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ジャスティス君の場合 第5話

  ディアスの家に来て、1週間ほどが経った。俺の体調は

  さほど良くなってはいない…。調子の良い日は…多少の

  失敗をすることはあっても、誰の手も借りずに済むのだが

  …体調が悪い日はベッドから起きられずにオムツを誰かに

  つまりハピネスかディアスに替えてもらうことになる…。

  け、今朝も調子が悪くて…身動きが取れなかったから…

  オムツを替えてもらったんだが…。ここに来るまでは

  なんとか自分でやっていたことだから…誰かに面倒を見て

  もらうというのは…やはり慣れないな…。

  それにディアスもハピネスも俺を甘やかしてくれるって

  言うか…普通こんなに過保護なもん…なのか…?オムツを

  替えてくれるのはいいんだが…いや、それも良くはないの

  だろうが…。その…せ、性欲の処理を…だな…。悪いのを

  全部出せって…我慢をしなくていいって…俺を…その…

  だ、出せなくなるまで…世話して…くれるんだが…。

  い、いや!おかしいだろ!流されてされるがままだった

  俺も悪いんだろうが…これは…違うだろう!…こ、今度

  機会があったら…やめさせる!…俺は心に決めたぞっ…!

  [newpage]

  それから数日経ち…また、朝から寝小便をしてオムツを

  濡らし…思うように身動きが取れない日が訪れた…。

  「ジャスティス君?また、どこかで無理をしてたんじゃ

  ないですか?こんなに体調が悪化してしまうなんて…。」

  「そうだぞ?ジャスティス。私たちが付いているんだ。

  時間もある。焦って無理をしなくてもいいんだ…。」

  こ、こんな日に限って二人ともいる日かよ…っ…!?

  俺は思わず身構えてしまう…。この二人に任せていたら

  どんな恥ずかしい目に遭わされるか…わかったもんじゃ

  ないぞ…っ!今日こそは…やめさせなければ…っ…!

  「な、なあ?お、オムツを替えるのだけ…頼めないか?」

  そう言うとハピネスとディアスは顔を見合わせて…。

  「ジャスティス君!?何を言ってるんですか!?」

  「ジャスティス…お前はまた無理をしようと思って…。」

  「いやいやっ!なんだよその反応!?おかしいだろ!?」

  2人して信じられない…やれやれ…という感じの反応…

  お、俺は別に変なことは言ってないだろうが…っ…!?

  「おかしなことを言ってる自覚がないのか?」

  「無理して溜め込んだりせずに全部出さないと早く良く

  ならないですよ?ぼく達に遠慮は無用ですからね。」

  だ、だめだ…言葉が通じない…。どうやったら二人を…

  止めることが出来るんだ…俺は1人途方に暮れる…。

  「仕方ありません。ジャスティス君がちゃんと我慢せずに

  甘えられるように…ぼく達がサポートしますから…。」

  「そうだな。ディアス。私たちでジャスティスを助けて

  やろう。また良くないのを溜め込んでるみたいだしな。」

  「だ、だから…っ!そんなんじゃないって…~~っ!?」

  俺はなんとか抵抗しようとするものの身動きが取れない

  身体では逃げることも出来ずディアスに捕まってしまう。

  するとディアスは俺の頭をその両腕で抱きしめはじめた。

  「ディ…アス…っ!?やめ…っ…!…む…ぐ…っ…!」

  「ジャスティス君。我慢しちゃダメですよ。それにぼくは

  知ってますよ。ぼくにこうされるの…好きですよね…?」

  ち、違うっ…のに…っ!?あ…だ、だめ…だ…ディアスの

  ニオイを嗅いでたら…あたま…ぼぉ…と…してき…て…。

  「やっと大人しくなったな?我慢せずに素直にならなきゃ

  ダメだぞ?…全部出し切って早く治してしまおうな。」

  そう言うとハピネスは寝小便で膨らんだオムツを触り…。

  「…んぅ…っ!…う…っ!は…ぁ…や、やめ…っ!?」

  「オムツの中なら気にしなくていいだろう?遠慮せずに

  いっぱい出したら…きっと良くなるからな…?」

  「こん…な…っ…こと…っ…や…め…っ…!?」

  ハピネスの手によってオムツごしに優しく揉まれると…

  俺の性器は…あっという間に反応してしまい…。

  「ジャスティスはこういう風に触られるの好きだろう?

  気持ち良くなって…悪いものは出してしまおうな…?」

  そ、そん…なに…され…たら…お、俺っ…もう…っ…!?

  「恥ずかしがらなくていいですよ。ジャスティス君は

  ぼく達にもっと甘えていいんです…頼ってください。」

  「ディアスの言うとおりだ。私たちのことは気にせずに

  たくさん出してしまうといい…ジャスティス…。」

  「は、話を…っ聞…けっ…よっ!?くっ…~~~っ!?」

  2人掛かりで攻め立てられてはひとたまりもなかった…。

  俺はあっけなく絶頂を迎えオムツの中に射精させられ…。

  「はぁ…っ!…っ!?…ま、また…っ!…~~っ!?」

  射精したことで力が抜けてしまい…溜まっていた小便も

  我慢が利かず…オムツを濡らしてしまうことになる…。

  「黄色いの…ちゃんとに出せましたね…でも…。」

  「白いのも…上手に出せたようだな?…だが…。」

  「まだ…出せますよね?」「まだ…出せるだろう?」

  本当に…話が…通じない…。その後も2人に構われ続けて

  俺のそこから…何も出なくなるまで…世話をされた…。

  [newpage]

  「…ん…?う…。ね、寝ちまった…のか…。」

  目を擦りながら働かない頭を動かそうとする…。…そうか

  …あのまま2人の世話になり…今に至ると…。はぁ…。

  どうやったら俺の意見を聞いてもらえるんだろうか…。

  体調を崩すたびに…あ、あんなことを…恥ずかしすぎる…。

  オムツも新しいものに替えられていた…どうやら汚しては

  いないようだ。…悔しいがあの恥ずかしい行為に効果が

  あるということらしい…まったく…先が思いやられる…。

  「早く治すしかないか…。…?…!?…俺の…っ!?」

  何気なく部屋を見渡していたら…俺のヒーロースーツが

  壁に掛けて置いてあった。今朝にはまだなかったはずだが

  …俺は思わず立ち上がり…壁に掛かったスーツを手に取る。

  「キレイになってる…。俺は…これを…っ…!」

  大切な作戦の最中…小便を漏らして汚してしまったんだ…

  止めることも出来ず…そのせいで黄色にスーツを染めて…

  そのことがショックで…崩れ落ちたあの時を思い出す…。

  …俺自身あんなにヒーローとしてのプライドを大切にして

  いたなんて…自分でも気付かなかった。だけど…今なら…

  わかる気がする…無自覚に色んなものを背負っていたんだ

  街の人々に…可愛い後輩に…俺の限界を超えて成り得ない

  ような存在で在ろうとしていたんだろう…良く見せよう…

  格好良くあろうと…ずっと無理をしていて…それがきっと

  …あの瞬間に…背負いきれなくなったんだ。

  ここに来てから…我慢するな、全部出せと言われてきた

  のは…なにも…下のことだけじゃないのかもしれない…。

  俺が気付かないうちに無茶してきたことをやめさせようと

  してくれているのかもしれないな…。そう思えてきた…。

  「ジャスティス?起きたのか。大丈夫なのか?」

  部屋のドアが開きハピネスが入り口から声を掛けてくれる。

  「ああ…。なあ…?これはハピネスが?」

  「そうだ。私も君に無理をさせた責任を感じている。

  せめて…償いになればと思ったのだが…。」

  「ありがとう…。すごく嬉しい。…気にしないでくれ

  あれは偶然あんな結果になっただけだ…ハピネスが

  悪いんじゃない…。俺を庇ってくれて…助かった。」

  「ジャスティス…。…ありがとう。」

  こんなに頼れる仲間がいて…俺の帰りを待っていてくれる

  可愛い後輩もいる…俺は大丈夫だ。そう思うことが出来た。

  それからは徐々にだが体調が回復してきたと思う…。

  …時々だが体調を崩しては…恥ずかしい思いもしたが…。

  まだまだ完全に治ったとは言えないが、3週間経つ頃には

  普通の生活が送れるくらいの状態になってきた…。

  [newpage]

  「ジャスティス。最近は調子が良いみたいだな?」

  「ああ、2人のおかげだ…色々と思う所はあるがな…。」

  「…あれは治療だ。それについては諦めるんだな。」

  いちおう俺が嫌がっていることは認識しているんだな…。

  「そこでだ、少し早いが快気祝いをしないか?」

  「突然だな…。しかし…まだ治りきってもないのに…。」

  「息抜きは必要さ。こういうことも我慢しないうちの

  1つになると思う。それにディアスも仕事が落ち着いた

  らしい。私たちは2人とも世話になっているからな…。」

  なるほど、俺の為だけではなく世話になってるディアスの

  為にも、ということか…それなら断る理由はないな。

  「そういうことなら是非お願いしたい。ディアスには

  本当に世話になっているから何かしてやりたいな。」

  「ああ、本格的なことは…まだ時期じゃないと思うが

  簡単なものでも形に残しておきたいと思ってな…。」

  そんなハピネスの提案もあって簡素ではあるが…世話に

  なっているディアスと…俺の快気祝いを兼ねた席を用意

  することになったんだが…。

  「…結局、ディアスの家でさせてもらうことに

  なって…すまないな…。」

  まだ俺の体調が万全ではないこともあり…外出は控える

  ことになってしまった…ディアス…本当にすまない…。

  「いえいえ、ぼくも外食よりは自分の家の方が気兼ね

  しなくていいし…それにこういうこと本当に久しぶりで

  …結構、楽しみにしてたんですよ。」

  ディアスの家のリビングでデリバリーの軽食を並べて…

  買ってきた酒類の飲み物で乾杯をする…。

  「すべてが片付いたら埋め合わせをするからな…。」

  「本当に気にしなくていいのに…。でも次の機会がある

  のは嬉しいですね。また、楽しみが増えました。」

  本当にディアスは好青年だよな…。俺たちがヒーローと

  いえども一般人にはここまで協力する義理はない…。

  俺たちは彼の厚意のおかげで回復することが出来たんだ。

  「…弟が死んでからは…ぼくもこういう席に着こうって

  気持ちがなかなか起こらなくて…でも、お2人と会って

  からは毎日…楽しく過ごさせてもらってるんですよ。」

  俺たちの世話をそんな風に言ってしまえるのか…ディアス

  という男は…本当に懐が広い…。だが、彼もまた心に大きな

  傷を持ったままなんだと思う…。俺たちが世話になっている

  客間とは違う…立ち入ることが出来ない部屋があるんだ。

  ディアスが定期的に掃除しているんだろう…1回だけ偶然

  中を見たことがある。開いていたドアから見えた室内は

  いかにも子供部屋といった感じの部屋だった、部屋の主は

  不在なのだろうが清潔に保たれた室内に佇むディアスは…

  どこか寂しそうな表情をしていて…俺は声を掛けることが

  出来なかった。ディアスに入るなと言われた訳ではないが

  俺たちが立ち入るべきではない…踏み込むべきではない…

  彼と今は亡き弟だけの聖域なのだろう…。

  ディアスも何かを溜め込んで…俺たちのようにならない

  ようにしてくれよ?…そんなことを考えながらディアスと

  ハピネスと酒を酌み交わす。会話も弾んだが…久々とはいえ

  結構な酒を飲むことになった…今日もオムツは必須だな…。

  「あ、もう食べるのがないですね?何か取ってきます。」

  そう言ってディアスが席を立つ…ディアス…酒強いな…。

  正直…俺とハピネスが潰れかけているのにディアスは全然

  酔っていないかのように見える…もう少し付き合ってやり

  たいが…そろそろ俺たちが限界ではなかろうか…。

  「…ジャスティス…?これ…は…ディアス…の…おすすめ

  …の酒なんだって…よ…?飲んでみよう…か…。」

  ハピネスもこんな状態だと…この辺でお開きかな…?

  「わ、わかった!これを飲んだら終わりにしよう。

  俺もお前も…もう飲み過ぎだ…。それでいいな…?」

  「…ああ…、…そう…しよう…。」

  本当にわかっているのか…?変に絡んできたりするなよ…

  そう願いながらハピネスが差し出した盃を手に取り…

  一気に煽る…喉を焼くような甘みが口の中いっぱいに

  拡がって…ちょ…ちょっと好みじゃないかな…?いや…

  甘す…ぎ…るだろ…?…あ、…あれ…?ハピ…ネス…が

  なん…にん…に…も…見え…て…?きゅ…う…に…酒…

  まわ…って…きた…?…の…みす…ぎ…た…のか…?

  「ジャスティス。飲み物には警戒を怠るな。今みたいに

  ヴィランに毒を盛られることだってあるんだからな?」

  はぴ…ねす…?…何を…言っ…て…る…んだ…?

  「あれ?ジャスティス君?大丈夫ですか?。」

  「酔いが回ったんだろう?私が部屋まで連れて行く。」

  なん…で…?お…まえ…も…酔って…たん…じゃ…?

  「お願いします。ぼくはここを片付けておきますね。」

  「主役なのにすまないな…。」

  「いえ、ジャスティス君に付いていてあげて下さい。」

  2人の会話を聞きながら…俺の意識は遠退いていった…。

  [newpage]

  「…う…。…い…っ!?…なん…だ…?」

  俺は…いったい…?…ハピネスと…ディアスと…酒を

  飲んでから…。…っ!?…頭の中が…ガンガンする…

  少し…飲みすぎたか…?…ここ…は…客間…?

  「酒で潰れて…連れてこられた…のか…?…っ!?」

  俺は椅子に座らされていた。両手を背中の後ろで縛られ…

  両足は椅子の足にロープのようなもので固定されている。

  その上…服は剥ぎ取られて…オムツ一枚の姿だった…。

  気付かないうちに小便を漏らしていたようで…もう既に

  オムツは膨らみはじめている…。

  「ど、どういう状況なんだ…っ…!?俺…はっ…!?」

  考えを巡らそうとするが…頭が回らない…いったい…?

  「目を覚ましたかな?ジャスティス君。」

  目の前にディアスが姿を現した。…なん…だ…?いつもの

  …雰囲気と…違う…?何かが…おかしい…。

  「酔って暴れるから仕方なくそうしたんですよ。

  服も汚れちゃったから…脱がしてあげたんです。」

  酔って暴れた…?そんなはずは…。…っ!思い出した!

  ハピネスから飲まされたやけに甘い酒…あの後…っ…!

  俺は意識を失って…!

  「はい、酔い覚ましですよ。飲んでください。」

  何かを飲ませようとディアスが近づいてくる…その時

  俺は言いようのなかった違和感の正体に気が付き…

  こいつ…本物のディアスじゃ…ない…っ!

  「…やめろっ!お前は誰だ…っ!」

  …ニオイが違う。普段ディアスからする良いニオイが

  目の前のそいつからはまったく感じられなかった。

  「ディアスは…もっと良いニオイがする…っ!

  目的はなんだ…っ!?…正体を現せ…っ!?」

  「せっかく…薬を飲ませてあげようと思ったのになぁ。

  …犬っころは鼻が利くんだねっ。」

  正体不明の相手にこの状況…劣勢すぎる…っ。こんな

  状態じゃ…せいぜい相手に向かって吠えることしか…。

  「良いニオイか…まったく、呑気だねっ。ボクの正体を

  見たい?そうだな…例えばこんな姿とかはどうだい?」

  目の前のそいつは…ハピネスの姿に変わってみせる。

  「悪趣味すぎるだろ…っ!そんな姿に化けてないで…。

  …?…っ!?…そん…な…っ…ありえない…っ!?」

  見た瞬間は気付かなかったが…先程の不完全なディアスの

  姿とは違って…今、目の前にいるハピネスは間違いなく

  本物だった…。そんなこと…あるはずがないのに…?

  「ディアスには上手に化けれなんだけどね。こっちの

  うさぎには自信があるんだっ。…いい出来だろ?

  犬っころも驚いてくれたかなっ?」

  ハピネス本人であることも考えたが…違うのか…?いや…

  こいつのペースに乗せられてはダメだ…っ!か、考えろ…

  何か仕掛けがあるはずだ…見破らなければ…っ!

  「考えても無駄だって~。それに…そろそろ

  お楽しみの時間なんだから~期待してねっ。」

  「何の話をして…っ…!?…~~~っ!?」

  ま、また…っ!?急に尿意が…っ…?!…ここ最近は…

  落ち着いて…いた…のに…っ!?それに…っ…こんな…

  は、腹の…奥…からっ…!?…重く…響い…て…っ!?

  が、我慢…出来…そうに…ね…ぇ…っ…!?

  「さっきの薬を飲んでいれば楽にイけたのになぁ。

  まあ、存分に苦しんで漏らしたらいいよっ?」

  身体の…力…抜け…て…止め…らん…ねぇ…っ…!?

  我慢しても…力が入らず…少しずつ漏れ出してしまい…

  それが…オムツに吸収されてしまう…。

  「可哀そうに~。ボクが薬で無理やり症状を止めたのを

  回復したって勘違いしてたんだよね?ダメじゃないか

  ヒーローは日頃から飲み物には気を付けないとねっ?」

  なん…だと…っ!?ま、まさか…こいつ…俺に…っ!?

  そんな日常的に…薬を盛っていたのか…っ!?

  「副作用って知ってる?あれを簡単に止めれるような~

  都合の良い薬は存在しないんだよ~。効果を得るには

  それなりの代償が必要なんだっ。」

  そんな…得体の知れない…恐ろしいものを…俺は…っ

  …ずっと…!?飲まされ続けて…いたのか…っ…!?

  「効果が切れちゃうと今まで止めてたのが一気に出て

  しまうんだ~。…それだけじゃ済まないかもねっ?

  犬っころは~それに耐えれるかなぁ?」

  その時…身体の奥を何かに抉られて…まるで膀胱を

  押しつぶされるような…感覚に襲われた。

  「うっ…!?あっ!?ぐ…あぁっ!!…~~~っ!!?」

  それは我慢出来るなんて…到底生温いものではなく

  …圧倒的に絶対的に迫りくる何かは…俺の排尿を

  管理する神経を破壊してしまったのかもしれない…

  穿いていたオムツは…もう、その役目を果たせず…

  一気に尿が溢れ出てしまった…。

  「きっと、しばらくは止まらないよ。でも我慢した方が

  いいよ~?犬っころが我慢出来ればだけどねっ!」

  「うぅ…っ!?…あぐっ!?…~~~っ!??」

  こん…な…っ…が…我慢…なん…か出来…る…訳…っ!?

  「犬っころの…おちんちん壊れちゃった?もうオムツして

  ても意味ないじゃん。床までこんなにしちゃってさ~。

  あ~あ、ディアスも掃除するの大変なんだぞ~。」

  許容量を越えて決壊したオムツから溢れた尿は…椅子でも

  止まらず…椅子と俺の足を濡らしながら伝って…床まで

  到達し…足元には既に大きな水溜まりを作っていた。

  そんな状態でも止まることなく小便は出続けて…。

  「も、もう…っ!?これ…っ以上…はっ?!…~~っ!?」

  「そうだね~。もう出すの、やめとかないとっ。

  やばいよねっ、それ以上、おしっこして~…。」

  

  ハピネスの姿をしたそいつは俺に近付き…耳元で…。

  「おちんちんからヒーローの力…漏らし続けちゃうと…

  ヒーローどころか獣人じゃなくなっちゃうよっ?」

  そう言った…。ヒーローの力…を…?…一体…どういう

  ことだ…?…だが…すごく…嫌な予感がする…。

  「犬っころが本当に可哀そうだから教えてあげるね~。」

  正体の掴めないそいつは姿を変えた。やはりハピネス

  ではない…少し小柄な猫獣人…ヴィランなのか?

  判断は出来ないが…ただ…無造作にうさぎを掴んだ姿が

  とても異様で…異質な存在に思えた…。

  「捕まえてる間はねっ。完ぺきに変身出来るんだ~。

  でもそろそろ…うさぎが限界みたいだから~別のが

  必要なんだよねっ?」

  猫獣人は俺を見てニヤっと笑った。…嫌な予感は一気に

  加速する…背筋が凍るような錯覚を覚えたほどだ…。

  「犬っころがさ~うさぎを追い詰めたから。簡単に捕まえ

  られたんだ~。犬っころ、ありがとうっ。」

  「…何を…言って…っ!?」

  「うさぎ、めでぃかるせんた?に行きたくなかったん

  だって。誰にも知られたくなかったのに、犬っころが

  あと何日で連れてくって言うから泣いてたんだよ~。」

  「…っ!?…ま、まさか…っ…!?」

  そんな筈はない…そんなことは…あってはならない…っ!

  「でも、うさぎがちゃんとオムツ穿いてるって言えな

  かったから~お友達までこんなになっちゃたね~?

  これで、お互いおあいこかな?良かったねっ。」

  …この…うさぎ…が…ハピネス…だと…言うのか…?

  「でも~この姿になって結構、経つから~もう言葉も

  記憶も忘れちゃったかな?ボクが何を言ってるかも

  わからなくなっちゃってるかもね~っ。」

  猫獣人は掴んでいたうさぎを床に無造作に投げる…。

  うさぎは床にぶつかって…小さく悲鳴を上げた…。

  「ボクがうさぎのフリして行った。ヴィランの殲滅は

  楽しかった~。また、一緒に行ってもいいよ。」

  そんな頃から…すり替わっていやがったのか…っ!?

  くそ…っ!…なんで…見逃しちまったんだ…っ!

  「あっ、でも…犬っころは今からヒーロじゃなくなる

  から~。もう、一緒には行けないか~残念だね。」

  「なっ…!?。どういう意味だ…っ…!?」

  「うさぎを見ててわからないの?察しが悪いな~。」

  そんな筈は…この現象を意図的に起こせる訳がないんだ。

  だが…この自信に満ちた態度はなんだ…何を企んで…!?

  「次は犬ころのとこに居た柴犬みたいなあの子かな~?

  きっと君たちを探して~ここに来る筈だよね。」

  「…っ!?てめぇっ!?アクセルに何かしたらっ!?」

  「犬っころ、うるさいっ!」

  「…うぐっ…!?…んぅ…っ!?…う…っ…!」

  身動きが取れない俺に猫獣人は取り出した布で鼻と

  口を塞ぐように覆ってきた…。でも…これは…っ…!?

  「ディアスは~この世界に愛された器なんだっ。

  犬っころがこのニオイ大好きなのわかるな~。

  今日は特別に、いっぱい嗅いでいいからね。」

  こんな…濃い…ニオイ…嗅いだ…こと…。あ…たま…が

  …はた…ら…か…ねぇ…。…っ!?…~~~っ!?!

  ま、また…っ!?…小便が…っ…止まら…ねぇ…っ!?

  これを…嗅がされてる…から…っ!?…嗅い…じゃ…

  ダメ…っだ…!…っ!?…な、…なんで…っ…!?

  か、嗅ぐの…やめっ…ら…んねぇ…?!

  「いっぱい嗅いで、いっぱい…お漏らししようね~。」

  「…んぐっ!?…ん…うぅ…っ?!…~~~っ!?」

  (…我慢…でき…ねぇ…っ!?小便…だ…けじゃ…

  ねぇ…っ!嗅ぐ…度に…俺っ…イっ…て…っ…!?)

  「ディアスのニオイは嗅いだら終わりなんだ~。

  ボクも耐性を得るまで大変だったんだよっ?」

  …やめなきゃいけねえのに…俺はディアスのニオイを

  嗅ぐことしか…考えることが出来なくなっていった…。

  「もうニオイの事しか考えられないみたいだね?

  それじゃあ、ヒーローの力…全部出しちゃえ~。」

  「んうっ…!?…んっ!?…ぐっ!?…~~~っ!!?」

  俺はニオイを嗅いでいるだけなのに…絶頂に達してしまい

  小便とも…精液ともつかないそれを…漏らし続けて…

  ニオイを嗅ぎ続ける限り繰り返される絶頂の連続に脳は

  焼き切れて…まともな思考はすっかり停止してしまった。

  快楽だけを求めて…ニオイを嗅ぎ続ける…。俺は意識を

  半ば失いながらも…それをやめられずに続けてしまう…

  「まだ嗅いでるなんて、犬っころは貪欲だなぁ。でも

  おしっこと一緒に…ヒーローのエネルギーを全部…

  出し切っちゃったから~…もう…終わりだね…。」

  視界が…ぼやける…音も…聞こえない…感覚が…消え…。

  …身体の中にある力をすべて…失ったような喪失感…。

  そしてそんなことを…考えることも…次第に…出来なく

  なった…。そんな中でさえ…ディアスの…ニオイだけは

  その存在感を…失わずに…俺を支配し続けていた…。

  [newpage]

  「犬っころ「コピー」終わったよ~起きろぉ。」

  (俺は…犬…じゃねぇ…。)

  「言わんとすることはさ~なんとなくわかるけどね。

  でも、もう喋れないよ。だって犬っころだもん。」

  (…く…そっ…。虚弱獣化したハピネスを見て…俺が

  どうなるか予想出来たとはいえ…本当に…こんな…。)

  ヒーローが能力を使用する際に必要な生体エネルギーを

  枯渇させた時に獣人の姿を保てなくなる現象…それを…

  虚弱獣化と呼んでいる。この猫獣人はエネルギーを半ば

  強制的に流出させる能力を持っているのだろう…意図的に

  俺たちをこの状態にして…目的は…おそらく、あの完璧な

  擬態…おそらく俺たちをこの状態にすることで使用する

  ことが出来るのだろう…さっきも「コピー」などと…

  姿…記憶…能力…あたりか…驚異的だ…こんなやつを

  野放しにしてはいけない…。なんとかこの状況を…。

  「どうせ戻れないんだから。心配しなくていいよ~。」

  (数日経てばエネルギーが回復して元の姿に戻ることが

  出来る…知らないのか?…まさか俺たちを処分…!?)

  「君たちには~これで十分なんだっ!」

  猫獣人は先ほどと同じように俺の鼻と口をディアスの

  ニオイがする布で塞ぎ…吸わせた…。ディアスのニオイが

  俺の脳内に作用し俺はその場で小便を漏らしてしまう…。

  弱ったケモノの状態ではその刺激は強すぎた…抵抗も

  出来ないままに垂れ流し…容赦ない脱力感に身動き一つ

  取れなくなる…。同様の手順をハピネスにも施し…。

  「君が大事にしてる柴犬が来たら~君たちみたいに

  堕ちるところを目の前で見せてあげるからねっ?」

  …そんなこと…っ!させるものかっ!元に戻ったら…

  俺が…必ず捕まえてやるからな…覚悟しとけよ…っ!

  「このスーツも、もう必要ないねっ。うさぎのと一緒に

  預かっといてあげるっ。また来るよっ。じゃあね~。」

  そう言い残して…そいつは煙のように消えていった…。

  [newpage]

  「…ジャスティス君っ!?…ハピネス君っ?!…どこに

  居るんだい…っ!?…一体…どこへ…っ…!?」

  客間にディアスが俺たちを探しに来た。…助かった…。

  身動き一つ取ることが出来ない俺たちは…情けないが…

  ディアスに助けを求めるしかない…。

  「ここにも…居ない…っ!?…まただ…どうしてみんな

  ぼくを置いて…消えてしまうんだ…っ…!?」

  ディアスの悲痛な叫びが響く…。一般人2人と…俺たち…

  4人もこんな風に…姿を消して帰ってこなかったら…

  悲しむよな。だが…俺はここに…。…っ!?…~~っ!?

  ディアスのニオイを…わずかばかり…嗅いだだけだった。

  まだ先程の脱力感も抜けきっていないのに…身体が痺れ…

  震えて止まらない…。そしてこの小さな身体のどこに…

  こんな量の尿が蓄えてあるのか…それが漏れ出てしまう。

  獣人の時から小便を漏らした時に特有の倦怠感に襲われて

  いたが…今はそれに加えて…力まで抜け出していくような

  喪失感を感じる…。…身体が…動かねぇ…。

  「…っ!?…?…君たちは…?…どこから来たんだい?

  おやおや…ずいぶん派手にやらかしちゃったね…。」

  ディアスはその優しい手で俺たちを抱き上げてくれる…。

  喋れも…しねぇのに…。どうやって…伝えたらいい…?

  「ダメだよ?勝手に入っちゃ…なんて…ね。こんなに

  おもらししちゃって…どうしたんだい?大丈夫…?

  …もしかして具合が悪いのかい?」

  ディアスは気付いていない…無理もない…俺だって

  獣化したハピネスを見ても…わからなかったんだ…。

  こ、ここに居るのは…俺たちだって…伝えなきゃ…。

  「なんだか見捨てて置けないな…そうだ。良くなるまで

  ぼくが面倒を見てあげようか?そうするといいよ。」

  こんな状態で外に放り出されるよりかは…ディアスに

  保護してもらって回復を待った方がよいだろう…。

  「あっ!お腹空いて動けないとか?ちょっと待ってね。」

  ディアスは俺を床におろすと部屋から出ていく…。飯か…

  助かる。早く体力を回復させて元の姿に戻って…あいつを

  捕まえないと…アクセルまで危険に晒してしまう…。

  待ってる間になんとか少しだけ動けるようになった。

  しばらくするとディアスが部屋に戻ってきて…ところで

  ペットフードを提供されたりは…しないよな…?そんな

  不安が一瞬…頭をよぎったが…。

  「食べれるかな?ひとまずここに置いておくね。

  具合が良くなったら食べるんだよ。」

  皿に入った食べ物はどうやら…茹でた野菜と肉…ひとまず

  俺が心配した事態は避けられたが…食べ物の入った皿を

  床に置かれてしまう…。…仕方ないとは…思うんだが…

  人として大切な何かを失った気がする…。

  「塩分は少ないほうが良いって聞いたから…味付けは

  薄目なんだ。気に入ってくれるといいな…えっと…。」

  ディアスが俺をハピネスを交互に見て何か考えている。

  「名前がないと不便だね…。そうだ!君がジャスティス君

  …そして、君がハピネス君でどうだい?」

  えっと…?ディアス…今回は俺たちが本人だから良い…

  いや、良くもないが…普通…ペットに知り合いの名前は

  付けないんじゃないか…?…っていうか、惜しい…っ!

  もう一押しして…なんとか気付いてもらえないだろうか。

  「大切な友人たちの名前なんだ…でも、急に居なくなって

  しまってね…。君たちが出ていきたくなるまでで…

  いいからさ…ぼくの傍にいてくれないかな?」

  そう悲しそうな顔で言われてしまうと…俺は悔しさが

  込み上げてきた…ディアスにこんな顔をさせてしまった。

  俺とハピネス2人とも…あの猫獣人に手も足も出ずに

  好き勝手された挙句…こんな状態にされてしまって…。

  不甲斐ない…絶対に…このままでは終われない…っ!

  

  それから数日が経ったが…。俺たちは未だケモノの姿の

  まま…元の姿には戻れずにいた。何日間かでエネルギーが

  回復して元に戻れるはずなのに…。ディアスに助けて

  もらおうとしても…俺たちはディアスのニオイを感じた

  だけで失禁してしまい、身動きが取れなくなってしまう為

  それも出来ない…。あまりに部屋を汚してしまうので…

  寛容なディアスも度々、床を掃除する訳にはいかなくて

  俺たちはついにペット用のオムツを当てられてしまう…。

  それにハピネスの様子がおかしいんだ…。こんな事態に

  陥れば思考を巡らせて解決しようとする筈なのに…そんな

  素振りも見られない…。それどころか俺を認知してない

  ように見える…。言葉が通じないとはいえ…ハピネス?

  俺だ、ジャスティスだぞ?…わからないのか…?

  今日で…何日目だ…?くそっ…なん…で…元の姿に…

  戻れ…ないんだ…っ!?流石におかしい…だろ…?

  俺は焦っていた。この状態になってから毎日…小便を

  漏らしては…ディアスの世話になるだけの日々で…

  俺たちは思うように身体が回復せずに時間ばかりが

  過ぎていく…早く回復して…。それから…?…?

  (あ…?…え…っ?…それ…から…どうするんだ…?)

  な…んで…だ…?思い…出せない…?俺は…ジャスティス

  だろ…?だって…あいつが…そう…呼ぶから?飯を…

  持ってきてくれる…優しい…やつで…あいつは…俺を…

  飼って…?るん…だよ…な?こんな…毎日…世話されて…

  俺たち…は…幸せ…な…んだ…よな…?不満…なんて…

  ない…よな…?…なに…も…忘れて…なんか…?

  「ジャスティス君っ!ハピネス君っ!ご飯だよ?」

  …メシ…だ…。いつも…あり…がと…な?

  皿を持った手を礼と言わんばかりにペロっと舐める。

  「く、くすぐったいよ。でも良かった。ジャスティス君も

  ハピネス君も…すっかり元気になったね?」

  食べ物の入った皿は床に置かれ…俺たちはそれを食べて…

  いつも通りの光景だ。…何もおかしいことはない。

  「元気になったけど…おもらしだけは治らないな~。」

  俺たちは相変わらず紙オムツを穿かせてもらっている。

  「もうちょっと元気になったら特訓しようね?」

  そんな…ペットと飼い主の日常がそこにあったが…。

  …あ…れ…?…この…ニオイ…だれ…だっけ…?

  しってる…ぞ…?えっと…あの…?…?

  飼い主から感じたニオイに珍しく思考を巡らすが…

  頭の中にかかったモヤは晴れることがなく…。

  …た…いせつ…だった…?…なんだ…ろ…むねが

  …くる…しい…。なん…で…だ…ろ…?

  「ジャスティス君?どうかしたの?そんなに

  …悲しそうな…声を出して…?」

  かなしい…?…かなしい…んだ…おもいだせなくて…。

  たいせ…つ…だった…のに…わすれ…ちまっ…た…。

  もう…おもい…だせ…ないけ…ど…すき…だ…ったな…。

  なあ…また…「ししょー」…って…よんで…くれよ…。

  もう…かお…も…なまえ…も…わか…らない…けど…

  おれ…あいつ…に…そう…よんで…もらえ…るの…すき…

  だった…んだ…よ…また…よんで…くれ…ねえか…な…。

  おわり

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