「触憧」─ 地球外の生命体に寄生され異形へと堕ちていく少女のお話

  第4話「[[rb:触憧 > しょくしょう]]」

  「はっ、はっ」

  「んぁ! ちょ、拓也激しっ!」

  深い森の中、高校生のカップルが性の快楽に溺れていた。

  男は彼女と思われる少女を組み伏せ、欲望のまま腰を振り続けている。

  「外だからかな? 今日はいつもよりすげー興奮するんだ」

  「んもぉ、変態。 んあっ!」

  羨ましいねぇ~

  私もあんな激しい高校生活を送ってみたかったよ。

  気持ちよさそうな顔を浮かべて行為に浸る二人を、私は少し離れた木の上から観察している。

  『あんなもんで良いのか?』

  頭の中で私に寄生している地球外情報生命体であるノクターの声が響く。

  ノクター、人間の体ならあれでも最高に気持ちが良くなれるんですよ?

  人を捨てた今の私の体は常に絶頂状態ですけど。

  (人間だった時にああいう事をしてみたかったって事だよ)

  彼らに気付かれないよう、私は頭の中でノクターに返事をする。

  私とノクターは完全に融合してしまっているので本当は会話などする必要はない。

  ノクターだって、質問する前に私の思考は読み取れている。

  私は元々人間だからね、やっぱりこういう会話っぽい事もしたくなる。

  ノクターもそれを理解してくれているのだろう。

  私の思考が理解できず質問や会話をしてくる事も結構あるけど……

  私は再び彼らの観察に意識を集中させる。

  今回のターゲットは腰をカクカクと振っている彼。

  制服を見るに私と同じ高校の人だろう。

  スポーツ系の部活に入っているのだろうか、短い髪にがっしりとした体格をしている。

  肉付きが良くて美味しそう…… いろんな意味で。

  『まだ覚醒はしてないようだな』

  (でも見て、あれ)

  彼は口から涎を垂らし凄い勢いで腰を打ち付け始めていた。

  「ちょ、拓也! 痛い! 痛いって!!」

  「やべ、意識飛び… そ…… はぁ… ハァ」

  どうやら覚醒が近いようだ。

  臭いが変わった。

  私この臭い大好き♪

  ミシミシと音を上げ彼のペニスが彼女の中で膨らみを増してく。

  「痛い! 拓也痛いっ! ぎゃー!!」

  彼女にこれ以上大きな声を出されると面倒だ。

  「さてっ、そろそろ行こうか」

  私は木から飛び降り、彼女に跨がる形で着地すると男の顔面に向けて膝を突き上げる。

  「そいっ!」

  そして、後ろに仰け反った彼の顎を蹴り飛ばした。

  彼は2メートルほど吹き飛ばされ、木に激突しグッタリと倒れ込む。

  うん。良い感触、確実に顔は潰れたね。

  首も折れたし間違いなく死んだ。

  チンポおっ立ててから出直してらっしゃい。

  『この女はどうするつもりだ?』

  ノクターの声で私は視線を下げる。

  すぐ下で彼女が震えた表情で私を見ている。

  やだ、パンツ覗かれちゃってる。

  そんなに見たいなら見せてあげようかな。

  触手の噴き出す私の秘所を。

  『ふざけたことを考えてないで彼女の下半身を見てみろ』

  彼女の秘所から血が流れ出ている。

  あっりゃりゃ、オマンコ裂けちゃってるよ。

  痛そ~う。

  可哀相だし取り敢えず治してあげよっか。

  私は傷の状況を確認しようと彼女の横に移動してしゃがみ込んだ。

  「嫌…… 化け物……」

  かすれた声で彼女は私のことをそう呼んだ。

  え? なんで?

  私まだ変身してないんですけど。

  それとも秘所から触手出てたかな?

  『目が光っているぞ。 あと皮下で触手がうねっている』

  あ~ 完全に無意識だった。 ごめんよ。

  でもさぁ、か弱い乙女に向かって化け物は失礼じゃない?

  折角助けてあげようと思ったのに。

  「……」

  『どうした?』

  (彼女はこのままだと、8分後に出血性ショックでお亡くなりになります。 1分後からは強烈な激痛を味わうでしょう)

  『まぁそうだな』

  私は彼女の額に人差し指をあてニコッと笑う。

  そして……

  バキッ クチャッ。

  私の指先が伸びて彼女の頭の中まで突き刺さった。

  「え?」

  何が起きたか分からないといった表情で彼女は私を見ている。

  「痛くないでしょ? 痛覚を殺してあげたから」

  私は頭から触手と化した指を引き抜くと、違和感を感じたのか彼女は震えながら額に手を当てる。

  「触らない方が良いよ? 穴が開いて脳みそ見えてるから」

  彼女は自分の額に開いた穴を手で確認すると、口をパクパクさせて見る見る血の気が引き顔面蒼白となる。

  「きゃ─── むぐっ!」

  悲鳴を出そうとする彼女の口に私は触手を突き入れ黙らせる。

  「声を出したら殺すよ? すっごく惨たらしい殺し方するから。 ね」

  私は彼女の目の前でニタァと不気味な笑顔を向ける。

  瞳のない紫色に光った人外の目で。

  「私が戻るまで声を出さずにいられたら助けてあげる。 約束できる?」

  彼女がボロボロ涙を流しながら頷くのを確認すると、私は口から触手を引き抜いた。

  恐怖に満ちた表情を浮かべた彼女を見ていると、全身がゾクゾクする。

  私は今、人間というゴミを凌駕する存在なのだと実感できる瞬間だ。

  『遊びはそのくらいにしておけ。 男が覚醒したようだぞ』

  (あいよ)

  私は彼女を触手でコロコロ転がして遠ざけながら男へ視線を向ける。

  2メートル先にズボンを突き破り巨大なペニスをいきり立たせた彼が立っていた。

  蹴り飛ばしたせいで顔面は潰れ目は見えず、声も出せないだろう。

  でも、行為には関係ないから問題なし。

  [newpage]

  「んじゃ、いっくよ~ッ!」

  私は背中から触手を勢いよく突き出して男の動きを封じる。

  触手を伝って雄の臭いが私の臭覚を刺激する。

  ヤバい。 すっごく美味しそう。

  ズリュリュッ!

  私は興奮を抑えきれず、彼の股間へ向けて首を一気に伸ばしていく。

  そして、そのままの勢いで巨大なペニスを口に突っ込んだ。

  ブボッ! ゴボァ!

  私の口を引き裂き、顎を砕きながら凄まじい太さと長さを持ったペニスが突き刺さる。

  彼のペニスよりも細い私の喉がボコッと広がり、首が一回り膨張する。

  これ、良い~……

  ズボボボッ! ズボッ! グチュッ!

  筋一本で繋がり垂れ下った下顎を揺らしながら、私は首を激しく前後させる。

  戦闘形態へ変身前のため、首の中を簡易的な膣に組み替えてある。

  それでもペニスが首を押し広げながら出入りを繰り返す度に強烈な快感が全身を駆け巡る。

  凄っご。

  私って人間の姿の時でもこんなに気持ち良くなれるんだ……

  『いや、これはすでに人の姿とは言えないぞ。 人間の首の中に膣などない』

  ノクターが何か言っているが、私は快楽を求め貪る事だけに集中する。

  体が更なる刺激を欲し蠢き出す。

  前戯はこのくらいで良いだろう。

  私は、普段の何倍も高濃度に濃縮した愛液を彼のペニスに流し込んだ。

  さて、どうなるか。

  ビクン!

  男の体が跳ね上がるのを確認すると、首からペニスを一気に引き抜く。

  私の口からヌラッと糸を引いて飛び出したペニスが脈打ち、膨らみを増しながらより長く、より太く、そしてより堅くいきり立っていった。

  たぶんこの男は数分で死ぬだろう。

  流石にあの濃度の私の愛液は強すぎる。

  だから、寿命と引き換えに得たその凶暴なペニスで私を楽しませて。

  短命の分、私に最高の絶頂を与えて頂戴!

  私は舌なめずりをしながら、彼女に長く伸びた首を向ける。

  下顎はなくなってるけど。

  「あなたの彼氏、食べちゃうけど良いよねぇ?」

  ズイッと崩壊した顔を近付けて私はそう聞いた。

  彼女は涙目でコクコクと必死に頭を縦に振る。

  ちゃんと約束を守って必死に声を殺しているのは偉いぞ。

  では、彼女さんの許可も得たし、始めましょう。

  「触変」

  彼女の目の前で私の頭部が吹き飛び、体が戦闘形態へと変わっていく。

  グチャ ボキッ!

  私は彼女に変身過程を見せつけるように姿を変えていった。

  この世の物とは思えない私の姿に涙を流し、必死で声を殺しながら見つめる彼女。

  私が異形へと姿を変えていく度にその表情は精神が崩壊するかのように崩れていく。

  私と同じ位の歳の子が一生分以上の恐怖を一瞬で味わう瞬間の表情。

  最高だ。

  私は先生の発案した行動の通り長い首を上に伸ばして愛液を噴き散らかす。

  そしてゆっくりと彼女の目の前に首をもたげていく。

  ドロッ……

  彼女の眼前で私の顔… いや巨大な膣口から粘度の高い愛液が糸を引きながら垂れ落ちる。

  完全に精神が壊れてしまったのか、彼女は笑みを浮かべていた。

  「喜んでくれてありがとう。 でもね、ここからが凄いの」

  『おい、あと3分半で男が死ぬぞ』

  おっけ~

  「彼女さん、よく見ててね。 これが本気のセックスよ!」

  私は首を再び男の方へ向け、彼を拘束している触手を引き寄せた。

  さきほどより巨大となったペニスが私の膣口と化した口に入り首の中へ一気に突っ込まれる。

  凶暴なまでの絶頂が体を突き抜け、全身のあらゆる器官や穴から愛液が噴き出した。

  これ…… ヤバッ!

  私の体が、細胞が、遺伝子が歓喜に震え暴れ回る。

  そして、更なる絶頂を要求する。

  ジュルルル! ニュポッ! ヌポォ! グチャ! グチャ!

  私は快楽だけを求めて一心不乱に首を収縮し続けた。

  もっと奥まで!

  もっと、もっと刺激を頂戴!

  首を限界まで圧縮しペニスを締め上げる。

  突き刺さったペニスが締め上げる膣を押し戻すかのように膨張を起こした。

  来る!

  ドバァー!

  凄まじい勢いで大量の精液が体の中に注がれた。

  ブボッ!

  あまりの急激な噴射で私の膣口から精液が噴き出す。

  この量、凄ごっ……

  快楽を長く味わいながらする性交も良いが、短時間で激しく交わるのも最高だ。

  新たな発見。

  『これが交わいか? 一方的だろ』

  (でも、気持ぢよがっだでしょ~……)

  『絶頂度でいえば過去最高ではあったな』

  私は絶頂の余韻を全身で感じながら彼を体内に取り込んで捕食した。

  『よし、情報素子の欠片を確認した。 今までで一番大きいサイズだ』

  だろうね。

  彼、凄っごく良かったもん。

  プシュー!

  私の腰付近位に付いた器官から勢いよくゲップ… いや、ガスが噴き出す。

  彼はこの世から跡形もなく消えた。

  唯一残った物と言えば、今噴き出したガスの微粒子だけだ。

  『で、あの女はどうするのだ? あと40秒ほどで死んでしまうが』

  私は異形の首を回し、彼女の方を向く。

  「あ…… あっ…… ふ、ふふ」

  完全に精神は壊れているようだ。

  涎を垂らしながら笑っている。

  『まあ治そうと思えばまだ───』

  「いらない」

  私はノクターの声を遮って触手を伸ばし彼女の首を跳ね落とした。

  「声を出したら殺すって約束だし」

  『そうか…… まあそうだな』

  「でも、惨たらしく殺すって言った気も……」

  しまった。 一瞬で殺してしまった。

  これは反省。

  私は体を再びバックリと開き、触手で彼女の体と跳ね落とした頭部を包み込む。

  『捕食するのか?』

  「あんまり女は食べたくないけど自分への罰として残さず食べる」

  ボキッ グチョ

  私の体の中で少女だったものが粉砕され消化されていく。

  「あ~あっ…… せっかく美味しい男を食べた後なのに、胃もたれしそう」

  プシュー!

  今宵2度目のプシュ~タイム。

  『……』

  「どうしたの?」

  『いや、今回は一段と残虐だなと思ってな』

  そうかな?

  確かに快感が凄すぎていつもより興奮はしたけれど、こんなもんでしょ。

  それに私をそんな化物にした張本人に言われたくない。

  「んじゃ、満足したし帰ろうか」

  『そうだな』

  私は人間を辞めて本当に良かった。

  こんなに凄い力と快感を味わうことが出来るんだもの。

  でも、もっと……

  もっと私は進化して今以上の力と快楽を得たい。

  その為には、沢山の寄生体を喰らわないと。

  そしたら今以上に私の体は進化できるよね?

  その問いに私の中の遺伝子が答えてくれた。

  まだまだ進化できると……

  [newpage]

  それから1ヶ月ほど過ぎた。

  私は相変わらず狩りを続けている。

  寄生体が全く現れない日もあれば、1日で5体も覚醒する入れ食いの日もある。

  こればかりは仕方がない。

  そして今、私の目の前には通算53体目の寄生体の男がペニスをおっ立てている。

  反ってるねぇ~

  その曲線、私の首と相性良さそう。

  うん、合格。

  ただ……

  その近くにお友達だろうか、2人の男性が腰を抜かして震えていた。

  この類いが一番面倒くさい。

  ギャーギャー騒ぐし、放っておけば勝手に逃げ出す。

  最悪なのは周囲の人や警察を呼んでくること。

  これが死ぬほど面倒くさい。

  折角、快楽を楽しんでいるのに一旦中止して認識改ざんに力をまわす必要がある。

  これがどれほど腹立つか。

  本気で全員ぶっ殺してやりたいが、流石の私でもわらわらと現れた多くの人間達を喰らうのは荷が重すぎる。

  だから、私はこのような状況になった時には決めている事がある。

  「さてと、まずは一般人を殺そっか」

  『お前は正義のヒロインではないのか? 正義を貫く者の台詞とは思えんのだが』

  「現実は物語のようには行かないんだよ! っと」

  私は触手を伸ばし男の頭部に突き刺すと、体液を流し込む。

  二人の男は凄い痙攣を起こして悲鳴を上げる間もなくそのまま絶命した。

  私の体液は結構な酸性みたいで脳が簡単に溶ける。

  首を跳ねたりすると血が噴き出して処理が面倒だしね。

  中々良いアイデアだ。

  「どうよ、この精度。 今回は全く血が垂れてない」

  『私の演算能力を上手く使いこなせてきたな』

  邪魔者はいなくなったし、お楽しみタ~イム!

  私は、触変して至福の時間を満喫する。

  狂ったように男のペニスを咥え込み快楽を貪る。

  絶えず体を突き抜ける絶頂に、私はこのためだけに生きているのだと実感する。

  『おい携帯が鳴っているぞ?』

  「今はそれどごろじゃないの゛ぉ~」

  普段はそんなこと言っても来ないくせに今日はどうしたんだろう。

  そう思ったが、今止めるわけには行かない。

  だってもう少しで彼の精液が噴き出すんだから。

  『淫女からの電話だ』

  なにー! マジか!!

  『あー…… 私が代わりに出ても良いが』

  (おね゛がい)

  ◇

  『わたしだ』

  「え~と…… その声はノクターさん?」

  どうしてノクターさんが美保ちゃんの電話に出たのだろうか。

  取り込み中だったかな。

  というか、どうやって電話に出ているの?

  「あの、美保ちゃんは」

  『今は “あれ” の真っ最中だ』

  「あれ?」

  あれって何だろう。

  と考えた直後、ジュボッ グチョ! という音が電話口から聞こえた。

  『あぁ~ もっと出して! 精液を流し込んでぇ!!』

  美保ちゃんの声。

  あっ、あれってあれのことですか……

  「ご、ごめんなさい。 仕事中でしたか。 ならまた後で───」

  『問題ない』

  「なんか、凄い音ですね……」

  とても性交とは思えない粘ついた水音と、大きな物が送出を繰り返す音が絶えず聞こえてくる。

  『ああ。 中々の上物でな。 美保もかなり激しく吹き出して乱れている』

  うっ、以前見た美保ちゃんの戦闘形態での激しい行為が思い出される。

  ジュワ……

  ちょっと濡れてしまった……

  『美保の代わりに用件を聞こう』

  「あっ、大した要件じゃないんですけど、新作のラフが出来たので美保ちゃんに見て欲しいなと思いまして」

  『そうか。 こいつも喜ぶだろう。 私も是非拝見したいと思う』

  あれ? ノクターさんってこんな感じだったっけ?

  『どうした?』

  「いえ! 何でもないです。 では都合の良いときにでも連絡ください」

  『今から行こう』

  「え?」

  『いや、そんな急だと失礼だな。 明日伺おう』

  「私は構いませんが、美保ちゃんは……」

  『イッぐぅー!! プシャ! ドヴァー!』

  「……」

  電話口から美保ちゃんの絶叫と、盛大に何かが噴き出した音が聞こえた。

  『大丈夫だそうだ』

  え!? 今の “いく” って “行く” の発音とは違った気もするけど……

  「そ、そうですか。 私明日は一日自宅にいるので都合の良いときにでも来て下さい」

  『分かった。 では失礼する』

  ツーッ 私は通話が切れたのを確認してから携帯を置く。

  相変わらず良いコンビだ。

  美保ちゃんが来るまでにもう少し原稿を進めておこう。

  [newpage]

  ◇

  翌日。

  私は今興奮の絶頂に包まれている。

  全身が疼く。

  胸の高鳴りを抑えきれない。

  少しでも気を緩めたら、体中から触手を突き出し、周囲の人間達を無差別に殺してしまうだろう。

  別にそれでもいいけど、今は我慢だ。

  だって今日は淫女先生にお呼ばれされているのだから。

  人間のようなゴミに構っている時間などない。

  『淫女は人間だが?』

  (先生は神。 私を作った存在だよ? それはもう人とは呼べない)

  そう、私はある意味先生から生み出されたクリーチャー。

  私に素敵な姿をくれた存在。

  そんな先生が私のために時間を作ってくれたのだ。

  新作マンガのラフを見せてもらえる。

  興奮するなと言うのが無理な話。

  私は先生の家に着くまで人の姿を保てるだろうか。

  『首が伸びているぞ。 口から触手が出ている。 どう見ても人の姿ではないのだが』

  (え~ ほとんど人間だよ。 それに情報改ざんの思念を放ってるし少し位は大丈夫だって)

  『少しではないだろ…… そんな姿で淫女の家に押しかけるなよ。 礼儀は弁えろ』

  地球外生命体に礼儀とか言われてしまった。

  一理あるけど興奮状態の今の私には無理な話だ。

  (あ! 見えた!)

  とても立派な5階建てのマンション。

  私は少しだけ人外と化してしまっている体の構造を人の形へと戻す。

  流石にこの姿はダメ。

  人外でも礼儀は弁えないといけない。

  『……』

  15段飛ばしで階段を駆け上がり先生の部屋のインターホンを押す。

  「いらっしゃい。 お久しぶりね、どうぞ上がって」

  「はい! 失礼します!」

  私は先生の後に続いて部屋に入る。

  相変わらず壁には沢山の触手イラストが飾ってある。

  私もこんな部屋にしたい……

  「ん?」

  目の前に飾られた触手型クリーチャーのイラストを見て私は少し違和感を感じた。

  これ、前の物と違う。

  凄く格好いい。 素敵。

  『これはお前だ。 流石デザインしただけある。 細部まで精巧に書かれているな』

  「これ私!?」

  確かに。

  長く伸びた首とその先端には膣口。

  淫汁噴射何とかと言う器官が胸の下にある。

  腰に付いた筒のような所からプシューしてるって事は捕食した後の姿だろう。

  「美保ちゃんの変身後の姿…… 戦闘形態がとっても格好良かったからいっぱい書いちゃった」

  嬉しい。

  もう死んでも良い。

  死ねないけど。

  「もし気に入ったのがあったら持って行って良いわよ」

  「マ・ジ・で・す・か!!」

  私は部屋をぐるぐると何周もしてイラストをじっくりと見て回る。

  どれも良い。

  全部のイラストに躍動感と人外のおぞましさが詰まっている。

  「それとこれ」

  先生が私に分厚い紙の束を渡してきた。

  「こ、これは……」

  表紙にはタイトルが書かれている。

  「“触寄少女 ~性虜と殺欲~” 次の新作予定のうちの一編よ」

  くっはっ!

  こいつはヤバい。

  タイトルがストレート過ぎて絶対買ってしまう。

  「それでね、これを美保ちゃんに一度読んでもらいたくて」

  初めて見る先生のラフ。

  綺麗な線のマンガも良いけど、ラフの荒い線画も素敵だ。

  一目で力を入れたシーンが分かる。

  「全神経、いや全触手を集中して拝見いたします!」

  「ラフだから、気楽に読んでね。 あはは……」

  私は早速ページを捲り読み進めていく。

  触手と粘液の表現が凄いリアル。

  そして、触手の滑らかな動きが絵から伝わってくる。

  人外化した少女も格好いい。

  ペン入れしてトーンを張ったら凄いことになるだろう。

  お話は、とある少女が謎の生命体に寄生され触手と融合してしまうというもの。

  寄生体の名前は“ノクター”。

  『これが私の名の起源か』

  そういえば、ノクターの名前は先生の次の新作に出てくる生命体の名前って言ってたっけ。

  これの事かぁ。

  少女は強大な力の虜になりついには闇堕ち。

  そして、より強大な力を求めて人類を滅亡へと導く。

  ちなみに登場している男はみんな犯されていた。

  なるほど。

  私はこのヒロインの気持ちが痛いほど良くわかる。

  圧倒的な力で快楽の渦に飲まれ、その虜になって暴走してしまう。

  私もいつかそうなるかもしれない。

  いや、なる!

  それが私の目標・いや使命だから!!

  『そんな使命を勝手に決めるな』

  それはさておき、やはり先生のマンガは凄い。

  今回の作品は前作以上。

  私の大好きな “触臭 ~その臭いは奴らを狂せる~” と良い勝負だ。

  「どうかな?」

  私の読了を待っていたかのように、先生が感想を聞いてきた。

  正直に言おう。

  これは素晴らしい出来だ。

  間違いなく先生の代表作の1つとして、この本は争奪戦になるだろう。

  「最!高!です!!」

  でも……

  「一つだけ良いですか?」

  「何でも言って」

  私は先生の顔を見ながら言った。

  「完全体となった少女が性を貪るシーンはもっと激しい方が好みです」

  少し消化不良だ。

  もっと激しく、もっと濃厚に、もっと惨たらしく。

  そうしないとこのキャラの魅力は引き出せない。

  今回の新作はいつも以上にエッチくてグロい。

  だからこそ、もっと突き抜けるべきだ!

  「やっぱりそうよね…… 実は今回美保ちゃんに意見を聞こうと思った理由はそこなの」

  「ほへ?」

  「今回の主人公は人外化が突き抜けているでしょ? だからエロやグロシーンも普通ではダメな気がして」

  『いや、十分普通ではない気がするが…… 普通のグロとは何だ?』

  この業界ではこれが標準なんだよ、ノクターは分かってないなぁ。

  「ノクター、もし主人公が私だったらどうすると思う?」

  『そうだな、まず周りにいる人間共は真っ先に殺す』

  「うん」

  『ターゲットは肉棒さえ残っていれば、顔が潰れていようが生死を問わず自分の快楽を最優先する』

  流石ノクター。

  正解。

  「えっ、美保ちゃんってそんな感じなの?」

  「はい。 だって私は人外ですよ? 人間なんて殺しても何とも思いませんし、快楽を貪り食い殺すのが私の仕事ですから」

  「そ、そうね……」

  おっと、先生ちょい引きですね。

  でも、先生の聞きたいことは何となく分かる。

  先生は人間だ。

  人間の思考と感性を持っている。

  だから、どうしても私と同じような考えができないんだ。

  だったら……

  [newpage]

  「先生も私と同じ人外になってみれば良いんじゃないですか?」

  「え!?」 『え!?』

  先生とノクターが同時に驚きの声を上げる。

  2人とも驚いているみたいだけど、何か変なことでも言ったかな?

  『お前は何を言っているんだ?』

  「だって、人外の思考は人外にしか分かんないでしょ」

  『それはそうだが』

  「戦闘形態で味わう絶頂なんか人間では理解できないって」

  人間の体であれば1秒も持たずに狂い死ぬほどの快感なんて想像できないだろう。

  それをリアルに表現するなら人外になって味わうしかない。

  「興味はあるけど私はただの人間だし、美保ちゃんのようには───」

  「なれますよ。 私みたいなクリーチャーに」

  「……」 『……』

  いやいや、先生がそういう反応するのは分かるけど何故ノクターまで?

  『どうする気だ?』

  「私の遺伝子情報を先生の体に組み込めばいいだけでしょ」

  実にシンプル。

  『待て待て、どこがシンプルなんだ。 かなり複雑で精密な計算が必要だぞ』

  「そんなの簡単だよ。 今の私でもできるって」

  ノクターの言った通り、確かに複雑で膨大な計算が必要だ。

  スパコンを何千台使っても計算は出来ないだろう。

  でも今の私ならその程度の計算は余裕。

  「美保ちゃんってそんなに頭が良いの?」

  「そうですね。 たぶん宇宙で一番の頭脳の持ち主かと。 脳はないですけど」

  「もしかして、相対性理論とかも分かっちゃう感じ?」

  「分かりません」

  「……」

  おっと、先生の動きが止まって固まっちゃったね。

  「ちなみに分からないと言ったのは、相対性理論が間違っているからですよ?」

  「え?」

  「あれには欠陥があります。 統一理論で示さないと完全とは言えませんから」

  『美保の言ったことに間違いはない』

  「そ、そうなんだ……」

  まぁ良いや。

  この話は長くなるから隣に置いておこう。

  「これも何かの縁。 先生もお試しでクリーチャーになってみませんか?」

  「え、お試しなんて出来るの?」

  「はい。 痛みとかは一切ないので安心して下さい」

  「……」

  悩んでいますね、先生。

  でも私には分かりますよ、先生のお股が濡れ濡れになっている事が。

  『淫女が望むのであれば協力するぞ。 今の私の計算力なら人外化後に再び人間に戻すことも出来る』

  「じゃ、じゃあ一度だけ。 お試しで」

  よし。

  嬉しい、先生が私と同じような姿になってくれる!

  百合属性はないけれど、先生なら…… 良い。

  『アホなことを考えるな』

  (ごめん…… 冗談です)

  ノクターと思案した結果、先生には私の生体遺伝子の一部とノクターの回路を破片化して脳に打ち込むことになった。

  先生は少し不安な表情をしていたが、100%成功する保証はある。

  一通り人外化を楽しんだ後は完璧に人間へと戻すことも出来る。

  戻りたくなくなっちゃうかも知れないけど。

  「お願いします。 わ、私を生体改造して下さい」

  先生の決意が固まったようだ。

  生体改造って響き良いですね。

  流石先生、ワードチョイスが普通じゃない。

  2分後。

  先生に打ち込む遺伝子情報の設計は終わった。

  私とノクターがそれぞれ2000回チェックしても全く異常は確認できない。

  完璧だ。

  では始めよう。

  私は指先から目に見えない位に細い触手を作って先生の鼻の中へと挿入した。

  そして、脳髄を触手の先端で突く。

  反射反応で先生の体がビクンと跳ねた。

  でも痛みはないはずだ。

  これで私の遺伝子とノクターの情報破片のインストールは完了。

  『聞こえるか?』

  先生の頭の中からノクターの声が聞こえた。

  「え?」

  先生が回りをキョロキョロしている。

  『淫女の頭の中にいる私だ。 成功したぞ』

  「そ、そうですか。 でも特に変わった気は…… あっ」

  プシャー

  先生の秘所から盛大にお潮が噴き出した。

  「……凄い気持ちいい」

  分かりますよ、その感覚。

  体は常に絶頂状態ですからね。

  人間の体には刺激が強いことでしょう。

  『遺伝子改造も終わったぞ。 今のお前はすでに人間ではない。 気分はどうだ?』

  「これが私の体…… 凄い力が溢れてくる。 それに最高に気持ち良い……」

  気に入ってくれたようだ。

  「……」 『……』

  感じた。

  良いタイミングで現れてくれたものだ。

  「じゃあ先生。 行きましょうか」

  「どこへ?」

  「狩りの時間です。 あはっ♪」

  私は体から触手を出して先生を包むとそのまま窓から飛び出した。

  「美保ちゃん、良い匂い」

  「でしょ! 流石先生。 私の淫臭をそう言ってくれるのは先生だけです!」

  「この前は耐えきれないほど臭く感じたのに、今日は匂いを嗅いだだけで体が疼いちゃう」

  嬉しいけど、なんか複雑な気分だ。

  でも先生、あなたも愛液ダラダラで私の触手を伝って臭ってますから。

  これ、もう人間の愛液の臭いじゃないですよ?

  私も大好きな臭いなので嬉しいですけど。

  [newpage]

  6キロ程移動した所で、見つけた!

  『2人か。 珍しいな』

  「何という都合の良さ。 まだ覚醒はしていないみたいだね」

  私達は寄生者達から気付かれない程度に距離を置いた場所に降り立つ。

  「ここは、お寺かしら」

  いや先生、神社です。

  幸い人はいないが、隣にある公園にはそこそこの人間がいるようだ。

  「寄生体が覚醒する前に、先に先生を触変させちゃおうか」

  『そうだな。 ただ、万が一を考えてあの2人は先に拘束しておいた方が良いぞ』

  「あいよ」

  私は触手を放って2人に巻き付けて一旦拘束だけしておいた。

  「な、なんだこれは─── もごっ!」

  おっと、声を出せないようにしておかないとね。

  追加で触手を放し口に突っ込む。

  これで準備は整った。

  「では淫女先生、どうぞ」

  先生がゴクリと喉を鳴らす。

  『淫女よ。 お前の戦闘形態は美保の姿がベースとなる。 多少の融通は利くから変身後の姿を思い浮かべて触変しろ』

  「分かりました」

  先生は一度目を閉じて集中すると、ゆっくりと目を開く。

  瞳の色が黒から赤に変わった。

  「触変」

  直後、一気に首が上方へ伸びゴキゴキと音を上げて体が膨張していく。

  先生の服が破れ、全身から触手が噴き出した。

  茶系の堅そうな皮膚に包まれた体には、フジツボのような突起が無数に張り付き、その穴から触手が出入りしている。

  あれ良いな、私も欲しい。

  首の先端に付いた顔は、私のように吹き飛ばさずそのままのようだ。

  でも、それが元は人間であった面影を残しているため逆に興奮する。

  髪の毛がほどよく抜け落ち、短い触手が頭頂から首の上部を覆っていく。

  そして、腕や足、体中にフジツボを避けるように無数の太い血管が現れると脈動を始めた。

  いや、あれは血管じゃない。 触手だ!!

  脈打つ触手が体を締め付け、肉体が筋肉に覆われたかのような姿に見える。

  強よそぉ~

  先生は長く伸ばした首を回し、私の眼前に顔をもたげる。

  「先生、顔が人間のままですけど、その口のサイズだとペニちゃんが入りませんよ?」

  「大丈夫」

  先生はニタァと笑うと、パキッと音を立て頭頂から顎まで縦方向に亀裂が入る。

  そして、バックリと頭部が左右に割れ中から巨大な膣口が姿を現した。

  「グギャー! キシャー!!」

  うわー! それ格好いい!!

  しかも人外の雄叫びだ!

  触変を完了した先生は自分の変わり果てた体を眺める。

  そして、フジツボの穴から愛液を噴き出し周囲に撒き散らかした。

  この臭い、ヤバい……

  イぐッ!

  私も臭気に当てられ絶頂の中で触変を起こす。

  「ぐぎゃあー きしゃあ」

  あれ? 先生みたいに上手く雄叫びにならない。

  『下手くそだな。 締まらないぞ』

  だね。

  練習しないと……

  「どうですか先生。 触変した気分は」

  「これが人外の快楽なのね。 はぁはぁ…… 想像以上に凄いぃ」

  興奮しているのか、先生のフジツボからは大量の愛液がドブドブと垂れ流れて地面を濡らしていた。

  『変身の快感に酔いしれている所悪いが、今の雄叫びで公園にいた奴らがこちらに向かってきているぞ』

  本当だ。

  10人位の不良かぶれがこちらに向かって来ている。

  「私がゴミ達に情報操作の思念を放つので───」

  「私に殺らせてぇぇえええー!!」

  「え?」

  振り向くとすでに先生の姿がない。

  『おおぉ…… これは中々にグロいな』

  すでに先生は不良達の中に入り、結構なエグい行動を取っていた。

  うわっ、人間を引き千切ったよ。

  凄ごっ。

  ドサッ!

  私の足下に首が飛んできた。

  「さすが淫女先生。 先生の著書 “触暴 ~無に帰す使者~” を彷彿とさせるグロシーンの再現ですね」

  私は足下に飛んできた首をわざと踏み潰して先生の元へと歩き出した。

  「ふぅ…… こんなもんかな」

  先生が暴れた跡には、人間だったものが転がっている。

  バラバラだね、これ。

  「一度やってみたかったの」

  「痛いほど分かりますよ、その気持ち」

  『お前らは本当に人間だったのか?』

  失礼な。

  人間だった事は私の汚点なんだから。

  先生も完全に人間を捨て、身も心も人外と化しているようで、高揚しながら愛液を吹き続けている。

  でも先生、お楽しみはこれからですよ。

  私は触手で拘束していた2体を引き寄せる。

  「では先生、取り敢えず覚醒前のこのゴミを殺しちゃって下さい」

  「えっ、良いの?」

  随分と嬉しそうな声を出しますねぇ。

  左右に割れた顔面で笑う先生の顔ヤバいっす。

  「えーと、本体が死ぬと破片の融合が進んで性欲大魔神として一気に覚醒しますから。 あっバラバラにしたらダメですよ」

  「そっか。 じゃ、お言葉に甘えて」

  先生は彼らの眼前に異形の顔をもたげ、男達の恐怖に染まった顔を楽しむかのようにニタァと不気味な笑みを見せる。

  そして、顔面をバックリと左右に割って巨大な膣口を露出させた。

  「キシャー!」

  人外の奇声を発しネッチョリとした愛液を膣口から噴き出す。

  うわ~ あれ絶対怖いよね。

  「た… 助けてくれ」

  「金か? 有り金なら全部渡すから」

  2体は命乞いを始めるも、その思いが届くことは絶対にない。

  すでに先生の膣口から触手が飛び出して男達のこめかみを貫いているし。

  私は白目を剥き即死した男の一人を先生の前へ、もう1体を私の前に運んだ。

  「先生はそっちの男で楽しんで下さい。 たぶんそっちの方がビッグなものを持っているので」

  「ありがとう、美保ちゃん」

  さあ、楽しませてね。

  先生の初体験なんだから気合い入れて頂戴。

  男達はすぐに覚醒し、とても立派なものを私達に提供してくれた。

  ブボッ グチュ!

  私は巨大なペニスを首に突っ込んでひたすら快楽を貪る。

  あ~ 最高に気持ち良い……

  私の少し後ろからも先生が奇声を上げて性の快楽を貪っていようだ。

  先生の愛液が定期的にこちらの方まで飛んできている。

  楽しんでくれているようで何よりだ。

  ズチュン グチュン!

  でも、凄い音だね。

  どんな性交をしたらこんな音が出るんだろう。

  チラッと、先生の方へ意識を向ける。

  「……」

  信じられない光景が広がっていた。

  先生は触手を使って男を頭上に持ち上げている。

  首を上へ垂直に伸ばし、その先端には男のペニスを突き刺しながら。

  すげ~

  男を拘束していた触手の力が緩み、先生の長い首に上から男がペニスを突っ込みながら落ちてくる。

  ズチャッ!

  先生の首が男の重量で圧縮されて短くなると大量の愛液が膣口から噴き出した。

  その後、触手で再び男を持ち上げると首がズルズルと元の長さに伸びてく。

  そしてまた、下に落とす。

  何あれ……

  でも気持ちよさそう。

  間違いなく、絶対凄いよね。

  私も真似する。

  男の両手両足を触手を使って大の字に開きながら上空へと持ち上げ首を伸ばす。

  そして膣口にペニスの先を入れて一気に下に落とした。

  ブバァ!

  首が圧縮されて縮むと中を満たしていた愛液が一気に噴き出す。

  ペニスがいつもよりも深く体内に突き刺さってくる。

  あっ…… 想像以上に凄い……

  これ、ヤバっ!

  私は夢中で男を上下に揺らし続けた。

  『なんか凄い光景だな…… 私達は雑技団か?』

  確かに。

  傍から見たらサーカスの曲芸に見えるかもね。

  観覧料は命と引き換えだけど。

  数分後、私が快楽を貪っていた男は精液を全て放出してしまったため完食させて頂きました。

  先生の方も丁度終わったみたいだ。

  さて、淫女先生の捕食シーンを拝むとしましょうか。

  先生は男の拘束を解くと地面に落とし、全身に付いたフジツボから触手を突き出した。

  無数の細い触手が男の至る所に突き刺さる。

  直後、触手が脈動を始めた。

  ゴクゴクゴクゴク

  何かを飲んでいるような音……

  吸ってる!

  先生が男の体液を吸ってる!

  ズチュウ~ ズルッ!

  肉まで、いや内臓まで吸ってる!

  男が見る見るしなしなになりミイラ化していく。

  エッぐ~

  その捕食は凄くエグいよ、先生。

  全て吸い終わるとほぼ皮だけとなった残骸を拾って下半身の秘所にあてがと、秘所がバックリと開きその中に放り込んだ。

  そこ口!?

  (ねぇノクター。 先生の姿とか行為は自分の意思なんだよね?)

  『勿論だ。 全て淫女自身の行動だ』

  先生の願望があんなにグロいと思わなかった。

  人間の時はあんなに可愛いくて優しいのに……

  でも最高です!

  色々と勉強になりました!!

  さてと、残るは後始末。

  流石に食べきれないから触手で叩き潰して細かくしてから埋めておいた。

  面倒くさかったけど先生はノリノリだったのが印象的……

  取り敢えず、先生は満足してくれたようだし、これで任務完了かな。

  私と先生は触変を解除し人の姿に戻った。

  着替えを忘れちゃったから全裸だけど。

  「帰りは認識改ざんしながら全裸で帰るしかなさそうですね」

  「ぇ?」

  [newpage]

  先生の家に帰宅後、全身にこびり付いた血と愛液を綺麗に洗い流して一段落。

  興奮したから体が火照っているし全裸でいいや。

  先生も全裸だしね。

  『淫女の体内は50度を超えているしな。 表皮は平温だが冷却のため服など着ていられないだろう』

  そんなに凄い体温になるまで興奮してるなんて先生エッチ!

  『ちなみに、お前の体内は120度あるぞ』

  「……」

  そんな火照った体の先生は、先程から部屋の隅で体育座りをしている。

  「はぁ~……」

  大きなため息をつき、どうやら落ち込んでいるようだ。

  まあ無理もないか。

  触変した姿だったとはいえ、あれだけの人間を殺し、おぞましい行為を楽しんでしまったのだから。

  先生はまだ人としての心が強いのだろう。

  私だって最初はそうだった。

  私は先生の肩に手を置き、優しく語りかける。

  「大丈夫ですよ先生。 あの時先生は人間じゃなかったんですから、そんなに落ち込む必要はありません」

  厳密にはまだ人間に戻っていないけど。

  「違うの、あんなに凄い快感とグロシーンをどうやったら絵に出来るのかが分からなくて……」

  あ~ そっちですか。

  『だいぶ気に入ったようだな』

  「……はい、想像以上でした」

  「私もびっくりしましたよ。 先生の性交とか捕食が凄すぎて。 でも勉強になりました」

  先生は頬を染め、はぁはぁと息を荒くしている。

  「んっ!」

  プシャ

  先生の秘所からお潮が噴き出した。

  「ご、ごめんなさい。 思い出しただけで」

  それは仕方がない。

  人間の姿ではあるが体の構造はまだ人外のままだし。

  快楽が全身を走り続けているはずだ。

  通常の人間で言えば常に絶頂状態。

  私はニヤッと顔を歪め、先生の隣へ座る。

  そして彼女の耳元に唇を寄せた。

  「人間に戻ります?」

  「……」

  返事がない。

  私は先生の耳に息を吹きかけながら続けた。

  「情報体の破片ってまだ沢山あるんです」

  「え?」

  「だから、さっきみたいな絶頂をこの先もずっと堪能できるんです」

  先生の股間から愛液が足を伝って垂れ堕ちる。

  私は先生の両足を広げて押さえつけると、股間に顔を近づけ割れ目に沿って舌を這わせた。

  「美保ちゃん!?」

  「折角ですし、人の姿の状態でも絶頂を感じてみませんか?」

  「で、でも…… 私は」

  「先生はまだ人外です。 人間の体には戻っていません。 だからこの姿でも絶頂は凄いですよ?」

  先生の秘所がヒクヒクと蠢き愛液がドロッと溢れ出した。

  「先生の秘所から溢れる愛液、凄い臭いと粘り気です。 人間が出す愛液じゃありません」

  私は先生の秘所に口を押し付ける。

  「美保ちゃん! ダメ!!」

  ジュルッ ズゾゾゾ!

  先生の愛液を吸い上げると、口の中に濃厚な味が広がる。

  歯でかみ切れるほどのドロッとした愛液。

  美味しい……

  先生は顔を真っ赤にして息を荒げながら私を見つめている。

  「美保…… ちゃん……」

  先生が私の頭を両手で掴んだ。

  そして、自分の秘所へ押し付ける。

  「して。 お願い、私をイかせて」

  私は先生の秘所へ舌を伸ばす。

  舌先で膣壁をなぞるように擦りながらズルズルと奥へ侵入させる。

  奥へ… 奥へ……

  「美、保ちゃん…… 凄い。 舌がこんな奥まで……」

  秘所から溢れる愛液を吸いながら舌先で子宮口をノックする。

  先生の体がビクンと跳ねた。

  ブボッ!

  私の口の中に大量の愛液が流れ込んでくる。

  喉の奥に絡み付く粘ついた液体が私の体にジワリと吸収されていく。

  もう一度、先程よりも強く子宮口を舌先で突き上げる。

  先生の体が大きく跳ね、子宮口が開いた。

  私は舌を更に伸ばし一気に子宮へと差し入れ内部で触手をぶちまけた。

  「かはッ!」

  先生の目が大きく見開き、凄まじい量の愛液がぶち撒かれ、私の口の隙間から白濁とした汁が噴き出す。

  ギュー っと私の舌が凄い膣圧で締め付けられる。

  『よし、欠片を回収した。 遺伝子の再構築も終わったし抜いても良いぞ』

  「あいよ」

  私は長く伸びた舌を先生の膣から一気に引き抜いた。

  「んあぁ!!」

  先生は凄まじい痙攣を起こしながらその場に倒れ込む。

  「お疲れ様でした。 これで先生は人間に戻りましたので」

  「ハァ… ハァ……」

  最後に舌を抜いた時の刺激が強すぎたかな?

  あの時はもう人間の体に組み換えが終わっていたし……

  もう少し優しく抜くべきだった。 反省。

  「ハァ… ハァ……」

  先生は息を切らしながら腰をかくつかせて虚ろな瞳で私を眺めている。

  口をパクパクさせ何か言いたげだ。

  私は先生の口に顔を近づけた。

  瞬間、先生が私の頭をガッチリと掴んで固定する。

  そして。

  「ありがと……」

  小さな声でそう言うと、口にチュと優しくキスをした。

  「ちょ、先生!?」

  「美保ちゃん、大好き」

  先生の唇が再び私と重なり、舌が口の中に侵入してくる。

  歯茎や上顎を舐められ、舌を絡ませてくる。

  結構濃厚なキスを終え、先生の口が糸を引きながら離れると耳元でささやかれた。

  「無理矢理にでもしてくれなかったら私、人間に戻れなかった」

  「いや~ そんな事ないですよ。 あはは」

  とは言いつつも、実際戻れなかっただろうね。

  「美保ちゃんの口の中、すっごい嫌らしい味がしたよ。 ふふっ」

  先生はそう言ってクスクスと笑い始めた。

  「え? それって臭かったって事ですか? 多分それは先生の愛液の味ですよ? 絶対先生の愛液です!!」

  「私、人外を経験して味覚が変わっちゃったのかも。 とっても美味しかったよ」

  「だからそれは先生の愛液の味ですからー!!」

  その後、私は再び先生に唇を奪われた。

  触手で舌を絡めとるという先生の要望を叶えるために。

  次作のためと言われたら仕方がない。

  結果、私は先生の口内を触手で蹂躙するという、何とも言えないプレイをする羽目になってしまった。

  (先生って百合属性あるのかな?)

  『次回作はかなりぶっ飛んだ百合人外だからな』

  (え? 何でノクターがそんな事まで知ってるの?)

  『先程まで淫女の頭に同期していたからな。 4作ほど先までの構想は知っている』

  何その羨ましい能力……

  私も欲しいんだけど。

  『教えても良いが、完成を待ってからの方が楽しめるぞ』

  (そだね。 っていうか何その人間くさい台詞……)

  私には百合属性はないけれど、きっと先生の本を読んだら私の性癖に百合が追加されてしまうのだろう。

  だって……

  えへへ~

  私は鞄の中から先生にもらったイラストを眺めて愛液…… いや涎を垂らす。

  『よく描けているな』

  私と先生が戦闘形態の姿で長く伸びた首をお互いに絡め合う微笑ましいイラスト。

  今日のお礼にと、先生が描き下ろしてくれた。

  素敵♪

  百合も有りかも。

  『どちらの口にも巨大なペニスが突っ込まれているが…… 私の知っている百合とは違う気がするぞ』

  「あはっ♪」

  近いうちに、また先生を誘って狩りをしよう。

  先生の触変は本当に凄かったし、色々と参考にもなった。

  今度はもっともっと沢山…… 人間を殺そう。

  そんな野望を抱きながら、私は人気のない路地を選んで家に向かう。

  雨が降り出しそうな湿った臭いに混じって、中々に香ばしい香りが漂ってきた。

  反応あり。

  「……さて、行こうか」

  『対応は任せるが、淫女に描いてもらった絵は鞄に仕舞っておけよ』

  「おっけ~」

  私は先生に描いてもらったイラストをクリアホルダーに挟んで鞄に仕舞った。

  直後。

  ポンッ!

  結構後ろの方からワインのコルクが抜けるような音が聞こえてきた。

  ポンポンポンポンポンッ!

  何度も連続して色々な方角から音が聞こえる。

  私の体から煙が上がり、白い液体が噴き出した。

  「これって……」

  ボンッ!

  最後に大きな音が響くと、私の額を何かが貫通した。

  私はその衝撃で地面へ仰向けに倒れ込む。

  体がビクビクと痙攣を起こし、私は……

  つづく?