私は口から愛液を噴き出し垂れ流している。

  これならどんなに太くて長いペニスでもこの身で受け入れることが出来る。

  「凄い…… 凄い! この体凄い!! あはははっ♪」

  もはや人としての原形を留めない程までに進化した自分の体を眺めながら、私は歓喜の雄たけびを上げた。

  「雌の臭いぃ-!」

  情報体の欠片に完全に寄生された先輩が私の放つ淫臭に刺激され襲いかかってきた。

  私は触手を伸ばし、先輩の両手両足に巻き付け動きを止める。

  先輩は力任せに振り払おうとしているけど無駄だ。

  所詮人間。

  今の私は先輩の力など虫けら同然。

  それだけ次元の違う存在なのだ。

  私は長い首を先輩の眼前まで伸ばしてもたげると、秘所となった口の中から触手を伸ばし先輩の口を無理やり広げる。

  「先輩のために私の秘所をこんなに大きく長くしたんです。 だから先輩ももっと大きくなってくださいね♪」

  そして、大量の愛液を先輩の口の中へ噴き出し流し込んだ。

  ドプッ ドブッ……

  「んぷっ! ぶぼっ!」

  糊のような粘度を持った大量の愛液が先輩の喉に引っかかり、気管に入ったのか呼吸困難に陥っている。

  「あははっ♪」

  苦しみに歪む先輩の無様な顔を見て思わず笑ってしまう。

  私は粘液を流し込みながら触手を使い先輩を持ち上げると、いきり立つペニスを目の前に持ってきた。

  私の愛液の効果によりペニスがボコボコと波打ちながら膨張を始める。

  凄まじく太い血管が浮き出て脈動しながらより太く、より長く成長を続け巨大化していく。

  「あ~ 凄い…… 流石先輩! 立派ですよ♪」

  私はその巨大なペニスを口に突き入れ、膣と化した長い首にゆっくりと挿入していく。

  グチュグチャ……

  首の長さを収縮させて先輩のペニスに刺激を与えていく。

  ミチミチッ!

  首の太さを変えてペニスを締め上げる。

  ズチャズチャ グチョグチュ!

  首が激しく収縮を繰り返す度に愛液が私の喉…… いや膣の中を満たし卑猥な音を奏でる。

  先輩の顔が苦痛とも快楽とも言える表情を浮かべていた。

  凄い!

  昨日感じた快感が究極と思っていたが、比較にならないくらい凄い!

  私の体の全てが性器になった気分。

  いや、間違いなくこの体は絶頂を貪るためだけに進化した全身性器。

  私を構成し形作る全ての器官が性感帯であり、細胞の一つ一つで絶頂を感じる。

  (ぎもじいぃ~)

  気持ちよすぎて頭がおかしくなりそうだ。

  いや、すでにおかしくなっている。

  だって私の思考は、人とは思えないほど醜悪なものに変わっているのだから。

  性欲を満たすこと以外はどうでもいい。

  先輩が死のうが知った事ではない。

  今の私はただひたすら絶頂を求めて動くだけの肉塊。

  私はただこの瞬間を、この快感を味わい続ければそれで良い。

  グチャグチャグチュグチュ!

  首の伸縮速度を上げ、先輩のペニスを責め続ける。

  より刺激を求め膣内で無数の細い触手を作り出し、先輩のペニスに突き刺すと直接愛液を流し込んだ。

  「ぐぁあ! がぁぁあああ!」

  先輩が絶叫を上げ腰を大きく突き出す。

  ついにその時が来た。

  ビュルル! ドピュ! ブシャー!

  大量の精液が噴き出し、元は胃であったはずの子宮へと流れ込んでくる。

  ビュビューーッ ドピュッ! ドプゥウウッ!

  凄い量!

  すごく濃い!

  あはっ! 美味しい! もっと欲しい!

  私の子宮は大量の精子を飲み込み、さらに多くの精液を求めて首の伸縮を繰り返し射精したばかりの敏感な亀頭を締め付ける。

  先輩の腰がガクガクと震え、再び大量の精液を吐き出す。

  ミチッ! ミチミチッ!

  膣内の触手でさらに激しく締め上げて精液を絞り出す。

  先輩は何度も何度も痙攣を起こしながら精液を吐き出した。

  しかし、それは永遠に続くはずもなく先輩のペニスが徐々に小さくなっていく。

  [newpage]

  あ~あ。

  終わりか、残念。

  私は先輩のペニスを膣圧で押しつぶし、口で噛みちぎって胃に…… いや子宮へ送り込む。

  そして拘束していた触手を解いて用のなくなった先輩を床に放り投げた。

  「気持ちよかったですよ、先輩。 あはっ♪」

  先輩はもう声すら出さず、ただ痙攣を続けている。

  ペニスを噛みちぎられた股間から真っ赤な血をドクドクと噴き出しながら。

  『おそましいな。 これのどこが性交なんだ?』

  え~

  人外ならこの位は普通じゃない?

  こんななりなんだし、やっぱり姿に見合った行為をしないと。

  『まぁ…… 凄い姿だな』

  そうだね……

  私の体は凄いことになってしまった。

  昨日はギリギリ人間に近いフォルムだったのが、今では人をベースにした生物とは呼べない異形の姿になっている。

  全身から生えた無数の触手は私の腕であり足、そして口。

  長く伸びた膣と化した首。

  顔は人間の原形を留めないどころか、膣口になっちゃってるし。

  そういえば、変身中に顔面が吹き飛んじゃったんだっけ。

  でも…… 素敵。

  どう表現したら良いのか分からないほどの力が体中から溢れ出てくる。

  体は常に絶頂状態。

  ちょっと気を抜くと私の理性が簡単に壊れちゃう。

  いや、壊れてるか。

  ま、考えた所で仕方がない。

  私は人間じゃないんだし。

  存在自体が人外へと変わってしまったのだから。

  それに、私の意思と関係なくこの体は進化をし続けていくのだから。

  そう、進化を……

  私は先輩を取り込んだことで更なる進化を遂げた。

  「あはっ♪」

  全身の触手からさっきよりも粘度の高い愛液が噴き出し、周囲に飛び散る。

  じゃあ、最後のお楽しみ! さくっと先輩を食べちゃおう!

  『そ、そうだな』

  何で地球外生命体の方が引いてるの?

  納得いかないが、私は先輩を触手で優しく抱きしめ包み込む。

  そして……

  「いただきますっ♪」

  バキボキグチャッ!

  『おぉ……』

  何よ、何か言いたいことでもあるの?

  『いや、私が言うことでもないが随分と躊躇ないなと思ってな』

  そうかな?

  昨日もこんな感じじゃなかったっけ?

  私は触手で包み込んだ先輩を貪り食う。

  『まあ欠片は回収できたから問題ない』

  先輩の肉が、血が私の体に取り込まれていく。

  「あっ、先輩凄く美味しい♪」

  『それは良かった……』

  一片の肉片も、一滴の体液も残すことなく先輩はこの世から消えた。

  満足!

  「じゃ、帰ろっか」

  『いや、その体で外に出るのはマズいと思うぞ。 変身を解け』

  あっ、そうだった。

  私は変身を解くため意識を集中する。

  ボコボコグチョ!

  全身の触手が私の体に取り込まれ、次第に人間の姿へと戻っていく。

  「ふぅ~」

  私は自分の体を触り確かめた。

  うん、大丈夫みたいだ。

  顔もちゃんと復元されてる。

  でも……

  つまらない体……

  絶頂を求め秘所から太い触手を出し入れして膣壁を擦り上げても、大した快感が得られない。

  『人間の体ならそんなものだ。 それでもこの刺激なら普通の女は一瞬で死ぬぞ」

  そうだっけ、こんなもので死んじゃうんだ。

  人間って弱っ。

  『お前が規格外なだけだ』

  「そっか…… それより、これどうしよう」

  私は道場内を見渡しながら苦笑いの表情を浮かべた。

  大量の血痕と、滑った液体で道場の中は酷い有様だ。

  しかも、この臭い。

  普段でも臭い剣道場が強烈な生臭さで上書きされてしまっている。

  私にはこの臭いがとても心地よく…… いや別に感じないけど、人間には耐えられないだろう。

  『教師を操って掃除でもさせておけ』

  お~ 良い考え!

  流石、地球外から来た人知の力を超越した情報体。

  『褒めたつもりか?』

  私は剣道場を後にして職員室へ向かった。

  「失礼します」

  10人ほどの教師が残っている。

  「何だ、まだいたのか。 下校時間は過ぎてるぞ」

  「少し掃除が必要になってしまいまして」

  私は笑顔で答える。

  「掃除? どこですか?」

  「剣道場です。 私の代わりに皆さんで綺麗に掃除をしておいてください!」

  私は大声でそう告げると、教師達が一斉に私の方へ視線を向ける。

  直後、私の目が真っ赤に光り、頭から情報操作の思念が放たれる。

  私に寄生する情報体が、信号のような言葉みたいな理解できない物を教師の頭に書き込んでいる。

  2~3秒くらいだろうか。

  教師達は目をうつろにしながら、ぞろぞろと職員室から出て行き剣道場へと向かっていった。

  「凄いね」

  『あの程度造作もない。 人間の意識など欠陥品もいいところだ。 よくこの程度で文明を築けたもんだ』

  ホントだよ。

  人間なんて欠陥だらけの生き物だ。

  力は弱いし、理性で押さえつけられて本能が解放できない。

  こんな体じゃ私の性欲も食欲も満たすことが出来ない。

  つまんない生き物。

  『気が合うな。 私も同じ意見だ』

  「ふふっ♪」

  私は笑いながら職員室の扉を閉めた。

  『では戻ろう』

  「あっ、その前に寄りたい所があるんだけど」

  『……』

  「聞いてる?」

  『言わずとも分かる。 お前は本当に好きだな……』

  へへっ。

  今日は[[rb:淫女 > いんにょ]]先生の新作 “触手[[rb:淫装 > いんそう]][[rb:遊戯 > ゆうぎ]]” の発売日だ。

  『聡美とやらの見舞いに行く約束はどうするんだ』

  あ~ そういえばそんな約束をした気がする。

  でも……

  「なんで私が人間なんかの心配をしなきゃいけないの? あり得ないって」

  私はクスクス笑いながら学校を後にした。

  [newpage]

  ◇◇◇

  ─── 同時刻・聡美の家

  「大丈夫? 聡美」

  クラスメイトの佳奈が心配そうな顔でベッドを覗き込む。

  「うん」

  布団を頭まですっぽりと被り、震える声で聡美が返事をする。

  「どうしたの?」

  「……」

  「昨日、何かあった?」

  「実はね……」

  聡美は布団を鼻の上まで少し下げ、目だけを出して佳奈へ顔を向ける。

  「どうしたの!? その目!」

  聡美の目が真っ赤に染まっていた。

  「目だけじゃないの」

  聡美は布団を完全に取り払い、ゆっくり起き上がると顔を覆っている髪を掻き上げた。

  「ひっ!」

  「私、こんな顔になっちゃった」

  口が大きく正円のように開き、細かい歯が口の周りを取り囲むように生えている。

  「なに、それ……」

  佳奈は怯えた表情で後ずさる。

  しかし、すぐに壁にぶつかった。

  「私どうしちゃったのかな…… 人間じゃなくなっちゃったのかな?」

  顔を引き攣らせている佳奈に聡美が四つん這いで近づいていく。

  「こ、来ないで…… こないでー!!」

  「そんなこと言わな─── グォエッ!!」

  直後、聡美の口からイソギンチャクのような触手が佳奈の顔に向けて飛び出した。

  「きゃぁぁああ!」

  佳奈の絶叫が家中に響き渡る。

  この日、一人の少女が行方不明になった。

  北条佳奈。

  彼女は学校を出た後、近くの洋菓子店でケーキを買った姿を最後に消息を立つ。

  大規模な捜索にもかかわらず彼女が見つかることはなかった。

  すでにこの世から跡形もなく消えてしまったのだから───

  つづく