狸御殿 3

  九

  射精しきってから私はとても落ち込んでしまっていた。冷静になってから、やってしまったと、取り返しのつかないことをしてしまったと、嘆いた。

  どうしてあんなことになってしまったのか? あの勢いはどこから来たのだろうか? 後悔と精液でいっぱいだった。

  ついにオチンチンを自分でいじってしまったと、うなだれていると、脱衣所の戸が開いた。

  「きゃっ……あら、申し訳ございません。お館様のお知り合いの方ですか? 人間が入っていないようでしたので、てっきり誰もいないのかと」

  屋敷で働いているらしき女の人が入ってきたので、私はさらに沈んだ気分になる。

  この姿と同時にすさまじいオナニーの後を見られて、恥ずかしいやら申し訳ないやらで複雑だ。

  「それと失礼ですが殿方はお隣の浴場をお使いになられてください。こちらは女湯ですので……」

  そう言って女の人はそそくさと出て行ってしまった。

  残された私は呆然としていた。殿方……やっぱり男の人に見えるんだ。

  それはそうだろう、こんな姿でチンチンと金玉までついているんだから。もう女の子に男の子のものがついているなんて状態ではないのだ。

  やはり感覚が麻痺している。こんなにのんきにしていられる状態じゃないはずだ。それなのにこんな所で男の人みたいにオナニーなんて。私は確実にオスに近づいているんだ……。

  それだけじゃない大嫌いはずの狸の姿になったのに、以前のような嫌悪感があまりないのだ。むしろ好きになりかけていることに、私は慄然とした。恥ずかしくて見るのも嫌だったのに。こんな狸の置物みたいな……いや、それよりも大きなオス狸になったのに、それを見て興奮してオナニーしてしまうなんて。体だけでなく、人間だった時の心さえもおかしくなっているのだろうか?

  部屋に戻りたくなかったけど、佑都が心配するといけないのでおとなしく戻ることにした。

  佑都にも自分の体を見せるしかないと思ったが、嫌なはずなのにそれを思うと体が熱くなった。興奮している。

  私の後からお風呂に行くと言っていた佑都は、すでに部屋に戻ってきていた。寝室は閉め切っているが、入ってすぐの部屋は明かりがつけられていた。見られたくないなと思ったけど、佑都が気を使って暗くしくれているはずがなかった。それに説明しないといけないから見せないわけにもいかない。

  「うおっ、横綱!」

  私の姿を見た佑都は驚きながらそう叫んだ。やはり今の私はそんなふうに見えるのだろう。

  「ああ、なんとなく大きくなってたのは知ってたけど、こうして見るとすげえな……」

  「私こんな姿になっちゃった……どうしよう? これじゃ人間どころか女の子ですらないよ」

  「とりあえず着る物はないのか?」

  「浴衣も狸になっちゃった時点でぎりぎりだっから。こんなんじゃ相撲取りさん用のじゃないと無理だよね」

  「で、でも今のヨーコも可愛いぜ。それにあそこは小さくなったんだから女の子に戻れるって」

  落ち込む私を佑都は慰めようとしてくれる。フカフカしてるのも悪くないと言って背伸びして頭をなでてくれようとしたので、私は少しかがんだ。

  佑都は百五十センチくらいで、私は百三十くらいだったのに、今は背の高い大人の人と同じ高さになっていた。体重はもっとだ。私の方が背が低かったのに……。

  腰をかがめて顔の高さをそろえると、佑都は頭をよしよしとなでてくれた。かがむとお腹がつっかえてしまうのが気になったが、うれしくて自然と太い尻尾をパタパタ振ってしまう。

  温泉ではにおわなかった、あの薬を飲んだ部屋で嗅いだお香のようなにおいが、ここでもしていることに気がついた。そういえば料理にもそんな香りのするものが、毎回一品くらいは出ていたような気がする。

  そして、なでられているとまたムラムラしてしまった。そんな状況でも、そんなことをしている場合でもないのに。深雪のこととか色々と確認しないといけないのに。

  佑都も同じでムラムラしたのか、私に抱きついてキスをしてきた。数日前まで手も握れなくて、少しでも近づけたらって思っていたのに、今はとにかくつながりっぱなしで抱き合ったままでいて、こうしてあたりまえにキスをしている。

  やめようと思ったのに、ベロベロと舌を絡めあって濃厚なキスをしてしまった。こんなのおかしいって分かってるのにどうしてなの?

  「臭せえ! やっぱいいわ……たまんねえ」

  佑都はしゃがむと私のお腹の肉を持ち上げて、そこに顔をうずめてにおいを嗅ぎ始めた。そして、そのままあそこへ顔を近づけていった。

  「だめっ!」

  私がそう言って拒否すると、佑都は止まってくれた。本当にだめだと思った。セックスしても状況はよくならいないし、なによりこんな不純なことをしてはいけない。

  体はまた疼き始めてるけど、こんな風にしたくない。なのに……勃起しちゃう。

  「ごめん。ついしたくなったけど、そんなつもりじゃなかったんだ。ヨーコのにおいがなんだかエッチに思えて」

  彼は非常識なところもあるけど、こんなに軽くはないはずだ。私のこの体のせいかもしれないし、なにか他に原因があるかもしれない。

  「逃げよう。ここにいたままじゃ、どんどんダメになっていく」

  「でも深雪はどうしよう? それに裸だし」

  「深雪は村の外にいるんだろ? こっちから迎えに行こう。呼んでもらってそのまま一緒に逃げればいい。服は毛皮があるからいいだろ」

  「外の人がこんな太った狸を見たらどうなるか」

  「大丈夫、俺が何とかするよ」

  なんとかするというが、根拠がなく頼りないし、私の状況も分かってくれてないと思ったけど、普段は優柔不断でも、こういう時にしっかりしているのが佑都らしかった。そんな所が好きだった。

  とりあえず村の外に出て見ようというのにも賛成できた。外に出たらあっさり元に戻れるかもしれないし。

  こうして私たちはこの村から脱出することにしたのだった。[newpage]

  十

  荷物を持って私たちはこっそりと屋敷から抜け出した。村に明かりなんてどこにもないので、屋敷のかがり火から離れるように外への世界へ向かうと、どんどん暗くなっていき、闇の中へ吸い込まれていくのだった。

  来た時はあんなに幻想的に見えたのに、帰る時はただ暗くてさびれているように見えた。この村はその時々で別の顔を持っているのかもしれない。

  思えば部屋にこもっていたとはいえ、村の人たちを見かけることはほとんどなく、人間とはまともに話しすらしていない。私たち以外にお客さんが来ることもなく、外からもたらされるはずであろう物が一切ない。この外の世界から閉ざされた環境にある村は、とてつもなく閉鎖的な村なのではないだろうか。

  私たちは本当に歓迎されていたのだろうか? 他の外からの物と一緒で、私たちも拒まれていたんじゃないだろうか? ただ確かなのは、ここは吉郎狸さんが支配する村であり、彼が私たちを利用しようとしたに違いないということだ。

  「誰もいないようだけど、見つからないよう静かに行動しようぜ」

  声を潜めて佑都は話す。辺りをキョロキョロしながら慎重に私の前を歩いている。来た時と同じで明かりのついている民家はなくて、人の気配もしない。

  村の半分辺りまで歩いて来たので振り返ってみると、おぼろげに火に照らされた狸御殿が見えた。初めて見た時は希望だったのに、今はこうして脱走するようにこそこそと離れようとしていて、暗くて恐ろしい場所に見えるのがただ悲しい。

  歩くと大きくなりすぎた金玉がふとももに当たってしまう。股間に膨らませた風船を二つぶら下げているようなもので、すごく歩きにくくてイライラする。こんなものなんてなければいいのに……こすれると少し気持ち良く感じてしまうのも腹立たしかった。

  どうしてこんなことになったのだろう? 旅行を中止していたら? 初日に余裕を持って行動していたら? 電車を間違えたり、きさらぎ駅に降りなければ? 手伝いなどせずに帰っていたら? いくら考えてもどうしようもなく、この姿を呪った。

  これから村の外に出るわけだけど、誰にこの体を見せられるというのだろうか。他人どころか親が見ても化け物扱いされるのではないかというのが、とても怖かった。両親にさえ拒絶されてしまうかもしれない。

  こんな金玉が大きくて肥えているマヌケな狸なんて人間じゃない。私は化け物だ。こんな姿になったのに、セックスにあれほど夢中になってしまうなんて。今まであまり疑問に思わなかったのが不思議でならない。

  あそこはなにかがおかしかった。この体が変化したのと同じように、得体の知れないなにかをされていたのかもしれない。なら私と一緒におかしくなっていた佑都も狸になってしまうのだろうか? 深雪は私を見てなんと言うだろうか?

  ああ、怖くて嫌でここから早く逃げたいと思うようになったのに、私たちの世界に帰るのが怖い……私はもう人間じゃないから。佑都は受け入れてくれるかもしれないけど、気が変わることだってある。帰っても元に戻れなかったら、お寺でも病院でもどうにもならなかったらどうなるのかな……いったいどんな将来がまってるんだろう。やっぱり見世物みたいにされちゃうのかな?

  私たちがこの村に入った藪の辺りが暗いながらも見えてきた。佑都は見えないと言うけど、マズルが視界に入って邪魔なことを除けば、私は昼間ほどではないにしろ彼よりも暗闇の中を遠くまではっきりと見えるみたいだった。

  とりあえず村の外に出て、そこから村をぐるりと一周するようにして、深雪のいる小屋を探そうというのが佑都の提案だった。だけど外に出たくない。ここか出ないといけないのだけど、こんな相撲取りみたいな獣のままじゃ帰れないよ……。

  ここに来て私の中で戸惑いが感じられるようになってしまう。そうしていると村の外へ出れる場所に近づいてきていた。そのころには霧が出始めていて、山の中だしこの辺りは夜になると霧が発生しやすいのだろう、と考えたときだった。後ろから声をかけられたのだった。

  「おや御客さん、こんな夜中にお帰りですか?」

  男の人の声だった。辺りは水田だけで誰もいなかったはずなのに、いきなり真後ろから話しかけられたので、ビックリして金玉が縮み上がってしまう。

  尻尾がぞわぞわして全身の毛が逆立ったのがおかしかったのだけど、それよりも何の気配もなく真後ろに誰かいるということに固まってしまっていた。

  「逃げるぞ」

  そんな私の手を握って引っ張ってくれたのが佑都だった。彼はしっかり私の手を握って私を急かすように走り出した。

  

  私たち二人は必死で走った。そのおかげか後ろから追いかけては来なかったようだ。そのまま走って村の外へ出ることに成功したのだった。

  村を出た辺りから霧が濃くなっていた。突然だったけどこうして手を握っているのが、ちゃんとしたカップルみたいで新鮮でうれしかった。これが旅行当初の目的で、それを飛び越してエッチなことをしてしまっていたので、逃げている最中だというのにやっとの思いが報われた気分だった。

  いざという時は頼もしい佑都のことを改めて好きになる。だけど、佑都は元々の臆病な性格なせいか、今も必死で走り続けている。深雪を探すと言っていたのに、とにかく前に走るだけになってしまっていて、霧も更に濃くなってきている。

  「急げよ、捕まったらやばいぞ」

  「ごめん……」

  とにかく追われるのを気にして佑都は焦っているみたいだった。彼も怖いのかもしれないけど、そんな状況でもこんな私を見捨てないでくれている。それが嬉しい。

  だから私も頑張って走ろうとしているのだけど、体は重たくて脂肪が揺れるばっかりで早く走れなかった。

  それになによりも金玉が邪魔で重くてしょうがない。歩くだけでふとももにこすれてしまっていたのに、走るとなればぶつかるのは当然だった。私は自分で金玉を蹴らないように注意をしながら走った。金玉はブラブラなんてレベルではなく、自由に重く揺れ動く。それが私を精神的に苦しめた。

  「ごめ……もう走れない……歩こう」

  私は息が完全に切れてしまい足を止めてしまった。だらしなく舌を出し、まるで動物のように呼吸を荒くしていた。私が圧倒的に重いので、私が止まると引っ張られるように佑都も止まってしまう。

  「大丈夫か、歩けるか?」

  「うん、大丈夫。ちょっと歩こうよ、もう誰も後ろにいないみたいだし」

  霧はますます濃くなっていて、視界が真っ白でほとんどなにも見えなくなってしまうほどだった。

  「霧でよく見えないね。深雪のいる小屋見付けられるかな」

  ただでさえ闇雲に走ったのに、この状態じゃかなり難しそうだった。

  「とりあえず場所が分からないし、道に出ようぜ。方角はあってるはずだから探すのはそれから」

  帰るときに迷わないようにと、私たちが来た場所はちゃんと把握してあったのだ。確かにあってるのだが、道路から入ってすぐ村が見えたはずだ。だいぶ走ったのにまだ藪林の中にいる。

  それからゆっくりだが歩き続けたのに、まだ道路には出られなかった。

  そして、重大なことが私に起こってしまっていたのだ。走ることによって、金玉が大きく揺れてこすれて刺激されて、オチンチンがギンギンに勃起してしまっていたのだ。霧のおかげで下半身が隠れて佑都には知られていないみたいだから、なんとか隠さなくては。

  「まだなのかな? 間違ってないはずなのにどうしよう」

  「えーと、どうしよう……俺も分からない」

  隠そうと思うと、注意をそらしたいために話しかけてしまう。佑都はさすがに不安になってきたようで、いつもの優柔不断な佑都に戻っていた。

  「こっちでいいだよね?」

  「うーん……」

  「ちょっとだけ引き返してみる?」

  「いや、それはなあ。でもなあ」

  はっきりしないまま歩き続けたけど、藪からは出られそうになかった。そして、いつまで経っても私のオチンチンは元気になったままだった。歩くだけでも金玉への性的な刺激になってしまうのだ。チンチンは勃起しても佑都のよりもはるかに小さいのに、ちゃんと固くなってしまっている。

  歩き疲れて休みたくなった。来た時と似ているけど、状況はまったく違っている。そのせいで私はすごくムラムラしてしまっている。これじゃ帰れない、帰りたくない。チンチン使いたい。入れられるんじゃなくて、私も誰かにオチンチン突っ込んでみたい。歩くとこすれて気持ちいい。佑都とセックしたい。オチンチンのしゃぶり合いがしたい。

  疲れが集中力と思考を奪っていくおかげで、頭の中が卑猥な考えでいっぱいになってしまう。脱衣所であんなに出したばっかりなのに。それとも直接使ってしまったからか、射精したくてオチンチンを使うことしか考えられなくなってしまっていた。

  歩いても歩いても真っ白な霧の中で変化がなく、私の心だけが変わっていってしまっている。早くまたセックスがしたい。こんなエッチな狸じゃ帰れるはずがない。そんな気持ちなってしまうのが恥ずかしいこともあって、私は完全に帰りたくなってしまっていた。

  これじゃ帰れないのだ。すっかり外に出るということがどうでもよくなってしまい、ここでいいから佑都に交尾してもらおうかと考えてしまう。

  入れて欲しい。チンチンもめちゃめちゃにいじり倒して欲しい。私はもう人間じゃなく、単なるメス狸でしかないんだ……。

  「おや、こんな所においででしたか。この辺りは夜になると霧で見えないほど視界が悪くなります。迷われる前に屋敷へ戻りましょう……」

  後ろから声をかけられたあの時と同じように、なんの気配もなく吉郎狸さんが現れたのだった。彼の周りに村の男の人たちが数人いるようだった。

  「お怪我もないようでなによりです。いやはや急にいなくなったものですから心配しましたよ。ささ、なにかあるといけません、早く帰りましょう。ここは夜風がしみる。なにか悪いものが来るといけない」

  私たちが迷っていたとしても、待ち構えていたように進行方向の先にいるなんてありあえない。ありえないことばかりで、なにもかもが幻で全てを疑いたくなる。この霧も私たちを逃がさないために吉郎狸さんが作り出したのかと思えてしまう。

  吉郎狸さんは余裕たっぷりに話していて、その余裕が顔に出てきていて鼻につく。まるで弱みを握ってるかのような態度だった。

  「狸なのにようこ……せっかくなら狸ではなく狐の方がよろしかったかもしれませんね。いやいや、そう怖い顔をしないで下さい、あなたがメスでいられるお手伝いをしようと村の衆を集めたのですよ。なのに外出されていたみたいなので、探しましたよ」

  そういいながら吉郎狸さんは私の体をチラッと見た。下半身を確認したみたいだったので、馬鹿にされたような気分になる。

  「そうそう、あなたのお友達が帰ってきましたよ……上手くいったみたいなので是非、会ってやって下さい」

  深雪が帰って来てたんだ。言われなくても会いに行かないといけない。だから私たちは屋敷に戻るしかなかった。

  屋敷に戻るとまず深雪に会いに行こうと思って、案内してもらった。彼女は私を見てなんと言うのだろうか……。

  私たちが用意してもらった部屋で待っているのかと思ったのだが、屋敷から出て中庭に入った。そこから隅にある小屋へ案内された。中は獣臭く、藁が古くなったすえたにおいのする家畜小屋のようだった。奥からは動物のうなり声が聞こえ、そこに向かっているようなので、熊が捕獲されて深雪もそこにいるのかと思った。

  小屋の奥にはヒグマが二匹いた。私はそれを見て涙が出そうになった。二匹は交尾をしていて、メスは大人しく犯されて、オスは狂ったように腰を振っていた。

  二匹とも普通の動物に見えるが、オスは心底気持ち良さそうに見えて、発情した唸りをあげている。オスの耳に見たことのあるイヤリングがついていた。深雪がつけていたイヤリングだ……。

  「上手くいったようで……こうして番となったみたいです。こういった村ですので無用な殺生は避けたいですからね、助かりましたよ。初めはこちらの言うことをなかなか聞いてもらえなかったのですが、交尾の楽しみを教えてさしあげると気に入ったようで、自ら積極的にメス熊を追っかけるようになられまして……ついに求愛に成功して二匹でお帰りになれれたというわけです。追い払ってもらうだけでよかったのですがね」

  吉郎狸さんは淡々と話していて、私もなにも感じなかった。どこか現実感が抜けている。どこかに置いてきてしまったような。

  だけど、オスのヒグマは深雪に違いなかった。イヤリングは私に確認されるという役目を果たすのを待っていたかのように、耳から滑り落ちて藁の敷かれた地面に見えなくなってしまった。

  二匹の動物は私たちに見られても、気にすることなく交尾を続けている。

  「大きいヒグマでしょう? こいつには私たちも手を焼いてましてね、外から御客さんに手伝ってもらえてよかったですよ。村の人間にこんなことされられませんからね。目撃情報からてっきりオスだと思い込んでたんですが、どうやらメスだったようで……メスでおびき寄せる作戦だったのですが、こいつがメスだったおかげでどうにも彼女はオスになったみたいですね。ええ、なんであなたにもオスとなる影響が出てしまったのでしょう。いやいや、オスでも番になったようで助かりましたよ。まあ、あなたに余計のものがついてしまったのが非常に残念ですがね……仕方がない」

  どちらにしろ最初から深雪は熊とそういうことをさせられる予定だったなんて。こんなの手伝いなんかじゃない、生贄だよ。そんなことのために私たちはこんな姿に変えられたなんて。

  でも……深雪の交尾を見ていると、私まで発情してしまう。獣の交尾を見ていると私も犯されたくなってしまう。

  「いやはや……私、てっきり怒られても仕方ないと思ってたんですがね、安心しましたよ。さっきからあそこがお盛んになってるじゃないですか。お友達の元気な姿を見て、負けられなくなりましたかな?」

  この狸親父と思ったが、私はずっと勃起したままで、交尾を見て鼻息が荒くなってしまっているのを否定できない。

  とても悔しいのに逆らえず、なにも言うことすらできない。佑都を見ると鼻の下を伸ばしていた。戸惑いもあるみたいだけど、彼も元気になってしまってるみたい。

  吉郎狸さんはニタニタわらっていて、それが憎たらしい。

  「ご心配なく。私めが手はずを整えておきました。ぞんぶんにお楽しみ下さい」

  彼は下品にニタニタ笑っていて、楽しそうだ。[newpage]

  十一

  屋敷に戻り長い廊下を歩いて奥へと通された。奥へと行く度に明かりだけでなく雰囲気まで暗くなっていくようだった。村からも離されていく感じがしていた。

  角を何度か曲がって分厚い戸が見えてきた。戸は鋲が打ちつけられて、とても頑丈そうな造りだった。これなら人間以外が暴れたって壊れることはなさそうだ。

  戸が開けられて中の部屋に入ると、広い畳の部屋で中央に布団が敷かれてある。明かりはあるけど薄暗く、空気が淀んでいた。そしてあのにおいが強くする……。

  「この村で栽培している薬草で作ったお香を焚いておきました。効果てきめんで疲れが取れて健康にいいのですよ。お料理にも使っていますしね」

  ああ、やっぱりこのにおいだったんだ。あの薬の飲んだ部屋でしたにおい。寝室でもそこはかとなくしたお香のにおい。たぶん部屋で焚かれていたのだろうけど、効果を狙って料理にまで入れられていたなんて。

  でも、この香りを嗅ぐと気持ちが穏やかになる。全身の力が抜けて、ゾワゾワくるものがある。チンチンから先走り汁というものがトロトロとあふれ出して、糸を引いて床に垂れた。当たり前だ、この部屋でお香を大量にたかれているのだから。頭がクラクラするけど、精神が鋭く飛んでいきそうに軽く高まっていくのを感じた。

  「へへへ、そんなに慌てなくてもいいですよ。さて……ようこさん、私と同じ狸に似た姿なのであまり村人に見せたくないのですよ。ここにいるのは限られたごく一部の者たちです。なのであまりウロウロされては困るんですよね。ですからここにしばらくいてもらいましょう。外に出られませんが、時々は様子を見に来ます。あなたに相応しい者を集めたので、どうぞお楽しみ下さい」

  そう言って吉郎狸さんは部屋を出て行ってしまった。外からかんぬきをかける音がした。もうあの戸は私の都合では開けられないだろうと思った。

  「ああヨーコ我慢できないよ、早くしよう」

  佑都は服を脱ぎ裸になるとぼんやりした表情で迫ってきた。私と一緒でチンチンが固く勃起しているようだ。私も体は疼いてしょうがなく我慢できない。けど、私たちは閉じ込められて、交尾させられそうになっているのだ。深雪の交尾を見て発情したけど、あんな風に利用されようとしているに違いない。だからしてはいけないと思う。なのに、チンチンからは透明な液体があふれて、包茎の先がグチョグチョに濡れてしまう。

  「へへへ……御客人、我慢できねえって感じだな」

  佑都に見られるのはいいけど、知らない赤の他人に見られるのはとても恥ずかしかった。力士のような狸の姿だけでなく、こんな包茎ペニスと金玉を見られるなんてどうにかなりそう。

  「俺たちも御客人ほどじゃないが興奮しちまってるんで楽しみましょうや。御館様にもあんたを楽しませるように言われてるんでね」

  やっぱりこの人たちも交尾するつもりなんだ……佑都だけじゃなく色んな人に犯される。とても受けれられないはずなのに、チンチンがピクンと動いた。体は期待しているんだ……大勢の人に犯されることを。つい尻尾を振りたくなってしまう。

  男の人たちは力仕事をしているのか逞しくて、なんというか男らしい人たちばかりだった。毛深いし、男臭くて女子からは敬遠されそうな雰囲気がある。

  背も高いのだけど、私も同じくらいで、横の大きさは私がぶっちぎりだ。

  「ヨーコ……お前も興奮してるんだな。俺たち体が変になっちゃったなあ……」

  興奮してるつもりはなくても体は違うのだ。私もしたくてしょうがないように見えてるんだ。佑都は立ったまま私の乳を揉んできた。胸はただ脂肪でたるんでるだけで、乳房ではなくなっている。

  否定したくて、やめてもらいたかったのに、佑都の手が私の乳首に触れるとガクガクと膝が震えてしまった。乳首をつままれるとスパークして身体が溶け出していく幻覚を見ているようだった。

  下半身が溶けて弾けてしまったのかと思った。佑都がコリコリ乳首をつまむと波がやってきて、砕けた。実際に私の下半身は弾けていた。チンチンから白い液体が水鉄砲みたいに飛び出してた。

  だめっ! オスになっちゃう!

  ビュビュッ!

  「キュウン!」

  「すげえ、乳首をつままれただけでイッちまいやがった。相当な好き者だな」

  違う、違う、本当に違うのに。こんなの私じゃないのに。

  出してしまった……金玉が大きくなったのを感じる。オスになっちゃうのに射精してしまった。

  「いいよな、もういいだろ」

  佑都がキスをしてきたのでベロベロ舐め返した。キスをしながら薄い毛の生えている私のお腹の肉を揉み始める。

  「きゅおん!」

  プビュッ!

  また出しちゃった……!

  「出っ放しじゃねえか、元栓が馬鹿になってるのか?」

  「お熱いねえ。見せつけてくれるじゃねえか」

  男の人たちの見下したような笑い声が聞こえる。佑都が後ろに回って腰をつかんできたので私は壁に向かって手を突いた。

  やだ、彼が求めてきたら反射的に体を差し出すようになってる……。

  尻尾を上げると佑都のチンチンが私のあそこに入ってくるはずだった。

  「入らない……」

  佑都は挿入してきたのに、私のあそこにつっかえて入ってこなかった。

  「んふっ!」

  刺激されてまた精液を出してしまうが、何度も入れようとするのだが入らない。

  オスになるから出したくないのに簡単に絶頂してしまう。

  嫌だ、どんどんオスになるのに止まらない!

  「なんだよしたことねえのかよ。そこをどけっ、俺にやらせろ」

  いつまでも挿入できない佑都にしびれを切らして、男の人がこっちへ来た。彼は佑都を無理やりどかしてしまう。

  「なにするんだよ!」

  「佑都っ!」

  男の人は私のあそこをまじまじと見ているようだ。

  「なんだこいつ、オスのくせしてけつの穴の前に小せえ割れ目があるぜ気持ちわりい」

  「オスじゃないんです、メスなんです! メスなのにチンチンがついてるんです」

  「はあ、どう見てもオスじゃねえか」

  オスじゃない、私女の子なのに。オスじゃないなのに……オスに見えるのならこの人たちは男同士だと分かってしようとしてるってことなのでは……?

  そして、言われたばかりの言葉が頭に浮んだ。気持ち悪い。そんなことを言われるのも悲しいけど、私を男だと思って犯そうとしている男の人たちがいるってことにゾッとした。

  「メスなんです、オマンコ使って下さい。お願いですオマンコ使って下さい」

  「へえ、面白れえじゃねえか。こっちに来な」

  私は布団まで引っ張られる。そこで四つんばいになってお尻を男の人に向ける。レイプされるのと一緒だった。好きでもない人に抱かれるなんて胸がえぐられる気分だ。

  佑都の見ている前で交尾するなんて。それなのに彼は見ているだけだ。

  「へへ……入れるぜ」

  お尻をわしづかみにされ、女性器にペニスを押し付けられた……でも入らなくて、入り口が圧迫されるだけで終わる。

  「入らねえな、ちょいと強引に入れるぜ」

  「えっ?」

  次の瞬間、力いっぱい腰を前に突き出された。グニュっと乱暴にペニスが私の中に入ってきた。

  「痛いっ。痛たたたたたたたた!」

  ドクッ! 痛みと共に精液が私のチンチンから発射される。金玉が痛み、重くなる

  「くう、きつ過ぎるぜ」

  股が裂けるかと思った。男の人のペニスはそんなに大きいとは思えないのに、入れられると体を割られるような痛みが私を襲う。

  体を引き裂かれて無理やり棒を出し入れている気分だ。傷口にやすりをかけられているのと同じなのではと思った。ペニスがこすれると、摩擦で削れて熱くなっている感覚がする。

  「痛い、痛い、無理よ抜いて」

  「入れてって言ったのは御客人だぜ。もう入っちまったんだし、俺だって痛てえよ」

  ゴリゴリとペニスで私のあそこが拡張されている。膣は収縮して小さくなっていたようだった。それを強引にペニスで広げようとしているのだから、気持ちのいいというものではなかった。

  「とにかく俺たちは犯してもいいとしか聞いてないんだからな」

  男の人は容赦なく腰を振り私を犯す。吉郎狸さんは事情をちゃんと説明してくれていないのだろうか? ならこれはただ犯されるだけじゃないかと、またもや騙されたことに気がついた。

  「俺のもしゃぶってくれよ」

  他の人たちも私囲むように集まってきてきた。目の前にペニスを差し出されたので反射的にくわえてしまう。

  「噛み千切るのはかんべんしてくれよ」

  男の人の熱いペニスが私の口の中でビクビクしている。佑都以外の人のが前と後ろに入っている。私のあそこはやっと慣れてきたのか、痛みから気持ち良さに少しずつ変わろうとしていた。ムズムズとかゆい刺激がある。

  「ここは思ったより小せえんだな」

  そう言って私の股間に顔を潜り込ませた人がいた。

  「おら、ちゃんとしゃぶれよ」

  チンチンを触って欲しくないのでやめてもらおうとしたけど、しゃぶっている男の人がそれを許してくれなかった。

  それに考えていることとは裏腹に、体はチンチンを早くいじってもらいたくて腰を前に出してしまう。だめだけど、気持ち良くしてもらえると期待してしまった。体はもう私の言うことを聞いてくれない。

  「……っ!」

  ドクン! 私の包茎チンチンの先っぽをむいて、舌が中に入ってきた。初めての粘膜と粘膜の遭遇にビックリして、腰が抜けそうになった。

  「思った通り、ちょっと触るだけでイクんだな。すばらしい感度だぜ」

  「お狸様の種が飲めるまたとない機会だぜ。ちゃんと飲んでおけよ」

  チュパチュパとチンチンをしゃぶられるので、すぐまた絶頂しそうになる。すると今度は後ろがイッてしまった。

  「きゅおおおおおおん!」

  「痛てえ! きつ過ぎる」

  ズリュっとペニスが引き抜かれた痛みが気持ちいい。ペニスが抜かれた後はさっきよりもあそこが閉じてしまったようだった。

  「くぅ、きっつー……もう入りそうにねえな。やっぱ男とやるんならけつの穴だな」

  私のお尻の穴に指がニュルンと入ってきた。こんな汚い所にに入れるなんて、羞恥で顔が真っ赤になりそうだった。

  まだ大丈夫だからアソコにしてよと言いたいけど、ペニスをくわえさせられていてしゃべれない。指でお尻の穴をかき回されると私のチンチンから汁が出る。今はしゃぶってもらえていないけど、その代わりに手でしごいてくれていた。

  人間の男たちが相撲取りのような狸に群がって交尾しているんだ……なんて変態なんだろう。その中心に自分がいるなんて。

  お尻の穴がよくほぐれたのか広げられると、ズン! と一気にペニスが肛門に入れられた。痛むことなく入ってきて、私はしっかりと締め付けた。

  ドピュ!

  お尻の穴なのに女の子のみたいで気持ちいい……。

  「けつ穴の方が具合良いぜ、いい感じに締め付けてきやがる」

  「お狸さん感じてるのか? でっけえ金玉してるだけあって出まくりだな」

  お尻の穴と口を犯され、同時にチンチンを刺激されて、何度も私の中に出されて、私は男の人たちの合計よりも射精して精液を出しまくった。デブの狸になったというのに、男の人たちに囲まれて、口とお尻の穴にチンチンを突っ込まれている。

  ドピュ! プピュ! ドクン! ドプッ! ピピュ! ピチュ!

  「いったいどんだけ出るんだよ、この中にどれだけ溜め込んでるんだ」

  金玉が膨らんでいく。すごい! 私の射精が止まらない。犯され続けて常に精液を垂れ流しちゃってる!

  止めないとオスになるのに、だめだよ止めてぇ! 体がオスに、男の子になっちゃう!

  女の子なのに射精して男の子になっちゃう! 獣臭い狸のオスになっちゃう! 私のオマンコに突っ込んで!

  「んほお! 止まらないのはなんでぇ!」

  ドピュルルル![newpage]

  十二

  あれから興味本位で他の人たちも私のあそこに入れようとしたけど、誰も入れることが出来なかった。乱暴に突っ込んでも入って来なかった。

  それから何日か経ったのに、ずっと肛門を犯され続けて、私のお尻の穴はすっかりユルユルになってしまった。色んなものが漏れてしまう。

  佑都はいつの間にかいなくなっていて、捨てられてしまったのが悲しかった。もう私を抱いてくれるのはこの男の人たちしかいない……そう思っていると誰かが新しく部屋につれてこられたのだった。

  「今日はお仲間を連れてきたぜ」

  佑都かと思ったのだが、つれてこられていたのは深雪だった。彼は大きなヒグマのオスで、股間から細長いピンクの棒が出ていた。

  まさか発情しているの?

  「お前こいつと友達なんだってな。なら友達同士で気持ちいいことしないとな」

  「こいつメスなんかとやりすぎてて、すっかり飽きてそうだから連れて来たんだよ」

  深雪はなにもしゃべらない。いや、しゃべることが出来なのかもしれない。だけど彼の考えていることは分かっている。私を犯そうとしている!

  深雪のペニスは人間のと同じ長さだけど、細長く、体の大きさに比べて貧相だった。

  彼は私のお尻のにおいを嗅いでのしかかってきた。四つんばいのまま彼を受け入れる。友達とするのは複雑だし、深雪とするなんて。逃げようとしたのだけど、それが深雪を刺激して誘ってしまったらしい。

  「深雪やめて私よ。私たちはオスなんかじゃないはずよ。やめて!」

  ヒグマが腰を振ると細長いペニスがお尻に当たる。何度か尻肉に当たった後、偶然なのか驚いたことにアソコに深雪のペニスがぴったり狙いがついて、中へ入ってきたのだった。

  「痛い!」

  ドクっと精液が私のらっきょう包皮からほとばしる。もう射精することになんにも思わなくなってしまっている。止められないものはどうしようもないのだ。

  「やっぱり入れられただけで出したな」

  男の人が楽しそうに私たちの交尾を見ている。深雪のペニスは細長いのにアソコがきつくて痛かった。骨を刺されている気分だ。動物のチンチンが私の股間を貫通している。

  ヒグマは狸の上に乗ってガツガツ腰を振った。ぐいぐいと腰を押し出すような交尾だった。

  人間の男の人とは明らかに違う交尾のしかただ。もうすでに出ているらしくて、射精も人間とは違っていた。

  深雪いっぱい出したね……。

  交尾は数時間続いた。深雪のペニスが抜かれると膣がキュッと締まって精液が逆流して、射精してるみたいになった。痛いくらいに女性器は収縮して、私の下半身がキリキリとしてむせそうになる。

  オマンコの交尾ではいイケなかったので、自分でオチンチンをしごいて出した。深雪の前で見られて恥ずかしいことに気がついたのは精液が出てからだった。自分でオナニーしてしまうことが増えている。そのことを後悔しつつ私は深雪の前で射精し続けた。

  私だって人間のと違っていて、量がたくさん出る。チンチンはらっきょうサイズのままだったけど、金玉はお祭り提灯のように真ん丸く膨らんでた。

  私たちの交尾が終わって人間たちが寄ってくる。

  「次は俺たちだぜ」

  とにかく私は犯され続けている。メスになるために交尾しているのに、交尾するとオスになっていくのに……。

  尻尾を捕まれたので私は男の人にお尻を向けた。

  「また金玉が大きくなったか?」

  男の人は私の肛門と金玉の間を押したりなぞったりしていて、あそこを使ってくれるのかと思った。

  あまり気持ちよくないけど、ここを使わないと女の子に戻れない。私が我慢できるようになれば……。

  だけど、調べるように押したりするだけで、あそこにはまったく触れてくれない。どうしてだろうと不思議に思って振り返ると、男の人も不思議そうな顔をしていた。

  「さっきので完全に割れ目がなくなったようだな。これでやっと普通の狸親父になれてよかったな」

  狸親父……? 私はまだそんなに老けてたいなかったはず。それに割れ目がないってどういことなんだろう?

  「ないっ! 私のあそこがなくなってる! なんにもない?」

  股間に手を伸ばしてまさぐっても、肛門と金玉の間にはなにもなかった。私の女の子の部分が完全になくなってる!

  「それにしても一気に老けたよな。御館様より若いんだろうけど、最初はもっと若そうに見えたんだけどな。狸でもやっぱ顔が違うもんなんだな」

  確か部屋の隅に鏡があるはず。そこで私の姿を映してみた。背の高さも体重も増えてはいなさそうだ……けれど言われたとおり老け顔になっていた。大人の狸の顔だ。

  前に鏡で見たときよりも金玉が大きくなって、未成年から大人の顔になってた。

  「オッサンもういいだろ」

  「きゅおおおん!」

  立ったまま犯されて、私は精液をぶちまけてしまう。

  「おいおい鏡を汚すなよ」

  私……ついにただのオス狸になっちゃった……狸……狸なんかに……醜い狸の中年なんかに……。

  吉郎狸さんの元にも私がオス狸なったことが伝わったようで、最初の部屋に戻してくれた。

  三人で最初に泊まった部屋に今は私だけがいる。

  「すっかり殿方になったみたいですね。これは参りまいしたな」

  吉郎狸さんは他人事のように話すので、自分のことではないようにすら聞こえる。

  「佑都はどこにいますか」

  あんなに乱れてこんな姿になっているのだから見捨てられても当然だと思う。だけど、もう一度会って話がしたい。

  「ええ、今にここへ来ると思いますよ。あいつはここで寝泊りしてますから」

  佑都にまた会える。たった数日会ってないだけだけど、今の自分を見られるのが恥ずかしい。やっぱり愛想を尽かしてしまったのだろうか。

  ドキドキしているとふすまが開いた。佑都が入ってきたのかと思ったけど、ぜんぜん違った。

  巨大な狐が入ってきたのだ。私たちと同じように人間の体つきだが、異様に大きい。でっぷりと太っていて小山のようだ。

  髪の毛が長く、乳房の形からメスだと分かった。

  「佑都、お相手してさしあげなさい」

  「はい……」

  その狐を佑都と呼んだのだ

  「あなたが交尾をしている間、私の相手をしてもらうつもりで自分の部屋に佑都を呼んでお願いしたのですよ。なにをするかも知らないのに、喜んで引き受けてくれましたよ。この際、男性でもいいかと思いましね、狐の良さにも気がつきましたし……儀式は一人だけでしたから上手くいきましたよ。やや大きくなりすぎたようですが。本当ならあなたにしてもらいたかったのですがね、ようこだから初めからメス狐になってもらえばよかったですかな」

  ふてぶてしく吉郎狸さんが話しているのが憎らしかった。

  「ヨーコ……俺が女の子になっちゃった」

  佑都はもじもじ照れくさそうにしている。身長は元の二倍以上はあるし、体重は十倍か二十倍はありそうだ。

  そんなどこかの食い意地のはった狐の妖怪に憑依されたんじゃないんだから、そんな姿にならなくてもいいのに……。

  佑都は私のそばに来るとあっさりチンチンをくわえ込んでしまった。長い舌で包茎の中に突っ込んで亀頭とくるくると舐め回す。

  「うっ!」

  今までのフェラよりも上手くて快感なので、精液を連射で佑都のマズルに出してしまった。

  「やっぱりすごく早いね」

  彼女は私の精液を飲み込んで、にっこり笑う。とても女の子らしい笑顔だ。とても大きな、私よりも大きくて太っている狐なのにかわいくて、嫉妬してしまう。

  「私が直接仕込みましたので上手にするでしょう? 最初は戸惑いもあってかこちらの要求に素直に応じてもらえなかったのですが、いまではすっかり私の夜伽の虜ですよ」

  吉郎狸さんがそう言って着物をはだけさせると、メス狐は彼の足元にしゃがみこみ、濡れた瞳で狸の逸物をしゃぶり始めた。その信じられない光景は私を萎縮させ、驚愕させた。

  「どれ、こちらもいかがですかな……見てるだけでは退屈でしょう? 私はもうすっかり味見させてもらったので、あなたに楽しんでいただきたい」

  吉郎狸さんは佑都の足を開かせると、あそこを指で開いて御開帳させた。ピンク色の中の肉が見えていて、濡れているので日光でキラキラと光って見えた。

  佑都が……女の子にされちゃった。佑都……。

  佑都が狐になってメスになり、しかも吉郎さんにもてあそばれていたなんて、私はどうすればいいの。二匹で交尾していたのだろうか? 私にしたようにフェラもしたのかな? 少しずつ上手になっていったのだろうか?

  「いい具合でしたよ。私専用のメスですが、お友達同士なので特別です。抱いてみてはどうですか……あんなに愛おしそうに抱かれていたのだから、今度はあなたが抱く番ですよ」

  濡れている割れ目から愛液が畳に垂れる。佑都は恥ずかしそうに顔を背けている。大好きだった男の子が、私の目の前で肥えて巨大なメス狐になって扇情的なポーズを取っている。大好きだったのに……。

  お互いに本来とは逆の性別になって私たちは向き合った。ここに来てからいろんなことがありすぎて、最初から色んな感覚が麻痺していて全部が狂っていたけど、これだけは絶対にしてはいけないと思う。せめてこの一線だけは越えたくない。

  とても好きだった男の子をメスとして抱くなんて、心が壊れてしまいそうだ。

  「ヨーコ来て……」

  彼女は潤んだ目で私を見て誘う。親指よりも小さなチンチンは固くなっている。目の前にいるメスを抱きたいと思っている。

  「我慢できない、ヨーコと交尾出来ないなんて悲しいよ」

  悲しそうに佑都は自分のあそこに真っ黒な毛皮の生えた指を入れて、一人で慰め始めた。

  クチュクチュと聞いたことのない卑猥な音がしている。そうえいばエッチな男の子だったね。

  私だって我慢できそうにない。私を受け入れて抱いてくれた佑都。もし拒否されていたらとても悲しかっただろう。

  彼女が好きで好きでたまらない、彼女が欲しい……。

  狐の股間に私の鼻面を突っ込んで女性器を舐める。前に会った時までチンチンがあった所なのに、今は割れ目があるだけだ。割れ目を舐めると愛液がダラダラ垂れてきて水浸しになる。オチンチンだったであろうクリトリスが勃起してる。私はクリトリスが男性器になったので、佑都には逆のことが起こっているはずだ。

  「入れてよ、入れてぇ……私のオマンコに早くぶち込んで欲しいの」

  佑都がはしたなく催促してくるので、私は彼女の正面に重なるようにしゃがんで足を持ち上げた。体勢が変わり私よりも大きな腹肉も一緒に持ち上げられる。そしてゆっくり腰を下ろしていった。そういえば、これがオスとしての初めての交尾だ。

  「あはっ、ちっちゃくて女の子としてるみたい。胸も大きいし、メスみたいだね」

  一生懸命腰を振ってチンチンを押し付けているのだが、らっきょうサイズの包茎は上手く入らなかった。それでもメス同士でいう貝合わせになるのか、交尾としてなんとかなっていた。腹肉同士で圧迫し合い、股と股を必死でこすりつけた。

  ドクッ!

  「早漏ですぐイッちゃうんだから……」

  彼女のあそこの表面で射精しまくりなので、精液で結合部はどろどろに汚れてしまっている。彼女がかなり大きいので、私が彼女のお腹にしがみつき、正常位のように腰を振っている。

  お腹とお腹がぶつかり合う。ぶよぶよとやわらかい感触がした。

  「ああ、ヨーコいいわ、ヨーコ」

  オスとメス、性別が逆転して交尾をしている。悲しくて、嬉しくて、気持ちがいい。彼女を抱き何度も射精する度に、私の心が崩れていく。精液が発射されると磨り減ってしまう。

  「佑都、佑都、私の佑都」

  人間じゃない。狸になって狐になって交尾をしている。ここに来た時とは性別も、どちらが犯すかも逆になってる。お腹の肉どうしがつっかえて、私のオチンチンが小さいから上手く交尾は出来ていない。特に彼女の体は大きすぎるから。

  「ヨーコ……たまんないわ。すごくいい」

  大好きな人と交尾をしている。もう迷いも嫌な気持ちもなくて、佑都と一つになれていることが嬉しくでしょうがない。

  ベロベロとよだれまみれになりながらキスをして、抱き合い、まぐわう。私も彼女も肥満した獣臭い体が大好きで、もっともっとお互いの変わり果てた体を求めてがっつり交尾に夢中になってしまう。

  キスをしていた口を離して、下にある彼女の豊満な乳房へもっていく。ブヨブヨの肉塊についた乳首がまるで触られるのを待っていたかのように、その存在を示していた。上を向いて勃起している乳首を舐めるとほんのりと甘い味がした。

  「んっ……そこばっかりだめよ」

  母乳が出てる……! 乳首を舐めると乳の味がして、吸い付くと飲むことが出来た。揉んでみれば白い液体が飛んできたので、私はそれを大きく口を開いて受け止めた。

  夢中で乳首にむしゃぶりついて母乳を飲み込みながら、私は小さくて挿入出来ないオチンチンを彼女の陰部にこすりつけた。自分の太った体を、彼女の更に大きくてブヨブヨの脂肪の塊に何度も押し付ける。毛皮の山にしがみついているようだ。

  お返しに佑都が私の乳首を舐めてくれたのだが、こそばゆい感覚があって乳首から何かが出て行った。

  「あっ、ヨーコの胸からもおっぱいが出てるね」

  なんで……? 自分はオスなのにどうして?

  「ほほう……これはこれは、こいつにはもう種を仕込んであって私の子を孕んでるんですがね、あなたもでしたか……はて、最初の交尾で出来ましたかな? 出入り口は無くなったようですが、まだ体内に残っているのでしょう。これはめでたいですな」

  吉郎狸さんはニタニタ笑っている。何を言っているか分からない……私妊娠しているの? オスなのに?

  「おそらく『お友達』の子のようですな。ごらんの通り、こいつはもう種を作ることは出来ませんし、あなたも今後は孕むことがないでしょうから運がよかった。膣は無くとも産道は別の所になるでしょうから安心なさい。あんなに仲のよかった相手の子を授かれてあなたも嬉しいでしょう」

  悔しかった。佑都が自分の所有物のようにこいつと呼ばれるのも、薄っぺらくおめでとうなんて言われるのも。けど、嬉しいのも事実だ。私は佑都との赤ちゃんを身ごもっていることが嬉しかった。なのに、すごく嬉しいのに、そんなことはどうでもよくなってしまう。

  佑都は私の乳首を舐めるのをやめない。私の母乳を飲み干そうとしているかのようにおっぱいに夢中だ。私も交尾をやめることが出来ない。好きな相手の子を、オスなのに妊娠できたのに、腰を動かし続けてしまう。

  「ヨーコ! 私イッちゃうわ!」

  佑都が絶頂して、潮を吹く。その刺激で私も激しく絶頂した。ああ……もう、なにもかもががどうでもいい。快楽が全てで、今起こってることは自然なんだ、受け止めようと思えてしまう。私はオスだし、佑都は妊娠してるし、大好きな佑都との赤ちゃんがお腹の中にいる。それでいい。

  「私もっっ……イッ! イグーーーッ!」

  ドクドク、ドピュッ! ドクン![newpage]

  十三

  それから私は佑都や村の人たちと交尾を心から楽しむようになった。私はただのオス狸なのでなにも心配することなく交尾をしていいと吉郎狸様が教えてくれたので、とても気が楽になったのだ。やはりあの方は頼りになる。同じ狸として尊敬出来るだけでなく、私たちに道を示してくださるのだから。私は狸というのもが大好きだ。

  最近お腹の子が内側から蹴ってくる回数が多くなった。また体重が重くなったかもしれない。妊娠して身は重たくなったのだが、二人ともお腹の赤ちゃんが成長したというのに、元からお腹がたっぷり出ているので見た目はあまり変らなかった。外見はややお腹が出ただけだけど、中身はお母さんにどんどん近づいていった。

  母性というのか、体内にいる我が子が待ち遠しくて、守ってやりたいという穏やか気持ちで満たされる。犯されている間も心が優しさで満たされていた。

  だけど、たまにおかしな違和感を感じることがあるのだ。冷静になって考えてみると、オスなのに妊娠するのはおかしいのではないだろうか?

  そう……気がついてしまったのだ、私はオスではないと。それに気がついてからは、どうしてか分からないがここから出なければと思うようになった。

  けれど、お腹にいる子がそうはさせてくれなかったのだった。私の愛する我が子なのに、私を助けてくれず、私を困らせるばかりだ。つわりは激しいし、妊娠している私の体は動くのが大変だった。

  「そろそろね……」

  部屋にいると佑都が私のお腹に狐耳を当てながらそう言った。中に新しい命がいるお腹は、贅肉で柔らかいだけでなく、張りがあり重さ以外にも重みがあるのだ。

  それは彼女も同じで赤ちゃんは順調に育っている。新しい命をこの体に宿しているのだ、オスとメス性別が逆転した状態で二人。

  それでも命は生まれてこようと私たちから養分をもらいすくすく成長しているのだ。

  「あっ……あれ……?」

  佑都が不思議そうに、とまどったように自分の股を触り始めた。

  「なにかが出て……!」

  オナニーするわけではないだろうのに、股間をまさぐっているのでなんだろうと私も見ていると、彼女の股間はビチョビチョにに濡れていることに気がついた。

  「やだ、我慢しても止まらない……」

  チョロチョロと液体が彼女の股間から出てきていて、それは尿ではないようだった。だけどそれは止められないようで、漏れ出したままだ。液体を漏らしたまま彼女はうずくまってしまう。

  「痛い……」

  そのせいか陣痛が始まったのだろうか。私は判断しかねていたが、はっとして人を呼ぶことにした。

  「思ったよりも早かったですね」

  吉郎狸さまが来て最初の一言だった。

  「陣痛より破水が先に来たようですが問題ありません。よくあることです」

  出産の直前に破水が始まると考えられているが、個人により陣痛の後だったり先立ったりするらしく、出方やにおいなども個人差がある

  と説明してもらった。

  「いいですか、呼吸を合わせて力を入れてください」

  佑都は呼吸を一定のリズムに合わせながら力んでいる。彼女が出産間近ということで吉郎狸さん以外にもお手伝いに人が来ていた。

  「大丈夫です無事に元気な子が生まれることでしょう」

  破水は止まり彼女は仰向けで苦しそうに呻いている。汗をかきながら呼吸を荒くしている。その姿を見ているとこちらまでお腹が痛くなってくる。

  「痛たたたた……」

  私のお腹の痛みは増していき、耐え切れなくなってその場にしゃがみこんでしまう。内臓がねじ切れそうな痛みだ。

  「おや、そちらも始まりましたか」

  ひどい痛みだが、これが陣痛なのだろうか? まるで便秘の時の痛みを何倍も強くしたようだ。痛くてなにかがつまっているようだった。

  つい、私は大便をする時の格好で下半身に力をこめてしまうが、なにも出てこない。うーん……と唸っていてもどうにもならなそうだった。

  お腹が苦しくて重たくて出したいのに、なんの手ごたえもないことに冷や汗が出る。

  「いやあ……詰まっているのかどうにも上手くいかないようですな。こやつは何の問題もないというのに」

  大便をする体制でしゃがんでいるとお腹の肉がつっかえるし、大きい自分のお尻が強調されてしまう。吉郎狸様は少し私に落胆された様子だ。

  痛い。出ない……。吉郎狸様がお尻を向けろとおっしゃったので、私は交尾する時のように四つんばいになり、尻尾をピンと上にしてお尻を差し出した。

  「溜まった物が出やすいようにお薬を私が用意しておきました。これでどうにかなればいいのですが……」

  この動物そのままの体制でいると、ムラムラくるものがある。交尾する時の求愛のポーズなので、ペニスを入れて欲しくなってしまう。

  吉郎狸様のお付の方の人間が突き出された私の尻肉をぐっと持ち上げて開らいたので、肛門をさらけ出されてしまった。そしてもう一人の方が肛門に指を入れ具合を確かめるように抜き差しした。

  「おうっ……」

  お尻への刺激につい、はしたない声を出してしまう。そして、お付の方は指の本数増やしていき、全部の指が肛門が入ると躊躇なく一気に直腸の奥まで突き入れていたのだった。

  「んぎぃ!」

  ドピュ! 私の尻のしわが寄った穴は内側に埋まり、拳どころか腕ごとあっけなく飲み込んでしまう。痛みと刺激に私はつい出してしまう。そして、ズボズボと前後に出し入れした後で、直腸を調べるように肉の壁を触り始めたのだった。

  「おっしゃった通りだいぶ緩くなっているみたいです。中に穴もあるようですが、こちらはだいぶ小さく広がるようすもありません」

  おつきの方が吉郎狸様になにかを説明している。私は腕を突っ込まれて腸内をかき回されたことに二、三回射精してしまった。

  「それならば予定通りあれを使ってしまいなさい」

  腕が引き抜かれると私の尻尾の根元が捕まれ、より肛門が突き出される形になる。私の緩くなった肛門にイチジクのような容器が近づけられると、その先端を穴に差し込まれ、中の液体のようなものが直腸に押し込まれた。

  「ぐおっ!」

  お腹がグルグルと鳴り始め、腸が蠕動運動を始める。これって浣腸……?

  急な便意に襲われた私に五本は浣腸が注入されただろうか。だけど、それでもなにも出てこなかった。むしろ便意のせいで苦しさが増してしまう。

  「かわいそうに……苦しいでしょう、特別に私が作った薬の残りを全てさしあげます。これで楽になるはずです」

  私が肛門を全開にしてしばらく待っていると、突起のついた袋が運ばれてきた。生クリームを絞る道具に似ているが、中の量は大きめのバケツいっぱい以上はある。まさかあの中身が全て私の中に?

  「一つ残らず入れてさしあげなさい」

  「はっ」

  袋の突起が私に差し込まれる。袋に力が加えられ、薬が腸内へ搾り出される。

  「んふっ……気持ちいい」

  腸内に半固形物が溜まっていき、それによって優しく圧迫されていくのが分かる。気持ちよく感じたのもつかの間で、便意と蠕動が激しく強くなる。お腹のゴロゴロも大きく聞こえるようになる。

  すると私のお腹の中で何かが変化した。腸以外のどこがが熱く、なにかが出そうだった。

  ブオッ! 大きなおならをしてしまったが……違う、これじゃない!

  「生まれるぅぅぅ!」

  私が便意に唸ってる間に、雌狐の彼女も喘いで唸っていた。大きく声を上げる彼女の開ききっている女性器から何かが見える。胎嚢に包まれた黒い塊が佑都の産道を押し広げて外へ出てきた。狸とハーフの子狐が産まれた瞬間だった。

  「私の赤ちゃん……」

  佑都はとても穏やかでやりきった顔で赤ちゃんを見つめていた。それから彼女は最初の一匹でぶりがついたのか、何匹も産み落とした。

  それを見て私も早く産みたいと思ったのだが、まだ出てこない。

  けれど、便意は強まるばかりで、それは出したくないのにと思いながらも、肛門の内側に圧力が高まっていくのを感じた。

  「見て見て、ヨーコ。私ついに赤ちゃん産んだのよ。お母さんになったの、ここから赤ちゃんが出てきたのよ。産まれたばかりのここをヨーコにきれいにしてもらいたいな」

  そう言って彼女は産まれたばかりの子狐に乳をやりながら、私の鼻先に股を持ってきた。よくお互いの性器の舐めあいっこをしていたので、彼女はごく自然に股間を私のマズルに押し付けてきたのだった。出産直後の女性器は羊水の匂いがして、血や胎嚢の欠片がついていたりして汚れている。

  私は割れ目に舌を突っ込んできれいにしてやっていたが、ふとした拍子で尿を漏らしてしまった。

  ジョロジョロと尿を出きったした後で、肛門が開いて排泄感が爆発した。

  ブリブリブリッ!

  「あー先に違うの産んじゃったね」

  彼女の見ている前で肉の花弁を舐めながら、吉郎狸様や他人たちが見ている前で、私は大便を漏らしてしまった。

  最初は浣腸などで柔らかな感触が肛門を通り抜けたが、それからはカチカチの一本糞だった。狸は群れで糞塚を作るというが、私は一人で糞塚を作り上げてしまうくらい大量に脱糞してしまう。

  人に見られながらお漏らししてしまったことで恥ずかしく、申し訳ない気持ちでいっぱいになっていると、また射精してしまった。

  「おや、大便をしているだけで絶頂してしまうとは。射精に関しては才能がおありのようで……オスになられてよかったですな」

  結構な量を出して糞の山を作り、大便は止まった。自分は糞袋なのかという勢いだった。出し切った後、また射精してしまう。

  すると、佑都の乳首が二つしかないのであぶれていた子狐が、乳を求めて移動して私の方へやってきた。

  まだ目が開いていないので鼻を懸命にクンクンとさせながら、私の股ぐらに潜り込む。

  (あっダメよそっちは違う。おしっこで汚いし、お母さんは向こうよ)

  私の金玉は位置的にも大きさも牛の乳房のようだけど、別の白いものしか出ない。なのに子狐は金玉に前足をかけて立ち上がり、私のちいさなチンチンに必死でくらいついた。

  「あっ……そこは吸ったりしたら……」

  ピューッ、ピューッ……。

  子狐が乳を吸うように私の亀頭に吸い付くので、母親が乳を出すように射精し続けてしまう。

  「ダメッ! 坊や、それはおっぱいじゃないの」

  佑都の胸よりかはさすがに小さいが、じぶんの胸よりも金玉の方が大きいので乳房にみえなくもないが……。

  私はなんとかやめさせようと腰を浮かしたが、子狐は乳首だと思っているものを必死に離さまいとしゃぶりついていた。

  そうしていると不意にさらさらとした液体が肛門から出てきた。なんだろうと思っていると、それを大量に漏らしてしまう。耐えられないほどの生臭さだ。

  「やっと破水が始まりましたな」

  これが破水……? 生臭いのは個人差なの? 肛門から漏らしたからじゃなくて……なら、赤ちゃんはここから?

  破水が止まり、赤ちゃんが産道を押し広げて産まれてこようとしている。さっきよりも強烈な便意が私を震わせた。あまりの便意に私は大便をする体勢になってしまった。とても大きな物が肛門から出てこようとしているのだ。

  「ごめんね、ごめんね」

  切なさと罪悪感、嬉しさと痛みによる苦痛……私はウンコ座りでチンチンを子狐に吸い付かれながら力んだ。腸壁を、肛門を拡張しながら我が子が下りてくる。

  ブリブリッ!

  汚らしい音と共に胎嚢に包まれた私の子がひねり出される。私は動けずにいたので、佑都が代わりに胎嚢を舐め取ってくれた。肉の塊も出てきていたので、へその緒と一緒に胎盤が出てきたのかと思ったが、子宮ごと出てきたようだ。私はこれから父親にならないといけないので、用がなくなった異物も一緒に排泄されたようだ。

  バイバイ……私の子宮。

  「おや一匹だけですか……しかしメスが産まれてきて私も嬉しいです。おめでとう」

  産まれてきた赤ちゃんは少し大きかったが、メスの狸だ。この子に私の女だったものが受け継がれたのかとてもかわいらしいメスだ。 子狐は満腹になったのかいつのまにか寝てしまっているので、私は勃起した小さなチンチンに娘を近づける。

  子狸はチンチンを吸い、母乳代わりの精液を飲み込んだ。[newpage]

  十四

  「湯加減はどうですか?」

  オラの名前はヨーコ。狸なのにヨーコという名前だ。御館様の弟子として、この狸御殿の番頭をやらせてもらっている。気がついた時からここで働いていて、昔のことはよく覚えていない。

  だからオラが知ってるのはここで働き出してからのことだけだ。御館様は村の外からくる人間と取引をしていること。お金をいっぱい持っているのに村にはまったく使わないこと。村にいたヒグマがどこかに売られて行ったこと。

  御館様が具体的に何をしているかはしらないし、村のこともよく分からない。知っているのはこの屋敷の中のことばかりだ。話は出来なかったけど友達だと思ってので、ヒグマがいなくなったことは少し残念だった。

  「よければお背中流しましょうか」

  オラの仕事は御客さんのお世話をして、しっかりともてなすこと。なので半被とふんどしだけでお風呂に入ってきたのだ。でも、金玉がみんなより大きいせいか、歩くだけでこすれて動きにくい。そのせいでムラッときちまうから大変なんだ。

  「ああ頼むよ」

  オラが背中を流すのは評判がいい。みんな満足してくれる。だから一生懸命お背中を洗うんだ。オラのふんどしを外し金玉に泡をつける。御客さんがびっくりしないように内緒で金玉を使ってお背中を洗うんだ。

  「上手いね。それにフワフワしてて気持ちいいよ」

  金玉でお背中をこすっているとオラも気持ちよくなってくる。御客さんも気もよくなるみてえで、オラも満足だ。

  洗い終わるとオラの逸物をさらさないようにふんどしを締めなおす。

  「前も洗いますね」

  「前もかい?」

  最初はみんな恥ずかしそうにするけど、オラの腕がいいのか前まで洗わせてくれる。御客さんが恥ずかしくならないよう後ろから手を伸ばして胸を洗い、下半身のほうまで手を下ろしていく。チンポも洗ってさしげるのだ。

  この辺りまでくると嫌がる人が多いけど、これはこういうおもてなしなのだ。覚えた技術で息子さんを洗って元気にしてさしあげる。

  だけど、後ろから前を洗うとなると体を密着させないといけなくて、オラのチンポが御客さんの背中にこすれていつもつい出してしまうんだ……。

  「気持ちよかったけど、まさか君イッたんだないだろうね?」

  オラのチンポ小さすぎて当たっても誰も気がつかない。お客さんは笑いながらきいてきたので、オラはだまってうなずいた。けれど怒られることはなくて、ふんどしを外すように言われた。そしてオラの体を見て笑うんだ。

  みんなそうだ、怒るよりもオラの裸を確認したがる。人間から見たらこんな相撲取りみたいな体系で、金玉が提灯みたいに大きな狸はマヌケに見えるらしい。オラもマヌケな姿だと思う。だってふんどしをしててもタマタマが目立っちまうからな。

  だけど、どうしてみんなオラが漏らしてしまうと、ふんどしを外したがるのかは分からなかった。

  「ベタベタだね」

  ふんどしの下は精液でベタベタになっていた。

  「申し訳ございません。すぐに洗いなおします」

  「いやいいよ。それより君のそれ触っていいかい?」

  オラがうなずくとお客さんはそっとチンポに触れてきた。

  ドピュ!

  恥ずかしいけどオラはものすごく早漏だった。量と勢いもあってよく誤って御客さんにかけてしまうのだった。

  水鉄砲みたいに飛び出るんだ。

  「すごい敏感なんだね……」

  「ああっ、かけちゃってすみません!」

  御客さんは気にしてないようで、オラのチンポをしゃぶった。そんなことされたらすぐにまた出してしまう。

  こうして狐の女の子がよくしゃぶったりしてくれてていた。大好きだったのに、ある日いなくなっちゃったんだ。噂では御館様の妾だったけど、新しい相手がみつかったから、ここみたいな温泉へ奉公に出されたと聞いた。

  またどこかで会えたらいいのに。彼女もオラのことを考えていてくれていればいいな。

  「あの御客さん……んっ、お味はいかがですか?」

  御客さんがオラのチンコに吸い付くと、ピューっと射精し続けてしまう。吸われた分だけ出してしまうんだ。股にぶら下がっている金玉袋は、場所も大きさも牛の乳に近いし、本当の牛の乳みたいに出っぱなしなもんだから、オチンポミルクなんて言われたりしている。オラのオチンポミルクは評判が良く、御客さんはみんな腹いっぱいに飲むんだ。子供たちが小さい頃は、毎日オラのチンポをしゃぶらせていたこともある。

  「おっと、飲みすぎたかな。すまないね、美味しかったよ。男には興味ないはずなんだが、君を見てるとなんだか女の子を見ている気がしてきてね」

  よく言われるのだけど、オラは女の子みたいだと言われるとなぜかうれしくなるんだ。オラ男なのに不思議な気持ちになる。

  「おわびにこれをどうぞ……」

  尻尾を上げてお尻を御客さんに向けた。

  オラはお詫びとして体を提供している。お風呂場では必ずこうしているんだ。

  御客さんはオラの後ろに立つとそっと肛門に指を入れて、確かめたり興味深そうにしながらほぐしてくれた。ここにくる人間はオラみたいなデブのオス狸と交尾するのは初めてで、おっかなびっくりなんだと言われるんだ。

  具合を見て御客さんはチンポをオラの肛門に挿入してきた。オラのお尻は人間の精を搾り取ろうと腸壁をうねらせ、肛門を堅く引き締めた。

  「かわいいね君……」

  御客さんは抱いてくれてから、キスまでしてくれた。オラの大きなお尻に腰をぶつけるのは楽しいらしく、尻穴の具合も絶品だからすぐに御客さんは腰を大胆に振るようになる。

  浴場に腰と尻がぶつかる音が響く。情熱的に犯してくれる人なので、オラも気持ちよくなる。こうして目いっぱい犯されていると、なんだか肛門と金玉の間にもチンポを入れて欲しい気分になるけど、どうしてかは分からない。

  ガツガツと後ろから突かれて、触らなくてもまた射精してしまう。この人は交尾になれているようで、上手いと思った。

  デブ狸で人間でもないのに、本当の女の子のように扱ってくれて、嬉しかった。

  終わった後で、体をもう一度洗ってさしあげる。今度は下のお世話はなしだ。

  「部屋に戻ったら芸者か按摩は頼めるかい?」

  「はい、もちろんです」

  「そうか……ちなみに君に部屋に来て欲しいんだけど、それはどうかい?」

  「オラでよければお伺いします」

  「なら楽しみに待ってるよ」

  お泊りの御客さんのほとんどがオラを部屋に呼ぶんだ。もちろん踊りやマッサージをオラにさせるためじゃなくて、夜のお相手だ。

  これがオラの仕事だ。男性で女性でもオラがお世話をしておもてなしするように言われている。

  お客さんのお世話は大好きだ。オラこの仕事が好きだ。抱かれていると懐かしくてなにかを思い出せそうになるし、働いていて楽しい。

  なにも覚えてないけど、ここに来れてよかったと思っている。

  これで記憶が戻ったらどんなに幸せなんだろう? きっと楽しいに違いない。

  御客さんの所へいく準備をしていると娘が部屋に入ってきた。娘はお館様のお相手をしてさしあげて戻ってきたのだろう。

  「ねえ、お父ちゃんお腹すいた。ちょっと吸っていい?」

  「まだ仕事中だ、我慢しろ。いまだに乳離れしてないのはお前ら二匹だけだぞ」

  「おっちゃん、俺もお腹すいたよーご飯までに時間あるし」

  娘ともう一匹子供が来ていた。村には娘と同じ年頃の狐と狸の合いの子が数匹いるのだが、こいつだけは娘と同じで未だににオラから乳を吸おうとするのだ。

  「ねえ、チンポミルク欲しいー」

  「はいはい、しょうがないねえ。少しだけだぞ」

  私が下半身を露出させると、娘は金玉に勢いよく抱きつき、私の小さな突起のようなチンポをしゃぶり始めた。

  ちゅうちゅう精液を吸われていると昔のことを思い出せそうになるが、すぐに思い出せなくなってしまう。

  子供たちは娘と仲良く交互に吸いあっている。早く乳離れして欲しいというのが親としての一番の願いだ。

  「おっちゃん……またおいらのこここんなに固くなっちゃった……痛いよう」

  「分かった分かった、ほら早くすませろ、この後御客さんにお呼ばれしてるんだからな」

  おまけにこの始末だ。最近吸わせてやると、坊主がチンポ逸物を勃起させちまうんだ。

  オラは娘にオチンポミルクを与えたまま、四つんばいになり尻を向ける。坊主はオラの尻にしがみつくと、すんなり挿入して一生懸命腰を振り始めた。

  坊主のくせにチンポは人間のよりも大きく、動物に近い形をしている。

  「あっ出ちゃうよ……」

  おまけに早漏だ。

  「どうせ瘤まで入れてるんだろ? 全部出してもいいぞ」

  チンポの根元が膨らんで抜けないようになるこのまましばらく射精が続くのだ。

  最近気がついたのだけど、こうして四つんばいでチンポを吸われながら肛門を内側から圧迫されている時が一番何かを思い出しそうになるんだ。

  けど……あっ! 坊主のチンポが以外に大きいので感じてしまう。射精量も結構なものなのでお腹パンパンにされてしまう。こんな坊主なんかに……!

  腹がいっぱいにされると気持ちよくて、本当になにか思い出せそうだけど……うっ、イクッ!

  直腸内にねじ込まれた獣根から今もドクドクと精液が吐き出されて、私は絶頂してしまう。

  ああもう、気持ちがよくてどうでもよくなる。こうして家族がいて、仕事があるのだからそれでいいじゃないか。

  私は父親として幸せだ。

  ドクッ!