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完結編 アクセル君の場合 最終話 前編

  「…ん…う…っ…。…は…ぁ…っ…。くっ…~っ!」

  訳あって、オレはディアスさんから与えている部屋で…

  その…自慰を…~~っ!ち、違うっ!せ、性欲に負けて

  とか、そんなんじゃなくてっ!仕方なくなんだっ!

  ディアスさんの家に来てから2週間…オレは原因不明の

  症状のせいでオムツが取れない生活を送っている。

  ただ、それだけならいいのだが…いや、それも良くないの

  だが…無意識に幼児化してディアスさんに甘えている時が

  あって、この間は…射精する為の手伝いをさせていた…。

  幼児化は無意識化に行われている為、自分では防ぎようが

  ない…だ、だから…普段から発散しておけば…いくらかは

  ましになるかも…しれないと…お、オレだって借りてる

  部屋でこんな事…やりたくないんだからなっ!…だって

  …そうしないと…いつまでも…ディアスさんに迷惑を…。

  「ふ…っ…ん…ぅ…っ!…う…っ…。…つ…ぅ…~っ!」

  ここ最近はディアスさんに…お、オムツの上から撫でられる

  だけで…その…達していたから…自分でも…そう…して…

  みたんだが…き、気持ちよくない…訳じゃないけど…。

  い、イけない…なん…でだっ!?…達することが出来ず…

  代わりと言わんばかりに…おしっこが少しずつ漏れ出す。

  オムツ…したままなら…よ、汚れなくていいしっ…それに

  ひ、一人でしてるの…バレないかなって…思ったんだけど

  …断念した…オムツを脱いで…普通に…しなきゃ…か…。

  お、おしっこ…漏らしたら…大変だから…ベッドは…

  まずい…よな?…オレは床のフローリングに降りて…

  ベッドを背もたれにして座った。オムツを外すと…既に

  結構重たくなっていたが…床の上にじかに座るのも気が

  引けたので…その濡れたオムツを敷いて座った。

  緊張しているからか…萎えきったそれを直接揉むが…

  ディ、ディアスさんは…この時間は来ない…よな?

  いちおう…気配察知だけでも…して…。ディアスさんに

  自分でしてるところを見られるのは避けたかったので

  能力を使ったが…こ、こんなことの為に…情けない…。

  「ん…あ…っ!…ふ…っ!…ん…ん…っ…~っ!」

  気配察知の安心感のおかげか…勃起ってきたそれを…

  扱き…ちゃんと快感を得ることが出来るようになった。

  こんな状況だが…オレはどこかホッとしていた。そう…

  ここに来てからディアスさんに…その…い、イかされて

  ばかりだったからっ!…な、なんか…自分で出来ない…

  かも…?みたいな…そんな不安が…あったんだ…。

  (でも…自分でするより…ディアスさんに…~~っ!って

  お、オレは!?何を考えてるんだ…まったく…っ…!)

  だが、ここ最近に刷り込まれた快感は消えることはなく

  絶頂が近づくほどにディアスさんのことを考えてしまう。

  (こんな…っじゃ…オレが…ディアスさんのことっ…!

  す、好きみたい…っ…じゃ…ない…かっ…~~っ!)

  ディアスさんのことを考えながら自慰にふけるなど…

  ダメだと思うのに…それをやめられない自分がいる…。

  「う…う…っ!ん…あ…っ…ふ…っ!…~~っ!」

  次第に絶頂に近付き自身を扱く速さが上がっていく。

  「も…う…っ…!で、出る…っ!…あっ…~~?!?!」

  (しまったっ!ティッシュ?!だ、ダメだっ!出るっ!)

  「う…ぁ…っ!…ん…ぅ…っ!?…~~~っ!!」

  オレは咄嗟に敷いていたオムツの方向にそれを向けて

  発射した…。…勢いよく飛び出したそれは既におしっこで

  膨らんでいる吸収体の上に大量に飛び散り…なんとか

  床には零さずに済んだらしい…が、ここしばらく普通の

  射精をすることがなく…目の当たりにすることもほとんど

  なかった精液を久々に眺めるのは…すごく恥ずかしい…。

  それも…オムツの上に出してしまうなんて…。

  (なにを…やってるんだか…オレは…。…でも…

  …ディアスさんが来る前に早く片付ないとな…。)

  そう思った矢先…また、あの急激な尿意がオレを襲った。

  「~~っ!?なん…っ!こんっ…なっ…時…にっ!?」

  射精したばかりで身体の力が抜けていたため…我慢を

  することも出来ないまま…それは漏れ出てしまう。

  「止ま…れっ…だ、ダメだ!?まだっ…お、オムツして…

  ないっのに…っ!?ゆ…か…っ…汚しちまうっ…!?」

  床にあったオムツをそこに押し当ててみるものの…既に

  吸収体がいっぱいだったこともあり…あまり役に立たず…。

  「あ…あ…っ!…お、オレ…っ!?こんな…っ!?」

  オレはおしっこを漏らすことで訪れる特有の脱力感に身体を

  動かすことも出来ない…だんだんと床に拡がる水溜まりを

  眺めながら…次第に…意識が…とお…く…なっ…て…。

  [newpage]

  …ディ…ア…スさ…ん…の…ニ…オイ…が…する…?

  そう思って、オレは目を開け…られない…どうにも眠くて

  まぶたが…重い…。だけど…いつもより濃く感じるそれを

  確かめたくて…なんとか開くも…目の前には少しぼやけた

  光景が広がっていた。そこにはオレが汚したオムツを手に

  ディアスさんが片付けをしている様子が映し出される…。

  オムツは大量の白濁が吸収しきれずに溢れそうになってた。

  (オレ…また…ディアスさんに…迷惑を…それも…あんな

  零れそうなくらい…精液でいっぱいのオムツを…。)

  そこまで確認するのが限界だった…オレは再びまぶたを

  閉じて眠りの中に落ちていく…。

  次に目を覚ました時にオレはベッドの上に寝かせられ…

  身体をキレイにされて新しいオムツを穿かされて…既に

  それを濡らしてしまっていた…。

  「あっ、アクセル君。起きたんですね。」

  「ディ…アスさん…。すみません…オレ…また…。」

  「大丈夫ですよ。アクセル君だって男の子ですからね。」

  …?オレはまた粗相の片付けをしてもらって申し訳ないと

  思って…ディアスさん、それはどういう意味…~~っ!?

  「あ…あっ!?お、オレ!?見られ…っ!?」

  「まあ、男同士なんですから気にせず…。」

  「気にしますって…っ!?…オレ…こんな…っ!」

  自慰に励んでいたことに気付かれた上で片付けをされる

  なんて…幼児化してディアスさんに手伝わせているのと

  大して変わらないじゃないか…っ!

  「それよりもアクセル君…まだ出し足りないでしょう?

  ダメですよ。悪いものは全部出してしまわないと…。」

  ディアスさんは膨らみはじめているオレのオムツを撫で

  ながらそう言った。それだけでオレは反応してしまう。

  「だ、…ダメです…っ!?…こんな…こと…っ!?」

  「アクセル君、大丈夫ですよ。お兄ちゃんがちゃんと面倒

  見てあげますからね?何も心配しなくていいですよ。」

  「ディア…ス…さんっ!?…っ!?…~~っ!?」

  オムツごしに触られるだけで…気持ち良くて…頭が…。

  「アクセル君が1回出しただけでは満足出来ないってこと

  ぼくは知ってますよ…いっぱい出しましょうね…?」

  …1回…?…だって…さっきのオムツは…精液が溢れる

  くらい…いっぱいだった…?ねぼけて…たの…かな…?

  ディアスさんに触れられているだけで頭が働かない…。

  そんな状態では考えごとを出来る筈もなく…。結局オレの

  そこから何も出なくなるまで…ディアスさんからずっと…

  弄り続けられることになった…。

  [newpage]

  「でも、どうしてしまったんでしょうね?最近は

  ここまで体調を崩したりはしてなかったのに。」

  オムツの交換を終えたディアスさんがそう言った。

  確かにそうだ。ここ最近は体調が安定してたのに…今日は

  久しぶりに…せ、盛大に…やらかしてしまった…。

  「何か今日は普段ならやってなかったことをしたとか?」

  「そ、それは…自分で…その…っ!?」

  「ぼくだって、男ですから…そういうことをしたい時も

  ありますよ。…恥ずかしがらなくていいですからね?

  なので、それ以外では何かなかったですか?」

  でぃ、ディアスさんでも…そういうことが…っ!?当然と

  言われればそうなのだが…なんだか想像してはいけない

  ことのように感じてしまい…ドキドキしてしまう。

  与えられた快感の抜けきれない頭では…考えがなかなか

  まとまらなかったが、オレはあることに気付いた。

  「もしかして…能力の使用したから…?」

  体調が安定していた時は能力を使っていなかった。今日は

  久々に…使用した理由は褒められたものではないが能力を

  使用したんじゃないか?だったら…。

  「あのっ!ディアスさん…少しだけいいですか?」

  「いいですよ。何かわかりましたかね?」

  「正解かはわからないですけど…なので検証したくて

  少しだけでいいので付き合っていただけますか?」

  「ぼくで良ければなんでも。わかるといいですね。」

  オレは嘘を看破する能力を展開した。基本的に嘘なら赤色

  真実なら青色のオーラが視えるようになる。

  「では…ディアスさん、オレに対して内容は何でも

  いいので…何回か嘘を付いてもらえますか?」

  「ええっ!?…わ、わかりました。それじゃあ…。」

  オレの予想が正しければ能力を使用し続ければ…。

  「ぼくはアクセル君のことが好きじゃありません。」

  赤…赤色…赤色だけど…。…それって…つまり…。

  「アクセル君のこと、弟みたいに思ってないし

  た、大切になんて思ってなんかいません…っ!」

  紫…赤色…赤色…ですね。…じ、実験…だか…ら…。

  「アクセル君のことが…大嫌いですっ!」

  赤…赤色…真っ赤な赤色…。…わ、わかっ…~~っ!?

  急激な尿意に襲われて能力を解除してしまう。すると先程

  替えてもらったばかりのオムツが濡れはじめ…そして…

  いつものように強い脱力感がオレを襲った。

  「あ、アクセル君っ!?大丈夫ですか…?」

  「…だ、大丈夫…っ!…です…っ…~~っ!?」

  ディアスさんに身体を支えてもらいながらなんとか力が

  戻るのを待つ…。でも…ようやく、この症状が発症する

  トリガーを見つけることが出来たぞっ…!

  「な、何度も…すみません…。」

  さっき濡らしたオムツを取り替えてもらったというのに…

  またディアスさんの手を煩わせることになってしまった。

  「大丈夫ですよ。でも、何か掴めましたかね?」

  「ええ、ありがとうございました。」

  「それは良かった。ぼくも頑張りましたよ?心にもない

  ことを口にするのは…やはり心が痛くなりますね。」

  「そ、それは…すみません…でした…。」

  さっきの嘘のことだよな…。ディアスさんは…その…。

  「それで何がわかったんですか?」

  「えっと…ヒーローの力を使用すると急激な尿意に

  襲われることがわかりました。」

  「ということは…つまり、その力を使わなければ

  体調不良にもなることはないということかな?」

  「その可能性がある…という感じですかね。実際には

  まだまだ検証を重ねる必要がありそうですが…。」

  能力を使わないとなると…ヒーローとしてはなかなか

  リスクが高い状態にはなってしまうのだが…。

  「それだと、なおのこと無茶は出来ませんね…。ぼくで

  良ければ力になるので何かあったら言って下さいね。」

  「あ、ありがとうございます。その…すみません…。

  お世話になりっぱなしで申し訳ないです…。」

  「大丈夫ですよ。アクセル君の為なら…あっ、でも…。」

  ディアスさんが優しくオレの頭を撫でながら…。

  「体調不良が治るのは、もちろん喜ばしいことですが

  お世話が出来なくなってしまうと少し寂しいですね。」

  「でぃ、ディアスさんっ!?」

  「ふふ…。冗談ですよ。早く良くなるといいですね。」

  な、なんだか冗談に聞こえなかったんだけど…。でも…

  オレも…っ!?…いやいやっ!?何考えてんだよっ!?

  名残惜しい…そんなことを一瞬でも考えてしまった自分に

  激しく突っ込みを入れながら顔を赤くしてしまった…。

  [newpage]

  「えへへっ、にいちゃといっしょのベッドだ~。」

  いつも…にいちゃのおしごと…おわるまで…おれ…

  ねむたくて…待てなくて…だから、今日はいっしょに

  ねれるから、うれしいんだっ!

  「ふふ、アクセル君。そんなに嬉しいですか?」

  「うん!にいちゃといっしょ…うれしいっ!」

  「ぼくもアクセル君と過ごせて嬉しいですよ。」

  にいちゃは…やさしい…えがおで…おれ…好きだな…。

  わらった顔の…にいちゃ…だい好き…。

  それに…にいちゃは…いいニオイがするんだっ…おれは

  にいちゃのおなかに…顔をすりすりしながら…。

  「にいちゃ…好き…。」

  「うんうん!ぼくもアクセル君のことが好きですよ。」

  「そーしそーあいだね?にいちゃ…だい好き…。」

  むずかしーことば…知ってて…えらいって…にいちゃが

  ほめてくれるんだ…もっと…おべんきょうして…いっぱい

  ほめてもらいたいな…う~ん…そうだ…!

  「ねねっ?にいちゃ!ごほんよんで?」

  にいちゃに…ごほん…よんでもらうの好きだし…それで

  かしこくなるなら…いっせきにちょー…だよねっ!

  「いいですよ。アクセル君は勉強熱心ですね。」

  「うん!いっぱいべんきょーするんだ!」

  「えらいですよ。それじゃあ、どの本を…。」

  きょうは…どの…ごほんがいいかな?…?まっくろ…?

  この…ごほんだけ…まっくろだ。なんでだろ…?

  「アクセル君はこの本がいいですか?」

  にいちゃが…ほんだなから…まっくろな…ごほんを

  とってくれるけど…。

  「こ、こわい…おはなしじゃ…ない…?」

  「大丈夫ですよ。それにお兄ちゃんが一緒ですよ。」

  「!そっかー。それなら…だいじょーぶだね!」

  まっくろなごほんには…つきのえがかいてあった…そして

  にいちゃは…ごほんをひらいて…おはなしをよんでくれる

  …おれに…わかるように…ゆっくりと…。

  夜の神様『エクリプス』には悩みがあった。

  その力が強まる夜に自分の意志には関係なく触れた者の

  一番大切なものを奪ってしまうのだ。次第に誰しもが

  大切なものを奪われない為に夜の神様を避けはじめる。

  夜の神様は寂しかったが、それが仕方のないことだとも

  理解していた。これ以上誰かの大切なものを奪うことの

  ないように、そして自らにも大切なものが出来ないよう

  空の高い所へ昇り誰からも離れ一人で暮らすことにした。

  そんな孤独な夜の神様を見かねた月の神様が声を掛ける。

  「夜の神よ、我が話相手になろうぞ。」

  「月の神よ、我に近付くでない。後悔するぞ。」

  「夜の神よ、我は失うことを恐れはしない。」

  「月の神よ、我は失わせることも失うことも怖いのだ。」

  夜の神様は最初こそ、月の神様の為を思い関わることを

  避けていたが、それでも何度も会いに来てくれることが

  嬉しくて、次第に月の神様と話を交わすようになった。

  そして長い年月を掛けて親交を深めてお互いがお互いを

  一番大切な存在だと思うようになった。

  「月の神よ、我にもう会ってはならぬ。」

  「夜の神よ、我は何も恐れぬ。」

  「月の神よ、我はそなたを失いたくはない。」

  「夜の神よ、我は常にそなたと共にある。」

  その言葉を交わしたのち、夜の神様と月の神様は一緒に

  誰とも知らぬ世界へと旅立ったという噂話だけを残して

  空からは夜と月が消え去った。

  「こんな話だよ。怖くなかったかな?」

  「うん…だいじょーぶ。ねぇ?にいちゃ?」

  「どうかしたかな?」

  「ぼくね…たいせつなものをとっちゃったらね…

  ごめんなさいって…かえしてあげたらいいと

  おもうんだ?…それじゃダメなのかなぁ…。」

  「…!そう…だね。そうできたらいいね。」

  「たいせつなもの…とられちゃってもね…ちゃんと

  かえしてもらえれば…おれはゆるしてあげるよ?」

  「うん…そうだね。アクセル君はえらいなぁ…。」

  「だから…だか…ら…。かみさま…いなくなっちゃ

  やだよ…。やだっ…うっ…えぐっ…うぇぇん…!」

  アクセル君は…優しいですね…。

  えぐっ…ふぇ…うぁぁん…!

  神様を思って泣いてくれるのかい?

  う…んっ…うっ…えぐっ…。

  神様たちは…幸せになったんだよ。

  み、見え…なくっ…な…ても…?

  そうだよ。だから泣かないで…。

  うんっ…ぐすっ…お、おれ泣かない!

  アクセル君は強いヒーローだね。

  うん!おれ…もう泣かないぞ!

  能力を使わなくなって1週間経ち…まだ完全ではないが

  体調を崩すこともほとんどなくなった。ディアスさんが

  少しだけ残念そうにしているのが引っかかるけど…。

  ただ、さっきのように幼児化してしまうことはあるが…

  じ、自分でちゃんと処理してるから…じ、自慰を手伝う

  ようにディアスさんに迫ることもないし…っ!

  そ、それだけでも進歩したんじゃないかなっ…!?

  ピーピーピー ピーピーピー

  本部から支給されている通信機がけたたましく鳴った。

  「誰だろう?…ん?…アクセルです。…久しぶり。」

  『アクセル殿っ?最近、全然姿を見てないから心配して

  連絡したのだ。連絡が繋がって良かったのだ~。』

  彼はコテツという、オレや師匠と同じ種族でヒーローの

  ことを学びに東方の諜報集団を代表して、この街にある

  ヒーロー本部に来ているんだ。

  「心配掛けて…ごめんね?師匠達のことはまだ掴めない

  けど…オレは元気でやってるから…大丈夫だよ。」

  『ジャスティス殿たちのことは心配だが…とりあえず

  アクセル殿の安否がわかって良かったのだ。ときに

  何か困ったことはないか?』

  強いて言うならオムツの件だが…こんなことを相談する

  こともないだろう…。他に何かあったかな…?

  「う~ん…今のところは特にはないかな。グレイスさんも

  良くしてくれてるし、問題と言えば調査の進捗が芳しく

  ないこと…くらいかな?」

  『…グレイス?…ああ、当初被疑者だった男のことか。

  やはり問題はなかったのか?』

  「師匠達の調べた通りみたい。怪しいところもなくて

  それどころか…すっごく良い人なんだよね…。」

  『アクセル殿たちがそう言うなら間違いあるまい!

  ところで、グレイス…どこかで聞いたような…?』

  連絡先のコテツが唸っている。少し待ってみたが思い出す

  ことは出来なかったようで…。

  『故郷の文献だった気がするのだ。某も少し気になるので

  調べてみることにしよう。また連絡するのだ~。』

  そこで通信を切ることになった。だが、調査の進展が無い

  現在少しでもコテツが手を貸してくれるのは正直有難い。

  この件を解決出来たら…どこかでお礼をしたいな。

  ふと、姿見の鏡に自分の姿が映る。ディアスさんが用意

  してくれた服を着る日常にも慣れてきたな。最初の頃は

  少し子供っぽい気がして抵抗があったけど…今ではオレも

  気に入ってきたかもしれない。着心地が良いんだよな…。

  筋力もそこまで落ちてないようだし、ひとまずはちゃんと

  体調を戻そう。体調不良の原因もわかりはじめてきたし

  もっと頑張らないと…っ!…師匠たちの手がかりも早く

  見つけなきゃ…師匠…無事でいてくださいよ…!

  つづく

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