【ドラパルト♂】ミイラ取りはミイラになりたい PART3 〜僕がカレーをこぼした理由〜
「決まりっ。じゃっ、ドラパルトぉ、ここは任したぜえ」
「……日が暮れるまでには戻ってこいよ」
ったりめーだろ、とアップリューが威勢のいい生返事をする。その腕に腰を回されたまま、イオルブも宙に浮いて、アップリューの行くままに従った。2匹のその背中に、横長の顔に苦労の滲むドラパルトが、訝しげな目線を送っているのを、イオルブは見逃さずに感知する……って、察知してんじゃねえええ! クソデカアタマムシいいいいいいいい!
本当はこないだのやつみたいに、…………とでも思ったか?(キリッ、って言うつもりだったのにいいいいいいい! 出鼻挫かれたよおおおおおおおおお!
俺は騙る、セックスと、一匹の哀れな童貞について!……って切り出すつもりでいたんだ俺は!
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!」
糞がっ、糞がっ、糞がっ、糞がっ! もう台無しじゃねえか! マジの[rb:本気 > マジ]でカレー漏らすぞおらあ! それと、いきなり特殊タグミスってんじゃねえ! 推敲ぐらいしろっ! まるでやる気が感じられねえ! 俺は[[rb:春 > 4月]]からヤル気ヒサぐ気満々だってのに! 計略だ! 俺の権威を地に引きずり落とそうとしている何者かの! キョダイフンスイ!
「ド、ドラパルト! どうしたんだよ! 大声なんて出して!」
テントから親友兼相棒のパッチラゴンが飛び出してくる。コイツとは昨晩、もどかしいことがあってだな……でもそれはもう話した!……俺は今にイキる漢ドラパルトだから……けれど俺のこととなるとさすがの超反応、さすがだな! ここでホップくんを引用するほど俺はヤワじゃないがな!……朝からずっと横になってたのに、動きはやたらとギュインギュインで、さすがの俊敏。俺のことを、こんなにも思ってくれるヤツがいる、フシギダネ、タマゲタケ、ビックリングマ、神経断裂してるけど、それはそれ! ドラパルトネニモタナイ。
ていうか、パッチラゴおン! 俺はこないだ「ジェイムス・ターナーを讃えよ……」とかふざけたことを書いたがな、あれ嘘だった、ごめんなさい、おうフェイク流すのやめろって?……腐ったコイキングとはいっても[[rb:pixiv > ここ]]も一応SNSなんだから?……ガラルだって薔薇族委員長の件以来ピリピリしてんだから?……でもだって俺ホモだし童貞だし言いたいことを言えないヤリたいことをヤレないなんて絶対にイヤだし何より一番に[[rb:マダオ > ゴミの中のゴミパルト]]だしぃ?
でも正直「ありがひとしを讃えよ……」に訂正するのもなんだかなあ、って思ってんすよ、大体、「ジェイムス・ターナー」にした方がなにかと面白いのさ……だってこれ小説だし?……って俺に言わせんじゃねええええ! あるかもないかもわからん指摘コメに保険かけんなボケエエエエエエエ! ていうか、今回、このノリで進行してくつもりかよ! [[rb:俺 > ドラパルト]]の株が下がる、下がるぅ! 小説舐めんな! 二次創作舐めんな! 全ての字書きに謝れ! 古の台本小説の方がまだマシだろうがよう! そりゃ被虐の何とかエルもノベライズ打ち切られるわ!
「はあ……はあ……」
「ド、ドラパルト……?」
「………………………………キリッ」
「い、いきなり落ち着かれても、俺、困るんだけどお……」
「大丈夫だ、問題ない」
「本当……?」
「ははははははははは。俺、600族だぜ? 600族の自他とも認める超絶イケメンドラゴン(実話)が、だいじょばないなんて……そんなん、おかしいやん?……周りからあ、笑われるやん?」
「う……うん……?」
「笑われてえ損するのお、自分やん?」
「え、ええと……?」
「だからなあ……あああああああああああああああああああああああああああああああ!」
「ドラパルト! ドラパルトぉ!」
俺の痙攣した体をパッチラゴンが必死で引き留めた。ムチムチした俺のカラダにパッチラゴンの手がしっかりと食い込む。ああ。俺は、このゴーストポケ人生(?)の中で、最も哀れな時期を過ごしていたことは疑いようもなかった。でもヴォレゔわぁ! 600族としてえ! ヂームの勝利のためにぃ! うああああああああああああああ! 出禁とかざれだげどおおおおおおおおお!
「やああああああああああああああああああああ!」
俺は鍋をかき回していたお玉を思いっきり石柱にぶん投げた。何がイシヘンジンだ! てめえ雪原闊歩しすぎなんじゃおらあ! そしてなんだあのでかくて太ましい脚は、けしからん! そこまでして頑なに雄を主張するなら俺の前で your cinco ボロンして me やおらぁん!……【ドラパルト♂×イシヘンジン♂】、#書いてみろ! #描いてみろ! #掻いてみろ! 伝説達成者にゃ漏れなくおいしんボブ全メニュー奢ってやらあ! もちろん、マスターの金でな! なんだったら、オンバーンとプテラのクソホモカップルを「[[rb:角海老 > コーナー・ブロスター]]にポケジョブ派遣して快楽堕ち♂でバッコンバッコンガッポガッポ!
……いやそもそもぉ、大体、俺の扱い、雑過ぎるのでは?……[[rb:他の奴ら > イオルブとアップリューのやつに半月費やしたとか頭ウッウか?]]と落差あり過ぎでは?……書き出しがコピペって、どう考えても、おかしいと思うんですけど! 『PART2』はわりかし真面目に書いてたじゃあないですか?……1ヶ月かけて……いや、8月は『RiJ』ばっか観てて冒頭のオナニーシーンとこから放置プレイされてたけど……冗談じゃねえ……おまけに、ろくに推敲せずに投げたから誤植だらけだったし!……それなのに、またこんなひどい仕打ち。ウッウウッウ。コピペもトレパクも、現世ではど偉く嫌われる行為でっせ? 「お前、なんなの?」とか言われて晒しRTされる殺伐とした世界でっせ? ドラパルトの俺が言うのもなんだけどな! もぐもぐ◯ービィ! クソデカ羅◯門!
それにな、3作目だからって好き勝手悪ノリするのは断じて許されない! 投稿のための投稿は創作の本意に反する! あと、俺をチキンレースに利用することに抗議する! 俺はドラパルトだ! そのことについて憑依して90分みっちり頭と体に講義してやる! ドラクエ3! 聖剣3! カービィ3! MOTHER3! 3333は偉大なのだ! カバラ的にも! いま適当なこと言ったけど! わかったか! メメント・モリ! メメント・モリ! 死を忘れんな! 呪ってやるぞ!
「ドラパルト?……ドラパルト?……」
パッチラゴンが俺を必死に抱きとめているのに気がつく。俺の2匹のドラメシヤたちは、カレー鍋の周りをぐるぐる飛んで、恐る恐るその香辛料が醸す匂いを面白がっている。世界は[[rb:吃驚 > おどろき]]に満ちているぜいぇい! ガラルの不思議ぃ、大発見! ああ、夏が終わった、秋も終わった、冬が始まるよ、冠の雪原、配信されちまったんやな、って。
「ドラパルトぉ!!」
耳元で、パッチラゴンが怒鳴った。キョウレツナオンガクガガガガカカカカカカカッコカリ、俺は正気に戻った。
「ああん? ホイホイチャーハン? 巻いて食えやプーさん?」
「戻ってない、戻ってないよドラパルトうっ!」
しかも古いようっ!……パッチラゴンが、勢いあるスイープビンタを俺にかました。数メートルは吹っ飛んだ俺は、出逢いはスローモーションな放物線を描いて草地に倒れ込む。ああ、哀しき[[rb:世代差 > じぇねれーしょんぎゃっぷ]]……って俺2019年生まれなんだけど。令和元年生まれなんだけどお! 流行曲は『白日』か『pretender』だっちゅーの!……てかガラルに元号ねえだろ、とか言うんじゃねえええええ! いや、ツッコミは大好きだけど! 今すぐ菊門にツッコミたいけどおおおお!
俺は胸元の2匹のドラメシヤのことを抱きしめてやる、ほっぺすりすり、別に電気なんてないけれど、ああ^〜生き返るわぁ^〜、やっぱこれだねリスポーン地点、いつか帰るところ、独りじゃない、君の小鳥になりたい、ああ、俺の「鳥」は飛べるか? 「鳥」はいつ羽ばたくか?
「……ん〜」
「も、もう大丈夫だよね、ドラパルト……」
「ん……大丈夫。大丈夫だろう。大丈夫かもしれない。大丈夫なんじゃないかな」
「ほ、本当……?」
「いや全然大丈夫じゃないよう、パッチラゴおン……俺はもうダメだあ……」
俺はすくっと起き上がって、有情なパッチラゴンに縋る。
「大丈夫だよドラパルト、俺がついてるし、ドラメシヤたちだって、ね!……」
「ほんとぉ?」
「本当、本当!」
「ふっふっふっふ、追ってこいクラウド!」
「ドラパルト! ドラパルト! 言ってるそばから!」
「クックックッ……黒マテリア」
「ダメだよドラパルト! 本当に、本当に戻れなくなっちゃうから!」
「……はっ!」
「ね? 大丈夫だよ、大丈夫なんだ、ドラパルト……」
「ありがとう、パッチラゴン」
「う、うん」
「ごめんな」
「うん……」
「なあ、ちょっと、ここの、ここの胸の模様、な、触ってくれないか」
「ええっ」
「ホラホラホラホラ……」
「わかった! わかったからっ」
「ガオガエン! ガオガエン!」
「ド……ドラパルト!」
「ルチャブルマスク! ルチャブルマスク!」
「…………ううっ」
パッチラゴンは言葉に窮したまま、俺が投げつけたお玉を拾った。そして無言で俺をしこたま叩きのめした。ズガドーン! メテノ、メテノ! ケララッパ! ケララッパ! 世界が回る! カーニバル! 祝祭! 大喝采! 熱病に罹ったみたいな!
「ドラパルトっ! ドラパルトうっ! ごめんよっ、ごめんよっ! でもっ、俺っ、頭悪いから、これしか、いい方法が、ないんだ、ようっ……!」
「あっふん! あっふん!」
手痛いパッチラゴンの殴打のおかげで、[[rb:俺はなんとかドラパルトに返ることができた > ごめんなさい、俺はドラパルトになりきれませんでした、パッチラゴンさん、いつか本当のドラパルトに会えるといいですね]]。
「あー……復活した、もう大丈夫」
「ほ、本当かなあ……?」
「大丈夫大丈夫、ヘーキヘーキ、ヘーキだから」
「うーん、さっきから、なんだか悪いものに取り憑かれているような……?」
「うるさい、壁にでも話してr」
間髪入れずにパッチラゴンがめざましビンタを俺の頬にかました。
「……」
「……」
「ごめんな、パッチラゴン」
「うん……大丈夫、大丈夫だよ、ドラパルト……」
「ごめん、ごめんよう、パッチラゴン……おれ、あたまが、ヘンになっちゃったよぉ……」
「大丈夫、大丈夫なんだよドラパルト、本当に、大丈夫だからさ!」
え? なに? ドラパルト、お前調子こいてるだろって? メタネタばっかり喋るなって? クドイ? 寒い? 浅はかだ? 軽薄だあ? うるせえ! 斜陽の時代にゃ軽薄さに対する理解が必要だとかなんとかって、昔のカロスのどこぞの作家が言ってたって、イオルブってクソデカアタマムシが言ってたんだって!……なんか知らんけど今朝、起きたばっかのことだったさ! 俺の前にすーっと翅の音も立てず飛んできて、なんちゃら[[rb:曰 > のたまわ]]くっつって、なんだコイツはって思って、そしたらいつもの「……」、もちろん瞳と翅の青白い同心円をぐるぐると光らせながらだけど、腕もロボットっぽくクロスしてさ……まあどれもこれもいつものことなんだけど、イオルブ語で言えば「センペル」だケド……その後でボソッと「混乱した時代にこそ、軽薄さ、それにふしだらさに対する理解が求められる」……あああああああああああああああああああああああああああああああ! へけけけけけっ!
何が言いたいんだ! 何が言いてえんだ! しぇからしか! あーもう一回言ってくれ! 発言のやり直しを要求します! ひねくれちゃいましょカラマネロ! はっ!……もしや、あいつ、昨晩の俺の醜態を察知していた……? テントでオンバーンとプテラの野郎2匹のリア獣寝息で眠りかねた間、暇つぶしに周囲を観測していたのでは……? ならば、俺とドラメシヤたちとパッチラゴンが湖畔にいることには気付いている、それに何が起きたのかまで推測されている?……きをつけな、ドラパルトのうごきはイオルブによまれてるぜ。ぐぐぐぐぐっ、ぐ!
「なあ、パッチラゴン」
「……ん?」
「あいつら、絶対セックスだよな」
「え?……ちょっと、ドラパルト、何言ってるかわかんないよ……?」
「いやだって。同じくらいの背丈してる雄同士が、キャンプ離れてきのみ漁りに行ってイチャイチャするとか、絶対セックスじゃん、まぢ無理なんだケド……スパブロしました。長文スクショ、お気持ち表明、学級会……」
「え? え?」
「ッキッス! キッス! キッス! キッス! キッス! キッス! キッス!」
「ドドドドドド、ドラパルト?!」
「からのS◯X、S◯X、S◯X、S◯X、S◯X、S◯Xぅぅぅ〜!」
「ちょっと、ちょっと、ちょっとお!」
そうだ、そうなんだ、イオルブ、アップリュー、テメエらのせいで俺の心は大いに乱れまくってるんじゃボケえ! そうだ、そうだ! YESだってあいつらいままでそんなことしやしなかったのにきょうにかぎってなんだかおかしいカレーのアクセントにって2匹つれだってきのみをとりにいくだなんてぜったいにおかしいしかもオス2匹セックスだろYESノリでセックスしてろどうせ2ねんいないに新作でるケド2ひき1くみつくるんだったらいまだぜYESYESYESEX
いやいやいやいやいや、俺の精神はいたって健全ですよ? 健全なカラダしてますからして! でも、俺はここんところヒト(ポケ)の心というものを信じられなくなりましてえ、「Poketter」によくいるウザイアカウントみたいでイヤでございますわねとか言うな、でもこれに関しては他意なんて一切ございやせん、あるのは自慰、それだけじゃ!……で、雄が2匹並んでイチャイチャしてるだけで、反射的にセックスを感じるカラダになってしまいました。いや、貴腐人方のように、それで萌えられればいいんですけど、萌え萌えしたいんだけど、俺は沸沸とジェラシーばかりが湧いてくる……ヤリてえよう、ヤリてえよう……どうだ、600族なのに、こんなへなちょこ晒して可愛いだろー素直だろ率直だろー、もし運命の相手が現れたら洗いざらい喋ってやるんだー……毎晩息子交えて致してるとか、パッチラゴンでイケなかったこととか俺の情けないありったけを全部……俺はドラパルトだ誰かセックスして下さいお願いします、俺のケツマン、いつでも空いてるから、リバ可地雷なし左右[[rb:固定 > コテコテ]]の同担拒否拒否!
「……いやあ、あのキッス、っていうのは(トゲ)キッスのことやし、それにS◯XってのはSFXのことやし? 卑猥なことなんて、何一つ、あらへんやろ?」
「大丈夫だよ。俺、別に何も聞いてないから……」
「ヘイ・ロトムっ!」
俺は軽快に、さっきからドン引きしまくっているスマホロトムに声をかける。
「めでたいから音楽かけろっ」
「ドラパルト、こ、こわいよう……」
「俺がめでてえっつうんだから、何がめでてえんだかよくわからんがめでてえんだ、ああ、めでてえめでてえ! ほらっ、みんな踊れえ!」
[[rb:♫ジャン・ジャン・ジャン・ジャン・ジャジャジャジャ・ジャッジャジャ・ジャジャジャッ・ジャジャジャジャ・ジャッジャジャ・ジャジャジャッ・キュイッ・キュッキュ・キュイキュッキュッキュ〜×2 > バブリーな音楽に合わせて、両腕を翼のようにピンと張りながら指先をヒラヒラとアローラダンスのように振って、左足右足交互に出し! それからウキウキと両足でステップを踏みながら、両手は高らかに掲げてご機嫌なリズムを刻む!×2]]
「[[rb:愛 > ない]]ちてるよなんてえ……」
「歌はいいんだようっ、ドラパルトう!」
それに、「あいしてるよなんて」、だから! とホップしながらお玉で思いっきり俺の頭を引っ叩いてくる。痛いぜ。眉間からルーが垂れて来る。ドラメシヤたちが舐めて喜ぶ。いたって、いたって健全な光景! だからお願い、banしないで!
「ああっ……ごめんよ、ごめんよ……」
「うんうん、とにかくまずは、ちょっと落ち着こうよ……」
そう言うとパッチラゴンは疲弊したように、肩を落とした。そうだ、俺のせいでこいつが朝から調子が悪かったんだ……昨晩[[rb:入水 > じゅすい]]未遂した俺を慌てて引き摺り出そうとして、湖にどっぷり身を沈めてカラダを冷やしたんだ……俺のせいで……ダストダス以下!……ゴミの中のゴミパルトとは俺のこと……
「くうううううううううううっ……」
いつもの無様な男泣き。心配したドラメシヤたちが俺の頭に寄り添う。天使みたいだ。こんな俺でも、何があっても、肯定してくれる存在……この子たちがいなかったらきっと俺はもういなくなってる。悪いことしてるなあ俺って、まだまだ親として至らないところがあるなあ!……それに引き換えドラメシヤの頃から、自分の親のチンコペロペロしてた俺って、俺って! ああ、カラダが疼きそうっ。
「うあああああああああああ……!」
まるで俺は、凶行を自白した犯罪者。崖の上で捕まえて。波が高けりゃなおよし。白波よ俺を攫ってくれどっかへ。どこでもなく、どこかである場所へ。俺は俺として俺でなく俺でありたい。幸福の彼岸、不幸の彼岸、何もかもが何もかもでない……要するに、ギラチーの世界! プリチー! けっ、ソルガレオ神なんて、目じゃねえぜ!
「はあ……パッチラゴン」
「うん……?」
「……いま、何ページ?」
「えっ?」
「何ページまで駄弁ったんだ、俺?」
「うん……ええと……14ページ、かな?」
「……………………………………………………はあ」
俺は世紀病に罹った詩人のように深く嘆息した。まったく、無駄話するのだって楽じゃない。『PART1』は18ページだった……あの頃の純情な俺は今何処、[[rb:去年 > こぞ]]の雪?……字数稼ぎも兼ねて、昔の俺でも見てみるか……それに今のところR18要素がないからな……「自分から放たれたミルクを、俺は一匹で喉をゴクゴク言わせて飲み干した。ようやく萎えたペニスから口を離して、満足のため息をついた。お腹をさするとタプタプと音がした。欲望の液が自分のチンコから一周回ってまた自分の中に収まったことを確認し、なんと言えばいいのかわからないけれど、安心感みたいなものを抱いた」。クソっ! 今の俺はもうそんなこと考えやしねえ! セルフモーモーミルクはとんでもねえ麻薬だった! いくら飲んでも満たされるどころか渇くばっか、何なら#やってみろ!……ストライク! カブトプス! ガブリアス! ラランテス! 自分で抜けねえやつら、俺んとこへ来い、教えてやるぞ! ついでに、呪ってやるぞ!
ほもたちが忙しく傾く俺の頭の上で楽しげに遊んでいる……いやいやいや、いやね、俺はちゃんと「ドラメシヤ」って言おうとしたさ!……でも変換機能が狂ってて! 「どらめしや」って入力するとまっさきに「ほも」が出てきてしまうんだ! ひどい検索汚染だろ! 俺の息子たちまで感染させないでもらえるか、iOS!……ちなみに「どらぱると」だと「ほ、」でした、はい………………………………うん、何とか大声出さずに済んだな、偉いぞ俺……違う、そうじゃないんだ、俺が言いたいことはそんなくだらないことじゃなくて。気落ちした時はやっぱり子供たちの笑顔を見るに限るんだ。元気なドラメシヤ二匹を腕に抱えて、ぎゅっと抱きしめてやる! 三匹親子でばくはつスマイル!……もう手遅れかもしれないが、これだけはわかってもらいたいんだ、こうしている時、俺は一番幸せを感じてるってこと! ああ、実際俺は幸せなんだ! 冗談じゃなく、嘘じゃない! この瞬間、取りも直さず、俺は俺自身を取り戻した!
「パッチラゴン……息子たち……みんな……すまなかった。なんて言ったらいいのか……」
「もういいんだよ、ドラパルト」
「俺は、煩悩の世界の住人だった……でも、もう煩悩なんていらない。俺は俺の現実を生きる。俺自身の畑を耕すんだ……」
「よかった、よかった!……ドラパルトが元気になってくれて、俺、すっごく嬉しいなあっ……!」
本当に嬉しそうにパッチラゴンは言うのだ。弾けるような輝くような笑顔。しんみりと、泣きそうになってしまうくらいだ。ああ、俺は間違っていたのだな。性欲は、もちろん満たされるに越したことはないが、そればかりに執着するなんて愚かなんだ。そんな虚しいもののケツなんて追いかけなくたって、楽園はまさしくここにあるじゃあないか。無垢なドラメシヤたちがいて、俺の心の友であるパッチラゴンがいる。素敵じゃないか。Wouldn’t it be nice? 遠くでワンパチたちが鳴きながら駆け回っているのが聞こえる、ような気がするのも、それも素敵な音楽になる。
「おっと、飯を炊かないと!」
「あっ! ドラパルト、このお玉、どうしようか……」
「ああ、それなら、後でちょっと湖で洗いに行く……」
「わかった。じゃあ、俺、もうちょっとテントで横になってるから……」
ここで俺はふと、あのクソデカアタ、げふん、げふん、頭脳派イオルブくんが珍しく忘れていった特注の「Pokedle」に気づいてしまい、これも何となく拾って手に取ってみてしまう……俺はドラパルトだが、全くの無学って訳じゃあないんでね……バトルで勝ち続けるためにはそれなりの知識も必要だし……経験を裏付けるためのね……何事も貪欲じゃないとな!
おっ、あいつ不用心なのか、ロックもしていないぞ。そんなに自分の蔵書に自信があるのか……でも俺の老婆心が正しけりゃイオルブはむっつり野郎だから、エロ本が1冊くらい紛れ込んでるはず……なんだかお母さんみたいな気分で微笑ましいな!
ま、虫ポケモンたるもの、レディアンに言葉責めされながらチンコしゃぶってもらいたいと考えたことがないなんて嘘を断じて俺は認めてないからな。性欲曝け出すのは別に恥ずかしいことじゃないんだぞおイオルブくん?……それに、俺がもし虫ポケモンだったら一回くらいは、あの複眼でニヤニヤ眺められながら、ねっとりとしたあのお口と4本の肢にご奉仕してもらいたいって思うがなあ。ドラゴン・ふていけいの俺ですら思うんだから、虫ポケモンが思わないわけがないよな?
ん? 俺のツラを感知した途端、勝手に端末が本を選びやがる……かがくのちからってスゲー、って言わせるつもり?……まあ、いいけど!……で、この本は?……詩集?……どれどれ、ふうん……だったら、ここは可愛い息子たちのために、俺パパパルトが情感たっぷりの朗読聞かせてやるとするか! 親子水入らずの時間!
「ええと……『せいこうがいちばんきもちいいのは、けっしてせいこうすることがないひとたち』……あああああああああああああああああああああああああああああああ!」
「ドラパルト! 『Pokedle』は投げちゃダメだよお!」
これって、俺のことじゃねえか! もうやだこのガラル地方! 「Pokedle」まで俺のことをコケにしてきやがる! 飢えたホモ童貞の心理をグサグサと差し貫いて何が楽しいんだよ! 鬼かっ! 悪魔かっ! ミミッキュかあっ! やっぱり、世界は呪われるべきである! へけけけけけけけっ!
「……」
「ど、ドラパルトお……どうしてだよお……」
「……」
「もう大丈夫なんだからさ、深呼吸すればいいんだよ、ね?」
「……あー」
「そう、そんな感じで……」
「いやー、危うく今年は3位になりかけたんだけれども」
「?!」
「今回はガラル1位だったよ」
「ガ、ガラル1位さん……?!」
「南米ギアナのガチ勢の間では私を8位だと言っている男もいるらしいが……とんでもない、私はガラル1位なのだよ」
「う、うん……」
「考えてみると……17位から始めさせられたのだよ」
「ええ……?」
「あの頃が一番辛かった……よくう……12位のやつに、イジメられたのだよ」
「は、はあ……」
「その頃いつも、9位の小屋に泊まっていたよ」
「そ、そうなんだ……」
「パッチラゴン!」
「う、うん!」
「私は前回は何位だった?」
「い、いや、前回も何も……」
「今回は何位かい?」
「1位、だったよね……?」
「よしんば私が2位だったとしたら?」
「に、2位、なんじゃないの……?」
「とうおるるるるるるるるるるるるるるるるるるん」
「ド、ドラパルト……?」
「もしもし」
「ド、ドラパルト、どうしたんだよ……ドラメシヤはスマホじゃないよ!」
「……何? 私を2位だというやつがいるって?」
「ううっ……」
「そいつは何位だ?……7位の牝犬だな?」
「んん……」
「そんなに言っているのか?……どんな言い方だ?!」
「……」
「わかった、すぐに行く……失礼するよ」
「ドラパルト! ドラパルト! ノリでまどろみの森に行っちゃダメだよう!」
「…………」
「ドラパルト? ドラパルト?」
「…………」
「きっと何か悪いヤツに取り憑かれてるんだよドラパルト……ほら、お前って、ゴーストタイプだし、霊感も強いから……とにかく、とにかく落ちついてくれよう……ドラパルトがこうなったら、俺、どうすればいいんだよ?」
「ほへえ」
「あ……こ、これはダメかも……」
ああ、俺には見える、見えるぞ、見えるんだ。神がかりの力でネイティオの眼を手に入れた俺は、それを見て震えている!……物陰で、[[rb:イオルブ > クソデカアタマムシ]]がアップリューにキスしてるのを……その男根を力いっぱい頬張ってフェラしてんのを……二匹で素股して擬似セックスしているのが……俺は幻視している……ポケジョブで働いた後のオンバーンとプテラのやつが、仕事の後、キルクスかどこかの温泉の後で、同僚たちと乱交しているのを……カラダを取っ替え引っ替えし合って上下の口関係なくヤリまくってんのを……あ、あのカイリュー、なんか俺の好みかも……ダイマックスしてないのにあのデカさは凄えな憧れる……うん、間違いなく俺はどん底にいた。全てが俺を嘲笑っているように感じられる。オンバーンとプテラはヤってるだろー、イオルブとアップリューもたぶんヤってるだろー、俺はヤってないだろー。つまり、俺は不幸だ。Q.E.D。ああ鬱だ鬱だ死のう死のう。世界は糞、ほんっとやめるわこんなクソゲーくっだらねえ……ほへ、ほへへへへへへへへ、むくむくむくっ!
「……!」
「ド、ドラパルト? ドラパルト!」
「くっっっっっそお〜!…………」
こうなったら、こうなったら、このカレーに渾身の[[rb:まごころ > ルサンチマン]]込めてやる! ボロン! おらっ、シュッシュッシュッシュッ……申し訳程度にR18要素を出してイクぅ〜! ドラパルトが射精をしています。チイラのみなんざ最初から要らなかったんじゃあ!
「ちょちょちょちょっと! ちょっと! ドラパルト! ドラパルト、ダメだよっ! カレーにそんなもの混ぜたらっ!」
シュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッ……
「ドラパルト、ドラパルト!」
パッチラゴンは俺に背後から掴みかかって、力任せにカレー鍋から引き離そうとした。俺も力一杯抵抗する。
「オンバーンっ! 節くれだった背中、エロいですね! まずは君の脊髄まで精液ぶち込んで支配してアゲルヨォ!」
「ダ、ダメだよっ、正気に戻ってよう……!」
「プテラぁ! そのどエロボディでカンムリ雪原飛び回ってるなんて、猥褻だよね? バドレックス陛下に対して不敬だとか思わないの? 白黒ニンジン交互に食わせて分からせてやるから、ケツ出しやがれ!」
「ドラパルト! ううん……俺、もしかして悪い夢でも見てるのかなあ?……」
「おらぁ、アップリュー! ちっこくてもドラゴンの端くれなんだから、気張ることぐらい出来るよなあ? だったら、俺のオナホになって無限アクメして死ねっ、死ねっ! かわいいなあ」
「だ、誰かあ……」
「クソデカアタマムシ! テメエだよテメエ! なんなんだ! なんなんだお前はっ! そのドチャクソデカい頭でエロいことばっかし考えやがって! 輪姦だ、輪姦! 俺のダイマックスでお前の脳味噌シュークリームにしてやらあ!」
「俺、もう無理……倒れるうっ……」
シュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッ……!
「[[rb:死 > ち]]ねっ、[[rb:死 > じ]]ねっ、[[rb:死 > ぢ]]ねっ、[[rb:死 > ひ]]ねっ、[[rb:死 > びぃ]]ねっ……」
シュッシューッシュッシュッシュッ! シューッシューッシューッ! シューッシュッシュッシュッ! シュッシュッシューッシュッシュッ、シュッシュッ! シュッシュッシュッ! シューッシュッシュッシュッ、シュッシュッシューッシューッシュッ! シューッシュッシューッシューッシュッ! シュッシュッシューッシュッシュッ! シューッシュッ、シュッシュッ! シューッシュッ、シュッシュッ! シューッシューッシューッ! シュッシューッシュッシュッ! シュッシューッシュッシュッシュッ! シューッシューッシューッ! シュッシュッシューッシュッシュッ! シュッシューッシューッシューッシュッ! シュッシューッシューッシュッ! シュッシュッシュッシューッ! シューッシューッシューッシュッシューッ! シューッシューッシュッシューッシュッ! シュッシューッシュッシューッシューッ! シュッシュッシュッシューッ! シューッシューッシューッ! シュッシューッシュッシュッシュッ! シューッシューッシュッシューッ! シュッシューッシュッシュッ、シュッシュッ! シュッシューッ! シューッシューッシュッシューッシュッ! シューッシュッシュッシューッ! シューッシューッシューッシュッシューッ!
「あ゛ふう」
情けないアクメ声を出しながらイッた俺は、一瞬力の抜けた俺はパッチラゴンの力に引き摺られるように、二匹一緒に草地に倒れた。俺の太ましい尻尾が弾みでコンロの脚に引っかかって、そのままそいつを薙ぎ倒してしまう。鉄網と擦れてかち合う耳障りな音を立てながら、ああ俺たちのカレー鍋が、炒めてるチャーハンみたいに宙を舞う! でもそれを受けるフライパンなんてない。戻して。叶わぬ思い。覆カレー鍋に返らず。草地に芳しいデカい黒シミがベッチャリと。
「ドラパルト……ドラパルト……」
パッチラゴンが譫言のように俺の耳元で呟いている。ドラメシヤたちは?……台無しになったカレーの周りをぐるぐるしながら、どうしようかと迷っている。オンバーンとプテラはセックスをしている。イオルブとアップリューもセックスをしている。俺はセックスをしていない、セックスにありつけない。空になった鍋はまるで俺みたいだ。あれだけ煮詰めて煮詰めて煮詰めて……全てが無駄! すっからかん! 俺は字数のために中身の無いこと喋らされたんだ……突然、リアルに目の前が真っ白になった。顔射じゃない、決して!
「…………」
俺は黙って、すくっと立ち上がる。やめだ、やめ。勝手にしやがれ。おしゃべりはこれっきりでマジ勘弁。
「カレーなんて、二度と作るかボケエエエエエエエええ! 死ねええええええええええええええええええええエエエエエエエ!」
そして、その勢いで俺はマスターのもとへカレーの件についてスライディング土下座をかましに行ったのでした。低頭平身低頭平身。情けない情けない!